伊勢丹の北側を真っ直ぐ西へ延びる小路を「裏門通り」という。県庁の裏門へ通じるから地元ではそう呼ぶ。
タイルを敷いたその小路は昭和レトロなノスタルジーに溢れている。大きな通りと交差する度、小路は趣きを
変えるのだけれど、住宅に昔からの商店、呑み屋が混在してくる辺りにその寿司割烹は在る。
三杯目の “ゆらぎ想天坊” は長岡の平野と日本海を分つ山麓の蔵、多分だけど、初めましてかも知れない。
“いわし塩辛酒盗和え” を突っつきながら、やわらかな甘みとキレを持った春季限定の原酒が美味しい。
酒肴五品を味わったら、平皿におすすめ握りが五貫が並んで美しい。っで、四杯目は白山の “手取川” を択ぶ。
爽やかでフレッシュな “大吟醸あらばしり” が案外赤身にも違和感なく、美味しくいだだいた。
握りで〆のはずが、翌朝スマホをチェックしたら、さらに一酒一肴。記憶は曖昧なのだけれど、
確かに “会津中将” の濃醇な純米酒をいただいている。肴は “紅ずわいのカニ味噌和え” か。
やはり調子に乗って少々過ぎたようではある。そろそろ二度目の訪問を考えているのだけれど、ちょっと怖いなぁ。
Strasse / CASIOPEA 1983