三文オペラという映画の「マック・ザ・ナイフ」という曲、かつて持っていた映画音楽特集CDの中で特に好きな曲だったのですが、器楽の徹底的にアレンジされた演奏しか聴いたことがありませんでした。いつかオリジナル演奏を聴いてみたい、またはこの曲の演奏らしきことができたらいいな、と思いながらも無意識に追いやっていたのですが、なんと、今日のインターネットラジオのOttavaで原曲らしき歌が登場。作曲者はクルト・ヴァイル(Kurt Julian Weill)というドイツの方。歌はその奥様であるLotte Lenyaという女優さん。その歌の凄味がもうたまらなくて、すっかりやられてしまいました。ちょっとあやしげな裏声でいわゆるちゃんとした声楽路線とは外れているのかもしれませんが、抗いがたい魅力にノックアウトされた状態。音楽とはなんだろう、芸術とはなんだろう、という根底まで揺さぶりそうな感覚に。Youtubeで探したところうれしいことに発見できました。この動画、秘蔵動画にしたかったのですが、そういうせこいことはせずに紹介します。映画もちゃんと観たほうがよさそうだ。ああ、そうするには時間があまりにも足りないではないか~。