本番の予定が延期になり自宅にいる。外は風がどんどん強くなっている。
そんな中、アラウによるショパンの即興曲集をかけている。そうしていたら、涙腺が、ゆるくなってきた。聴いたのがあまりにも久しぶりだったからかと思ったのが、それだけではなさそうだ。第1番は瑞々しさに惚れ込んだ曲だし、第2番はピアノ仲間での生誕200年記念の演奏会で弾いたし、第4番幻想即興曲は中学生の頃に出逢い、ショパンとピアノ曲が一度に好きになるきっかけになった大切な曲だった。ショパンの即興曲集は、私のピアノライフの原点を、思い出させてくれる曲集だったのだと、遅かりしながらも、今この瞬間に、気づいた。