新沼健 日々独言

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快作「屍人荘の殺人」ネタバラシとツッコミ

2020年02月18日 14時17分36秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲快作「屍人荘の殺人」ネタバラシとツッコミ


自由が丘大人の音楽教室 新沼健です。

ほぼロードショーが終わった映画「屍人荘の殺人」について、ある意味ネタバラシとツッコミを入れます。

当作品はロードショー公開初日に鑑賞しました。

主演・浜辺美波、神木隆之介、中村倫也共演。
大学の「フェス」サークルの合宿先で起こる密室殺人事件の謎解きもの、程度の予備知識でした。

ところが物語が進むと、どうやら人為的に発生させられたゾンビが続々とフェス会場の参加者に襲いかかり、サークルの仲間たち(なんと主演級のはずの中村倫也までも!!)も襲い、浜辺美波や神木隆之介などは這々の体でホテル(紫湛荘)に逃げ込み籠城するはめに。

ホテル周辺をゾンビに封鎖され、ホテルはいわばミステリ用語で言うところの「クローズドサークル」となってしまう。
(山火事の山荘とか、絶海の孤島とか)

当作品は、今までは自然災害等で構築された「クローズドサークル」を人為的に生まれたゾンビたちが構成するという点が真新しく、かつ、ゾンビで包囲されたホテル内で起こる連続殺人事件にも、ゾンビたちを用いたトリックが使われるという、従来の本格謎解きミステリを期待した観客の想像を遥かに超えた異色作となりました。

予告編や映画紹介の記事などにも、ゾンビが登場することは一切伏せられていたせいか、ゾンビに襲われ早々に退場してしまった中村倫也のファンや、本格謎解きミステリを期待した観客の一部が映画を見て恐慌に陥いり、当作品を糞味噌に酷評する、という事態に陥りました。(2/18時点でのヤフー映画の評価は、2.82点という相当な低評価です)

酷評している書き込みには、原作との乖離に対する非難めいたものもあったため、念の為、原作を読んでみましたが、映画のほうが出来が良いことを確認しただけで、非難は全くあたらないことがよくわかりました。

私個人として、当作品をかなり高く評価しています。
なんと言っても脚本の出来が良い。

しかしながら、2点ほどツッコミせざるを得ない点があります。

まず第1点、劇中、二人の登場人物が相前後して別々にスマホを落とし、それぞれ拾い上げた第3者がスマホに保存されている画像や情報を見てしまう、というシーンがあります。

これは流石に有り得ない。

暗証コード、指紋認証、顔認証、色々ありますが、今どきロックのないスマホは有り得ず、相当に不自然でした。
これはなんとかすべきでした。

第2点、ホテル1階のバリケード封鎖した玄関のすぐ外にまでゾンビが殺到しているのに、1階に人(しかも女性)が残るというのは全く不自然。

原作が3階建てにもかかわらず、映画のホテルが2階建て、というのがこの不自然な設定の要因であり、映画にとってもかなり重要な点でもありましたから、CG処理をするなり何なりして映画でも3階建にして、この不自然さは解消してほしかったです。

家人などは、「ゾンビが出てくる映画なんて思わなかった、ちゃんと予告編でゾンビが出ることを言え!」などという意見には割と同情的なんですが、何も知らずに新鮮に驚く、ネタバレは絶対避ける、という方が私には良いようです。



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