ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

洋画の今昔

2020-09-07 10:37:10 | 映画のレビュー

離れの床の上に、昔観た映画のパンフレットを並べてみたところ。

    

今から、ずーっと昔のものばかりです(もう、今では映画館に行っても、パンフレットを買うことなんて、なくなってしまいました)。

レオナルド・ディカプリオが、ハワード・ヒューズに扮した「アビエーター」や、マルグリット・デュラスの「愛人」をジャン・ジャック・アノーが映画化したもの。 当時、四十才近くだったと思われるブラッド・ピットが、アキレスを演じた「トロイ」など。

         

そして、こちらは、個人的にファンのルキノ・ヴイスコンティの映画がリバイバル公開された時のパンフレット。

「ベニスに死す」と(巨匠が最も愛した、二人の美しき男たち)というキャッチフレーズつきの「山猫」&「ルードヴイヒ」です。本当に、アラン・ドロンとヘルムート・バーガーの二人が、アドーニスそこのけの美しさですね。

この間、本当に、久しぶりに、これらのパンフレットを開いてみたのですが、ほう……(思わず、ため息)。映画評論家という方たちの文章の上手いこと!

映画への愛情が、こちらにもひしひしと感じられそうなほどなのであります。 今では、新聞の紹介欄やネットでの情報で間に合ってしまうため、「映画評論家」という仕事も、消滅してしまったように思うのですが、何とも、もったいなことですね。

  そして、ふと気にかかったことがあって、所有しているDVDや、昔のビデオものぞいてみました。

 

左側が、デザイナー、イブ・サンローランのドキュメンタリービデオ。他2点が、「ミッドナイト・イン・パリ」と「去年の夏 突然に」です。

昔、レンタルビデオ屋さんで、ビデオを借りる際にも、好きなスターや、好きな題材であることを見て取った後でも、参考にしていたのが、裏面に書かれた「紹介」の文章。これが、とても上手く、作品やスターの魅力を鮮やかに切り取っていてくれたもの。今、イブ・サンローランのビデオの紹介を見ても、うっとり、ため息がでそうなほどです。

ところが、今のDVDでは、裏面の紹介を呼んでも、すごーくカンタンで、「えっ、それだけ?」と言ってしまいそうなほど。「去年の夏、突然に」は、キャサリン・ヘプバーンとエリザベス・テイラーの共演というのが、考えても凄いし、内容もエキセントリックで面白い。それなのに、「二大女優の競演が見どころ」とあっさり、片づけてしまっているのです。もったいないなあ……。洒落た紹介文があれば、DVDを手に取った人の期待感や、ドキドキ感がぐんとアップするのにね。

         

読み終わったパンフレットは、本棚に。なぜか、これも若い頃、「おいしそうだなあ」とうっとり眺めていたお菓子作りの本と一緒に並んでます。

  

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