ディズニーの実写映画「シンデレラ」を観る。
Yさんから、DVDをプレゼントして頂いたのだけど、劇場公開された時から観たくてたまらなかった映画。(それなのに、大きな映画館に行くことはほとんどなく、ミニシアターで、ちょっと癖のある映画ばかり観ている私…どうしてだろう?)
結局、観る機会もないままだったので、「わあ!」と喜び勇んで観ました…でも、イメージとはちょっと違っていたかも。
まず、主人公のシンデレラが、あまり可愛くない。金髪が綺麗で、清純そうなのだけど、どう見ても素朴な田舎娘といったところで、人が「シンデレラ」と聞いて思い描くような、夢のような美少女ではないのだ。 お伽噺のヒロインというのは、まず何を置いても、人々に幻想を抱かせるような美しさにあふれていなくてはならないのではないだろうか?
主人公のベラ(のちに、継母や義理の姉たちからシンデレラ<灰かぶり>と呼ばれる)が、あんまりチャーミングでなくて、がっかりした私なのだけど、継母にはちょっと魅かれるものがあったのだから、おかしなこと。継母を演じたのは、オーストラリアの美人女優ケイト・ブランシェットで、ちょっと派手とはいえ、洋服の趣味も申し分なく、猫のように輝く目と厚めの唇が、魅力的。
大体、白雪姫だって、美しさと心の清らかさではヒロインに劣るお妃の方が、面白いのではないだろうか? 毎日、毎日鏡に向かって「鏡よ、鏡。世界一美しいのは、だ~れ?」と聞く馬鹿さかげんもさることながら、変装して、醜い婆さんに化けて、白雪姫の毒リンゴを売りに行くという根性が、すでにただ者ではない。
シンデレラに魔法をかけてくれるフェアリーマザーを、ヘレナ・ボナム・カーターが演じているものの、そのはちゃめちゃなメイクアップぶりに、「あなたも、どうして、こんなところに?」と呟きたくなってしまった私。
ちょっと昔の映画ファンなら知っていると思うのだが、ボナム・カーターは、「眺めのいい部屋」など趣味のいい英国映画のヒロインを演じていた若手女優。 本人も、英国名門の血を引くとあってか、けっして美人でなく、小柄でずんぐりとした体型にもかかわらず、気品とあたりを圧する威厳があったもの。 彼女が演じるヒロインは、気は強く、プライドが高いにもかかわらず、頼りなく優しいインテリ青年に魅かれるというパターンが定まっていて、実在のヘレナもそういう女性だろう、と思いこんでいたら、鬼才監督tティム・バートンと結婚して、呆気にとられてしまった。
そうして、端正な役はほとんどなくなり、変な役どころをつとめるようになってしまったのだが、このマザーはちょっとねえ……。
豪華な配役や、舞踏会の外の夜の庭園の美しさなどにもかかわらず、映画としてはやや退屈で、平凡なものなってしまった印象がある。シンデレラは、あくまで昔話であり、お伽噺。だから、そのままのシンプルなストーリー展開にしていけばよいのに、あれこれつまらない背景やエピソードを盛り込んでしまったのでは?
ディズニーの実写映画を観たのは、これが初めてなのだけど、ディズニーの魔法はあくまでアニメだけに振りかけられるものなのかもしれない。
Yさんから、DVDをプレゼントして頂いたのだけど、劇場公開された時から観たくてたまらなかった映画。(それなのに、大きな映画館に行くことはほとんどなく、ミニシアターで、ちょっと癖のある映画ばかり観ている私…どうしてだろう?)
結局、観る機会もないままだったので、「わあ!」と喜び勇んで観ました…でも、イメージとはちょっと違っていたかも。
まず、主人公のシンデレラが、あまり可愛くない。金髪が綺麗で、清純そうなのだけど、どう見ても素朴な田舎娘といったところで、人が「シンデレラ」と聞いて思い描くような、夢のような美少女ではないのだ。 お伽噺のヒロインというのは、まず何を置いても、人々に幻想を抱かせるような美しさにあふれていなくてはならないのではないだろうか?
主人公のベラ(のちに、継母や義理の姉たちからシンデレラ<灰かぶり>と呼ばれる)が、あんまりチャーミングでなくて、がっかりした私なのだけど、継母にはちょっと魅かれるものがあったのだから、おかしなこと。継母を演じたのは、オーストラリアの美人女優ケイト・ブランシェットで、ちょっと派手とはいえ、洋服の趣味も申し分なく、猫のように輝く目と厚めの唇が、魅力的。
大体、白雪姫だって、美しさと心の清らかさではヒロインに劣るお妃の方が、面白いのではないだろうか? 毎日、毎日鏡に向かって「鏡よ、鏡。世界一美しいのは、だ~れ?」と聞く馬鹿さかげんもさることながら、変装して、醜い婆さんに化けて、白雪姫の毒リンゴを売りに行くという根性が、すでにただ者ではない。
シンデレラに魔法をかけてくれるフェアリーマザーを、ヘレナ・ボナム・カーターが演じているものの、そのはちゃめちゃなメイクアップぶりに、「あなたも、どうして、こんなところに?」と呟きたくなってしまった私。
ちょっと昔の映画ファンなら知っていると思うのだが、ボナム・カーターは、「眺めのいい部屋」など趣味のいい英国映画のヒロインを演じていた若手女優。 本人も、英国名門の血を引くとあってか、けっして美人でなく、小柄でずんぐりとした体型にもかかわらず、気品とあたりを圧する威厳があったもの。 彼女が演じるヒロインは、気は強く、プライドが高いにもかかわらず、頼りなく優しいインテリ青年に魅かれるというパターンが定まっていて、実在のヘレナもそういう女性だろう、と思いこんでいたら、鬼才監督tティム・バートンと結婚して、呆気にとられてしまった。
そうして、端正な役はほとんどなくなり、変な役どころをつとめるようになってしまったのだが、このマザーはちょっとねえ……。
豪華な配役や、舞踏会の外の夜の庭園の美しさなどにもかかわらず、映画としてはやや退屈で、平凡なものなってしまった印象がある。シンデレラは、あくまで昔話であり、お伽噺。だから、そのままのシンプルなストーリー展開にしていけばよいのに、あれこれつまらない背景やエピソードを盛り込んでしまったのでは?
ディズニーの実写映画を観たのは、これが初めてなのだけど、ディズニーの魔法はあくまでアニメだけに振りかけられるものなのかもしれない。