新沼健 日々独言

映画・ドラマの感想、美味しかった料理、街歩き、世相に関する私の考えなどを書いています

美しくて緻密な映像、良作であるものの、見て楽しかったと思えない「この世界の片隅に」

2017年02月20日 06時11分35秒 | 街歩き
▲ 美しくて緻密な映像「この世界の片隅に」


お早うございます。

東京自由が丘のセレクトショップ、ブティック自由が丘101の新沼健です。

ブティック自由が丘101とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。

遅ればせながら、映画「この世界の片隅に」を見に行ってきました。

良く行くシネコンでの2週間限定の公開で、当日は上映が1回だけということもあるのか、大きめなスクリーンでほぼ満席でした。

1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。

それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。
創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。
やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。(シネマトゥデイより)

戦時中の呉の町並み、被爆前の広島産業奨励館、遊郭街、市井の人々の日常生活などが緻密に描かれています。

呉空襲や機銃掃射、原爆投下の臨場感は、良く見るような映画やドラマを遥かに超えて、怖く感じるくらいリアリティがありました。
そのため、すずと家族に降りかかる困難も我が身に重くのしかかってくるようにさえ感じられてきます。

緻密な映像美とドラマにより、当作品は10年20年と語り継がれるような名作です。

しかしながら、テーマの重さとリアリティ故に、鑑賞後に重い気持ちの残る作品で、ああ見てよかった、楽しかったという映画ではありません。
鑑賞には少々覚悟が必要でしょう。


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セレクトショップ ブティック自由が丘101
http://www.jiyugaoka101.com

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