▲秋ドラマ雑感 第5弾「同期のサクラ」は、やはり遊川和彦ドラマだった
自由が丘大人の音楽教室 新沼健です。
「自由が丘大人の音楽教室」とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
秋ドラマがちらほら最終回を迎えているので、視聴していた秋ドラマの雑感です。
第5弾は、鬼才・遊川和彦が脚本を担当した、高畑充希主演「同期のサクラ」です。
離島の故郷から上京して、故郷と本土を結ぶ橋をかけることが夢である主人公サクラが、花村建設に新卒として入社してから10年間の物語です。
遊川和彦お得意の「キャラ立ちすぎる」今回の主人公・サクラの特徴は、その場の空気、自身の立場、相手の立ち位置など一切の忖度なしに、思ったことをそのまま口にしてしまう、ということでした。
そして舌禍ゆえに、希望した土木部には配属されず、人事・社史編纂室・子会社にとばされ、ようやく戻ってきた花村建設本社では、副社長のクーデターにより社長は解任され、大リストラが始まり、社内は大混乱に、というものでした。
流石にしっかりとした構成と、初回から中盤くらいまでは実に面白かったのですが、後半の楽しくない鬱展開と説教臭さにはがっかりでした。
遊川和彦の人生訓か呪いなのか、世の中思ったとおりになんか決してうまく行かないものだ、視聴者の思惑なんかは絶対裏切ってみせる、というテーマが貫かれているようで、「ノーサイドゲーム」のようなストレートなスポ根ドラマ大好きな私とは、2〜3週間で脱落した「純と愛」以来、相性が良くないようです。
私のベスト回は橋本愛が切れまくった第3回です。