旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ひかりまで45分 赤穂線を完乗!

2018-06-02 | 呑み鉄放浪記

 仕上げに呑み潰すのは赤穂線、東岡山から相生を山陽本線より海よりに結ぶ。
昨日の広島から、呉線・井原線・吉備線・赤穂線と繋いで幹線を避けて相生まで。
云うなれば、山陽裏街道をやって来た。ビールと地酒を愉しみながらね。 

山陽本線から分岐する東岡山駅は住宅街の中。
民家風の典型的な地方の駅舎、時折轟音を立てて新幹線が走り抜けていく。 

3番線に播州赤穂行きが入線する。もうお馴染の濃黄色の湘南型電車なのだ。
もうかなり古い車両だけどクロスシートなので、缶ビールを片手に車窓を眺める。
昨日に続いて瀬戸内海の風景を楽しめると思いきや、ほとんど山と里の風景が連続する。 

播州赤穂までは1時間と少々の旅。
テニス部やらバスケ部やら、練習試合に遠出した中学生達で車両は賑やかだった。
新採用から数年って感じの若い女性教諭の手を焼かしている。が先生も満更でもない。 

お約束通り、大石内蔵助像がボクを迎えてくれる。ここはご存知赤穂浪士の町なのだ。
赤穂城までの1kmほどを歩いてみる。地方の商店街は見る影もなく寂しい。 

城の建物は維新後間もなく破却され石垣と堀だけが残った。大手隅櫓は再建されたものだ。

播州赤穂まで迎えに来たのは、堂々8両編成の新快速。
なんと北陸本線の長浜まで、240km、2時間30分の旅をするらしい。いやいやご苦労様。 

ボクの目的地は3つ先、赤穂線の起点・相生だ。ガラガラの車両に10分の乗車になる。
想像したより随分とこじんまりとした相生駅、駅前広場にも人影も疎らだ。 

さて、次の "ひかり482" 迄は45分1本勝負。探すまでもなく駅前広場に赤提灯を発見。

 

 まずは生ビールを一杯。歩き疲れたカラダに浸みわたる。
お通しの "イカの塩辛" には唐辛子が入ってピリッと美味い。これ日本酒が合うな。

 

但馬鶏が名物と云うから、"つくね" と "もも" それに "白ねぎ" を焼いてもらう。
酒は姫路の "八重垣" 、ほんのり良い気分になったら東京までぐっすりと寝れそうだね。

赤穂線 東岡山~相生 57.4km 完乗 

 

背中まで45分 / 沢田研二



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