いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

竹林の小径

2012年08月14日 | 気になる場所、風景
修善寺温泉街には町の中心を流れている、狩野川の支川修善寺川(桂川)に沿って、見事な竹が並ぶ遊歩道がある。行ってみたら左右に堂々たる竹が並んでいた。上を見ると葉の間からやわらかく漏れる光が美しく見とれていた。

修禅寺

2012年08月14日 | 気になる場所、風景
伊豆の修禅寺に行った。温泉名の修善寺とは真ん中の漢字が違っていた。弘法大師空海が開いたお寺であり、鎌倉2代将軍頼家が北条時政に幽閉され殺害されたと言われている。宝物館には源頼家を供養する書物があり、北条時政の娘でありながら源頼家の母であった北条政子直筆の署名があって目をひいた。くらくらしそうな話だ。源氏と北条氏、両方の立場であった彼女はどのような人物だったのか、源頼家の殺害から源氏の興亡にいたるまでどのようないきさつがあったのか、気になってきた。帰ったら調べてみなくては。
雨上がりだからだろうか、周辺の木々の葉の緑が一段と鮮やかでみずみずしかった。

マウリッツハイス美術館展 その3 笑顔

2012年08月05日 | お絵かき

 私が今回観た絵で一番印象的だったのがこの作品、フランス・ハルス作の『笑う少年』だった。歯をむき出しにしてはち切れそうな笑いを顔中に広げている少年。幸せそのものといった感じだ。底抜けに明るく表情が豊かなのに驚いてしまった。ちょっと雑な感じのタッチも魅力的だ。どちらにしても当時の絵に対して私が持っていたイメージからあまりにもかけ離れているではないか。

 実際当時はこのような笑い顔を肖像画に描かせるとは見苦しいことだと思われていた。そしてこの絵も正真正銘の肖像画ではなく、ハルスが無邪気な笑いと愉快な少年といった性格を絵で記録しようとして描いたとのことだった。

 ハルスはほかにも笑顔の作品を描いた。そしてその後17世紀のオランダ絵画では笑顔の絵がたくさん描かれた。残念ながら画像が見つからなかったのだが満面笑みを浮かべながらヴァイオリンを持っている女性を描いた『ヴァイオリン弾き』(ヘリット・ファン・ホントホルスト)の絵もあった。あまりにものびやかな笑顔に圧倒されながらも強く心惹かれた。

 このように絵に笑いの表現が採り入れられた当時のオランダはまさに黄金時代であり、絵画の注文も王侯貴族や教会から中間層へと広がったとのことだった。そして描かれる対象も、それまで多かった神話や物語から、風俗画、風景画、静物画、そしてくつろいだ雰囲気の肖像画が望まれるようになったとのことだった。

 それにしてもこの少年の笑顔はすばらしい。そしてこのような描写を実現したハルスもすばらしい。17世紀前半のオランダの子供たちもこんなに愛らしかったんだなあと。

 『真珠の耳飾りの少女』目当てでもいいですが、親しみを感じられそうな風景画、肖像画にも出会える魅力的な展覧会だと思いました。会期は東京都美術館で9月17日(月・祝)まで、神戸市立博物館で9月29日(土)~翌年1月6日(日)です。


マウリッツハイス美術館展 その2 花や果実の絵

2012年08月05日 | お絵かき

 昨日観に行ったマウリッツハイス美術館展には、写実的な花や果物の絵もあった。例えば共同制作とされるリンク先のヤン・ブリューゲル(父)およびヘンドリック・ファン・バーレン作「四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪」。まさに豊穣を象徴した華やかな絵だった。そして野菜や果物、花、動物の描かれ方は非常に写実的なのだった。写真で撮影したのではないかと思うぐらい綿密に描かれたこれらの絵を見ると、画家たちの非常に高度な技術にため息がでそうになる。実際、当時のオランダの画家たちは、現実を絵の具に置き換え実物と錯覚させるために最大限の努力をしたということだ。しかし、それらの絵は、本当は、見た通りではない。神話の世界を端的に表すためのものだったり、理想の世界を表すために季節が違う花を満開にして一度に持ってきたりしている。つまり、本当はリアルな世界ではなく、観た人が理想とする世界を、絵の中で描き出しているというわけだ。だから、しおれている花、腐っている果物は一切ない。しかし、そういう不自然さがあったとしても、描かれている花の美しいこと、野菜や果物の、おいしそうなこと。


函館の紫陽花 季節外れでしょうか?

2012年08月05日 | お絵かき

 函館では7月の中旬にも紫陽花が咲いていました。このように満開でした。花が咲く時期が遅いのですね。今はもう咲いていないかもしれませんが、涼しさは味わっていただけるかもしれません。

 昨日は東京都美術館にオランダのマウリッツハイス美術館展に行ってきました。フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を40分ぐらいならんでみました。照明もあるのかもしれませんが、絵全体から光が放たれていました。他の絵もすばらしかったのですが、また感想は後ほど書けたらと思います。

 フェルメールの現存する絵は非常に少ないし、大好きな画家なので、来日作品はできたら全部見たいという思いがあります。画集を観て非常に心惹かれ、神戸で最初に見た『絵画芸術』でノックアウトされ、その時は何度も何度も絵の周りを歩き回っていました。警告を放ったりもしていて結構毒のある絵も多いのですが、奥深い感じがして観ていて楽しいのですね。あと、無駄がなくて美しいし、大胆な構図の取り方も魅力的だと思います。

 しかしです。広島にいたときは絶対に観に行くという思いが強かったのですが、横浜に来てからは、そこまで頑張って観に行くという欲望がなくなっているような気がします。実は、観に行っている人があまりにもたくさんいるので、人ごみにくたびれるというのと、観ること自体に新鮮味を感じなくなっているような気がしたのもあります。ダ・ヴィンチ、セザンヌも来日したら絶対に観に行こうと思っていたのですが見逃しました。しかも最近は逃してもいいや、という状態になっています。音楽も含め、イベントがたくさんあるので、なにかに行くとしたらどれかに絞るしかないというのもあります。特に音楽は一期一会の面が強いのでついつい優先します。なので絵に対しては優先順位が下がっていると思います。ただ、自分自身そのようになっているのはちょっとさみしい気もしています。しかし現実的にぜんぶ両立というのは無理なので。。。やっぱり無理なく、マイペースで楽しむのが一番でしょうね。

 紫陽花から脱線してしまいましたが。。。絵は描き続けたいです。