ずいぶん昔の話だが、1984年から放映された禁煙パイポのCMで、見るからにマジメそうな中年男性が小指を立て、「私はこれで会社を辞めました……」と言った。このインパクトは強烈で、今でもよく覚えている。今ならあのフレーズは「流行語大賞」にノミネートされること間違いなしだネ。
このフレーズを思い出させたのは、今、世間を騒がせているいる2人のエリートの事件である。言い換えれば「私はこれで次官を辞めました」「私はこれで県知事を辞めました」となるが、政治家だ、官僚だと偉ぶっていてもやることは低俗、人間として最低だネ。
なんという体たらくか。「3点セット」で国会は紛糾、法案審議はストップしたままだというに、今度は財務省の事務次官の女性記者へのセクハラ事件。会話を録音した音声データまで暴露されてとうとう更迭された。
野党は鬼の首でもとったかのように、麻生財務相の任命責任や、安倍首相の責任も追及すべき、と息巻いている。が、もう福田氏は辞任したのだし、あとは当事者間で、裁判なり話合いなりで解決すればいい。これは福田氏個人の素行の問題で、1日開くのに億単位の費用がかかる国会で論じあうことではない。血税を湯水のように使われても文句も言えない国民の腹立たしさが分かるかッ!
『週刊新潮』の記事によると、福田氏に夜中呼び出された女性記者は、パジャマから着替えてバーに駆けつけた。酒席につきあい、森友問題について聞き出すのが彼女らのミッション。福田氏はそんなやり取りの中、「おっぱい触っていい?」「キスしたい」としつこく言い寄ったという。
女性はテレビ朝日の記者だそうだが、セクハラが苦痛だというなら会うこと自体を拒否すればいい。なのに、1年以上も一対一で会って酒の相手もしている。そういう彼女の行動が相手に誤解を与えたのだろう。いうなれば、彼女は軽く見られたのである。
彼女はセクハラ発言を録音することが自らの身を守るためというが、「身を守るため」というのはどういう意味か、よくわからない。
そして彼女は『週刊新潮』に垂れ込んだ。そうなると慌てたのはテレビ朝日だ。女性から相談を受けたが、財務省を敵に回したくないので、「二次被害」を根拠に拒否。知らぬ顔で通すつもりだったのが、『週刊新潮』にすっぱ抜かれたため、公表せざるを得なくなったのだろう。今さら正義ぶって財務省に抗議文を送るなんて、ずるいネ!
今後、彼女はどうなるのだろうネ。テレビ朝日としては、他社へ垂れ込まれて面目丸つぶれ、おまけに霞が関との関係もギクシャクして取材はやりにくくなるだろう。今は世間が注目しているからいいが、事件が沈静化した後もこれまで同様に記者活動ができるだろうか。「二次被害」とはそういうことだろう。
私だったら、これが一流記者になるチャンスと考え、録音していることを福田氏にばらし、2人だけの秘密にする代わりに今後の取材活動に便宜を図ることを約束させる。男に利用されるのではなく、男を利用するくらいでなけりゃあ、プロとは言えないよ。なーんて、サスペンスドラマの見過ぎかな?
次は米山新潟県知事の女性問題である。これは下劣も下劣、開いた口がふさがらないとはこのことだ。こんな人間がよく知事になれたもんだ。米山氏は50歳で独身、医師と弁護士資格をもつエリートである。いくらでも良縁はあるだろうし、女遊びをしてもとやかくは言われまい。が、出会い系サイトを利用して複数の女性を遊ぶのが好きというおかしな趣味の持ち主だったから大変だ。
「週刊文春」の取材に応じた女性の話では、月に一度ほど会う関係で1回あたり3万円を受け取っていたという。彼女は女子大生だとか。馬ッ鹿じゃなかろか! 親の顔がみたいわ。
プレーでは情けない。世の親たち、秀才とは
「こんな一面もある」と認識してお受験させるようにしないとね。無菌育ちに薬なし。
男ってほんとに馬鹿ですね。こんな父親を持った妻や子は、今どんな気持ちでしょうね。
それにしても、今がチャンスとばかりに騒ぎ立てる野党、さっさと問題解決できない与党、情けない政治家ばかり。国民はもううんざりしているんですよ。
議員のセンセイさま、給料分の仕事をしてくれよ!