ぶらり、夏のイギリスを旅行してきました。
まず、ロンドンに着いてから、いきなり北部へ――この移動の長さが、ちょっとこたえたわ……。ブラックバーンというところで宿泊したのですが、泊まったホテルの部屋は、こんな風。
天井、高いです。
そして、翌日は、以前からずっと行きたいと願っていた、ハワースへ! ここは言うまでもなく、エミリ・ブロンテの名作「嵐が丘」の舞台となった場所であります。
ところが……私も現地にやって来て、初めて知ったのですが、想像以上に陰気臭い。いかにも、北部イギリスの寒村といった場所です。空は、鉛色に重く垂れこめているし、建物もどこか侘し気。
ああ、せっかく憧れのイギリスにやって来たのになあ――と、思わず、こちらの気持ちもトーンダウン気味だったのでありますが、ここではブロンテ一家が暮らした牧師館が、「記念館」となっているじゃないか!
これは、ぜひ観ねば。
これが、かつての牧師館、というかブロンテ家。内部は、入り口の扉をノックして入れてもらえる、小さな記念館となっており、かつてエミリーやシャーロッテが暮らした様子が、そのまま展示されています。
けれど――、思ったより、ずっとちっちゃい家なのですね。日本にある、昔外国人が住んだ洋館(例えば、神戸の異人館など)も、そのこじんまりした住居や天井の低さに驚きますが、ここも同様です。
19世紀の頃は、欧米人と言えど、身長が低かったのか??
部屋も小さく、長女のシャーロットの部屋だけやや大きく作られているものの、ガラスケースの中に展示された、彼女のドレスなどを見ていると、やっぱり、ずーっと昔の時代の人なんだなあ、という実感がこみ上げてきました。
シャーロットが描いたという、植物画も、使った絵具と共に展示されていましたが、それほど上手じゃないような……「ジェイン・エア」の作者と言えど、絵は文と同じようにはいかなかったようです。
隣りには、ショップも併設されていて、「せっかく、ここまで来たのだから」と、カードを三枚買いました。初老のイギリス人女性が、店番をしていましたが、とても親切で感じのよいお方でした。
記念館の入り口のドアで応対してくれた、地元の若者らしき少年も、そこはことなく感じが良かったし――これが、土地の陰気臭さを、少しだけ吹き飛ばしてくれました。
ハワースの町は、いかにも小さな田舎町という感じでしたが、ただ一軒、薬屋が面白かった!
石鹸も、こ~んなスカルの形をしているの。棺おけの石鹸というか、入浴剤もあるしね。しかし、こんな髑髏の入浴剤を使ったら、お風呂に入っているうち、自分の体が溶けて骸骨💀になってしまわないのかな?
これが、店内。過去の時代から、立ち現れたかのような店構えでしょ? おまけに、よ~く見ると、奥には小さな骸骨がぶら下がっている……こんな調子で、イギリスの旅は、北部から南へと続くのであります。
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