いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

練度の高い正直

2012年09月29日 | 日記

 お詫び、ということについて、考えてみた。自分に落ち度があればあるほど、謝らないケースって意外に多くないだろうか。そのために、人を困惑させていることもあったりするのだ。本当に謝るべき時は、どんなに情けなくてもみっともなくても誠意を込めて謝る必要がある。ただ、そういうときはそんなに多くなかったりするので、普段から謝りすぎるというのはどうかと思う。伝わりたいときに伝わらないのほど情けないことはないから。


 山田ズーニーさんの本を読んでいたら、練度の高い正直、ということばが出てきた。もともとは司馬遼太郎氏の言葉。未公開講演録IV「司馬遼太郎が語る日本 」に書かれているとのこと。非常にこたえた。正直にもレベルがある。山田さんの言葉を引用したい。


 「単なる「吐き物」は相手にとって迷惑なだけだ。うそは人を動かさない。しかし練度の低い正直も、かえって人には迷惑だ。何度も練り、鍛えて、質のよいものに仕上げた正直こそが、人を動かす。」


  無用な喧嘩、争い等で心が痛むような事態が起こらないためにも、この言葉を胸に焼き付けておきたい。


 


 久しぶりにフランクを弾いた。懐かしかった。半年間弾いてきた大切な曲、また思い出したときに取り出そう。