『高田の夏は爽涼と 日本海の波が呼ぶ』
外濠に架かる朱の欄干の袂に、七五調の歌碑が置かれている。旧制高田中学校の寮歌だそうだ。
爽涼どころか連日の酷暑に草木はもちろん三重櫓でさえも、クタッと疲れているようにも見える。
春には4,000本の桜が爛漫に咲き誇る高田城址公園、夏には紅蓮と白蓮が外濠を埋め尽くす。
ハスは未明から早朝に咲き始めて午後には閉じてしまうから、午前中に訪ねるといい。
とん汁に時間を費やして、すでに蓮花はお椀状になっている。それでも濃緑に点描するピンクと白が美しい。
蓮に埋め尽くされた外堀の背景は詩に謳われる「南葉の山」か。
南へと尾根を辿ると「妙高山」が見えるはずだけど、今日は湧き出た雲に頂を隠している。
20代の頃は東京を遠く離れて配属された我が身を嘆いたけれど、
今はただ穏やかにこの風景を眺めるのだ。
<40年前に街で流れたJ-POP>
Dandelion - The Late Blooming Dandelion / 松任谷由実 1983
蓮の見ごろに 今年行こうと思っていたのですが この連日の暑さで 気力がなくて
いけなくて残念と思っていました。
いい風景を みせてもらいました。
今年は出掛ける気を挫く暑さが続きますね。
来年?高田城址公園をお訪ねの際は、
早い午前中をお勧めします。
蓮の花、一段とキレイだと思います。
コメントありがとうございます。