▲満開で見頃だった「荘川桜」
GW直前に「荘川桜」を見に行ってきました。
「荘川桜」とは、世界遺産・白川郷のわきを流れる荘川の上流にある、御母衣(みぼろ)ダム建設によってできた、御母衣湖の畔にある2本のエドヒガンの巨木のことです。
現在、御母衣湖となっている場所に千数百戸が暮らす集落がありました。
現在の白川郷同様、合掌造りの家が立ち並ぶ集落だったそうです。
御母衣ダムの建設にあたっては激烈な反対運動(「御母衣ダム絶対反対期成同盟死守会」)が展開されたそうですが、工事主体である電源開発株式会社との真摯な話し合いの結果、同会の解散が決定。
同会の解散式に招かれた電源開発株式会社・初代総裁であった高碕達之助は、水没する集落を案内されたところ、古刹・光輪寺にある桜の巨木を発見、別の古刹・照蓮寺にも同じような桜の巨木があることを知った彼は、2本の巨木の移植を決意しました。
そして始まった熱きプロジェクトX、高碕達之助の熱意、桜博士・笹部新太郎の知恵、東海一の腕前と評判の植木職人・丹羽政光、ダム工事に携わった間組社員がスクラムを組み、ついに移植に成功しました。
詳しくは、「荘川桜」をご参照ください。
なお、本件は、NHKプロジェクトX「桜ロード 巨木輸送作戦」でも取り上げられました。
こちらは演出の都合なのか、桜がまるで一本しかないような映像でしたが、本来は2本あります。
▲照蓮寺の荘川桜
▲光輪寺の荘川桜
▲御母衣湖