刀 左安吉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/34/29500a983349db4f7b67199dcbb0c459.jpg)
刀 左安吉
大磨上無銘の左文字一門の安吉と極められた作。左文字は都から遠く離れた筑前の刀工で、実阿の子。鎌倉時代末期に相州の作風を採り入れ、実阿の例で知られるような地方色豊かな作風に新たな趣をもたらした。左文字の作例は、申し訳ないが、デジタルで撮影していないので写真を紹介できないため、その門人の作を通してこの一門の相州振りを紹介する。
安吉は左文字の子。杢目を交えた板目肌が大きく揺れるように流れ、地景が伴って肌目が鮮明。特に杢目が活きいきとしており、刃中にも肌目が及んでいる。地沸は微細に、しかも全面に付き、質の異なる鉄を交えているためかそれが地景を際立たせる結果となっている。相州伝の典型である。小沸と匂が巧みに調合された刃文は互の目がわずかに逆がかり、明るく冴え冴えとしている。帽子が激しく揺れて返るところがこの派の特徴でもある。
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刀 左安吉
大磨上無銘の左文字一門の安吉と極められた作。左文字は都から遠く離れた筑前の刀工で、実阿の子。鎌倉時代末期に相州の作風を採り入れ、実阿の例で知られるような地方色豊かな作風に新たな趣をもたらした。左文字の作例は、申し訳ないが、デジタルで撮影していないので写真を紹介できないため、その門人の作を通してこの一門の相州振りを紹介する。
安吉は左文字の子。杢目を交えた板目肌が大きく揺れるように流れ、地景が伴って肌目が鮮明。特に杢目が活きいきとしており、刃中にも肌目が及んでいる。地沸は微細に、しかも全面に付き、質の異なる鉄を交えているためかそれが地景を際立たせる結果となっている。相州伝の典型である。小沸と匂が巧みに調合された刃文は互の目がわずかに逆がかり、明るく冴え冴えとしている。帽子が激しく揺れて返るところがこの派の特徴でもある。
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