ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

山つつじの庭

2014-04-12 19:53:00 | ガーデニング

004

母の友人、Mさんのところへ。山の一番高台のところにある家の背後には、木々の梢を渡る風がいつも感じられるという、素晴らしいロケーション。

そして、ここには、山つつじの林があるのであります。林って、なんか変な表現かもしれませんが――。

008


桃紫(そんな色名はありませぬ)の花は、小ぶりで気品に満ち、それが、海のように広がるさまは空気まで、紅がかって見えるほど。 園芸植物にはない、格調の高さがあります。

   015


ああ、本当、いいなあ~。 言い忘れましたが、Mさんちの家は、岩山状に見える傾斜を階段を上って上がるようになっているのですが、そこの崖を思わせる傾斜地には、ロックガーデンならぬ可愛らしい、色とりどりのチューリップが植えられています。 う~ん、これも別の意味で魅力たっぷり!  家の中からは、大きな一枚硝子の窓ごしに街の夜景が楽しめるのだとか・・・。  うらやましいですね。 我が家からは、「ザ・郊外」を思わせる飲食店の看板が見えるだけ・・・。

 

036_2


頂いたお土産の山つつじを玄関に。照明の加減でうまく撮れませんでしたが、山の精気が、あたりいちめん漂うかのよう。

コメント

モスバーガー日和

2014-04-08 20:49:04 | ある日の日記

時々、「モスバーガー」へ行く。 子供の頃から、ハンバーガーというものがそんなに好きではなかったのだけれど、ここのは特別。 いかにも手作りという感じで、包装紙に丁寧にくるみこまれていて、付け合わせの野菜も特約農家から仕入れているなど、こだわり満点。 味も繊細な(と、思っているのだけれど)触感で、時々むしょうに食べたくなるの。

そして、「モスバーガー」の建物は凄く可愛い。緑の看板に書かれたMの字も丸っこくて、表情豊かだし、入り口の外の写真入りメニューまで垢ぬけている 建物も、小さくてファンタジックでしょう(どこが?) 喫煙ルームのガラス窓に描かれた大きなタバコのイラストまで、可愛い・・・う~ん、なかなか奥深いモスバーガーの世界

ドーナツやアイスクリーム、フライドチキンなど、有名なチェーン店にさほど興味はないのだけれど、なぜかくにも、「モスバーガー」に惹きつけられるのでせう? 夜、ふらりと散歩に出る時など、緑の看板がぴかぴか輝き、店内に温かなオレンジ色の灯がともっていたりすると、灯に吸い寄せられる蛾(モスだからというのでは、ありません)のごとく、ふらふらと入ってしまったりします。 「モスバーガー」が、今のところ、私の時たまの相棒

コメント

ターシャ・チューダーの庭

2014-04-07 09:51:28 | ガーデニング

  001


ターシャ・チューダーは、尊敬し憧れる人です。彼女の本は10冊くらい持っているのですが、これはターシャのガーデンについて書かれたもの。

   003


ご覧のように、素晴らしい庭園の写真がいっぱいに写しだされた、「花園」そのもののような本! ターシャが住んでいたのは、北米のバーモント州で、冬は雪に閉ざされる寒冷な地方。でも、それだけに、春や夏は、短い命を惜しむように、花々が咲き誇り、鮮やかな美しさを刻んでいくのでは・・・と思わされます。 ターシャの庭に咲くキツネの手袋(ジギタリスのことですね)や、薔薇、水仙、タチアオイなど、魔法のような美しさを持っているのも、そのためでは?

   006


ターシャは数年前、世を去ってしまいましたが、彼女の庭はどうなってしまったのでしょう? 息子さんやご家族が、ターシャを手伝って、ガーデニングをしている映像を見たこともあるのですが、やっぱり、あの「この世のものとも思えないような」魔法が、庭から消えてしまったのではないか? と思ってしまうのです。 ターシャ・チューダーという人は、有名な絵本作家としてだけでなく、人形やドールハウスづくりの工芸家、19世紀のドレスづくりの達人(自分も、1830年代の服装をして、生活していたのです!)にして、料理やお菓子も素晴らしいという、天才でしたから。 庭にも、彼女の「魔法の杖」がふるわれていたはず。

    007


そして、ターシャの庭にも、沢山のハーブと温室が。凍てつく冬、愛する花々や植物たちを雛を抱きかかえるように、温室で育てていたのですね。 写真を見る限り、ターシャの温室は、古い木造の、上げ下げ窓のある、趣あるもの。 かなり広いようですが、樹木の奥にひっそりとたたずむ温室を見ると、今もターシャがそこにいるような気さえしてしまうのです。

コメント

目が大きくなった!

2014-04-05 20:03:06 | コスメ・ファッション

最近、目が大きくなったような気がする。「目ヂカラがなくなった」といって、ツケマツゲをつける人もいるというから、これって嬉しいこと。

でも、どうして目が大きくなったのであろうか? 私の場合、幼児の頃は目がぱっちりしていたらしいのだが、それ以降は普通サイズの「目」であったはず。 「それはね、あんたが陰気くさい表情をして、目をしょぼしょぼさせなくなったからじゃない? 『目が開いた』んだよね」という嬉しくない評もあるのだが、ここでは仮説として

1.気持ちが前向きになり、目ヂカラが備わった。

2.ある程度年を取って、幼児の頃の顔立ちにかえりつつある。

3.愛犬ノエルは有名(?)な目の大きい、目にパワーのあるコ。「犬は、飼い主に似る」の反対で、私がノエルに似てきた。(小柄でカチッとした体つきも似ているという、あまり歓迎できないコメントもある)

という説を立てたのだが、さてどれが真実であろう? 

コメント

ムスカリの学校

2014-04-05 12:45:55 | ガーデニング

  004


カイの樹の下に咲くムスカリ達。 ブルーパープルの可愛らしい花たちが、キノコのように頭をもたげるさまは、ほほえましい情景です。 ムスカリって、全然珍しい花などでなく、どこにでもあるんだけれど、それでも深い森の奥に、苔を褥としてひっそりと咲いているような風情があるような気がするのですが、どうでしょう? それにして、小さな頭を地上に一生懸命突き出しているさまは、まるで「メダカの学校」ならぬ「ムスカリの学校」を連想させる?

   002


これは、去年の撮影だけれど、今年もこんなにカモミールが咲くかしら? ほんのり黄色に色づいた草原の香りのする、カモミールティーを飲むのも楽しみです。 ローズマリーの青い花も可愛いですしね。  話は変わりますが、ガーデナーの憧れは、ターシャ・チューダーの庭。「地上の楽園」とでも呼びたい、その庭園を見てみたいと思っている方も多いのでは?


コメント

ディア・ライフ

2014-04-01 11:01:24 | 本のレビュー

昨年の2013年度のノーベル賞作家、アリス・マンローの最新作。

002


カナダでは初めてのノーベル文学賞だそうだけれど、この作家は少し異色で、短編しか書かないという。 チェーホフ以来の名短編作家という形容詞につられ、読んでみたけれど、正直なところ、そんなに面白いか・・・?

「素晴らしい名人芸」、「作家のための作家」という賛辞が帯に並ぶけれど、私としては、英国のエリザベス・ボウエンの短編の方が、ナイフが鋭く切り込むような鮮やかな切り口といい、文章の典雅さといい、惹きつけられるものがある。 それに、ロアルド・ダールの洒脱な語り口が、芳醇な酒のような味わいを醸し出す短編、サキのスパッと幕が下りるような残酷な結末が待つ短編の方が、面白く、読者を惹きつけるんじゃないだろうか?

良質で、ちょっぴり退屈(?)な短編集。

コメント