タホ湖

2014年04月11日 | 世界の湖沼百選

  

タホ湖(Lake Tahoe)は、米国カリフォルニア州とネバ
ダ州の州境のシエラネヴァダ山中にある湖である。湖岸
線の2/3はカリフォルニア州に属する。アメリカ合衆国
内、とくに中西部を中心にスキーリゾートとして著名で
あり、ヘブンリー・マウンテンやスコーバレーといった、
比較的規模の大きなスキー場が数カ所ある。スキーヤー
の間では世界的に知られる名スキーエリア。また、ネバ
ダ州側にはカジノがある。サンフランシスコなど北部カ
リフォルニアからは車で日帰り圏内。

 

湖は大変深く、米国で2番目の深さ、世界でも11位の深
さを誇る。透明度に関しても世界屈指であり、かつては
世界第3位を誇ったが近年は富栄養化が進み、年間0.25
メートルずつ透明度が低下しているが、その原因は無機
堆積物、植物性プランクトン、藻による。また、湖への
細かい堆積物粒子の最大の源は、72%を占める土砂粒子
は都市からの雨水である。さらに、温暖化による温度上
昇は0.015℃/年であり、湖内循環速度を減速させ、富栄
養化と透明度に影響する主要因子である。なお、いまま
で湖が凍結したことはない。



「タホ」は、この地に先住するワショー族インディアン
の言葉で「大きな水(湖)」という意味。

 
Wikipedia: Lake Tahoe
 

 

【エピソード】    

    

琵琶湖で増殖し、生態系に影響を及ぼす外来の水生植物
「オ
オバナミズキンバイ」を原料とした堆肥の製造に、
立命館大の
久保幹(もとき)教授(環境微生物学)が成
功した。堆肥は良質で栄養価が高く、既存の化学肥料で
栽培するより野菜の成育がよくなることを確認。本来は
厄介者の水草が思わぬ“財産”となる形で、生態系の保
護のほか、沿岸の環境改善、除去・処分費用の削減とい
う「一石三鳥」の効果を生むとして実用化に期待がかか
るという(2014.04.09、「琵琶湖の“厄介者”が堆肥に
外来水草で「一石三鳥」の効果」産経新聞)
。それによ
ると、琵琶湖のオオバナミズキンバイは、南東部の滋賀
県守山市の赤野井湾で平成21年に初めて確認された。
もともとは水辺に捨てるなどされたとみられるが、ちぎ
れた茎からも根が出るほど生命力が極めて高く、猛暑だ
った昨夏は茎が1日で3センチも伸びたという。初確認
後、豪雨や強風のたびに水流に乗るなどして分布域が爆
発的に拡大。21年12月時点で140平方メートルだ
った生育面積は、4年間で約460倍の6万4800平
方メートルに増えた。琵琶湖固有魚の産卵場所に繁茂し
て繁殖を妨げたり、太陽光を遮断して水中植物の成長の
妨げになったりする恐れがあるほか、漁船の往来の邪魔
になり漁業にも影響を及ぼしている。漁協やNPO団体
が除去する一方、滋賀県や守山市などは今年度、対策協
議会を設置。国は6月までに、生態系に害を及ぼす恐れ
のある外来種として「特定外来生物」に指定する見込み
だと伝えている。

さらに、除去したオオバナミズキンバイは産業廃棄物と
して扱われ、自治体が経費をかけて処分している。その
中で、有効な活用法を探っていた守山市は、琵琶湖周辺
でかつて水草を畑に敷いて肥料にしていたことに着目。
昨年夏、久保教授に「肥料に転用できないか」とアイデ
アを持ちかけた。

久保教授は、オオバナミズキンバイを3カ月間かけて乾
燥、発酵させ、細かく粉砕。成分を分析したところ、肥
料として必要な物質の窒素とリン酸、カリウムを多く含
んでいることが分かった。これに米ぬかを混合して出来
上がった堆肥を使ってコマツナを温室栽培したところ、
既存の化学肥料に比べ、重さレベルで生育が1割アップ
したことが確認したという。
 

守山市は今年度、この堆肥を使って露地栽培で野菜を育
生育状況や安全性、出来栄えなどの実証調査を行う方
針。
問題がなければ商品化を目指す。生産態勢や販路が
確立されれば堆肥の売却益が見込め、オオバナミズキン
イの除去費用に充てることも考えられる。原料として
活用が
増えれば除去が進み、生態系の保全につながる。
久保教授は「化学肥料の原料となる原油やリン鉱石など
は現在、ほぼ100%輸入に頼っている。厄介者扱いの
オオバナミズキンバイが良質な肥料の原料となり、将来
的に、日本の食料自給率の向上にも貢献できればうれし
い」と話している。


琵琶湖では近年、貴重な固有種の魚が外来魚に食い荒ら
されるなどして激減しており、オオバナミズキンバイの
繁殖が、こうした傾向に追い打ちをかけることも心配さ
れる。生態系を守ろうと、滋賀県内では官民が協調して
外来種を減らす取り組みが進んでいる。ブラックバスや
ブルーギルは、もともと釣り目的で持ち込まれたとみら
れ、昭和40年代以降、急速に増殖。県によると、琵琶
湖に生息する外来魚は平成24年4月時点で1295ト
ンにのぼると推定される。一方、ふなずしの原料となる
ゴロブナの漁獲量は24年には48トンで、昭和40
年頃の1割弱に減少。ホンモロコは平成6年ごろまで2
00~400トン程度で推移していたが、16~19年
には10トン未満になった。こうした傾向に歯止めをか
けようと、県は14年度に捕獲量に応じて補助金を出す
制度を設け、駆除を促進。ここ数年は、年間300~4
00トンが駆除されていたが、昨年は台風18号の影響
などで150トン程度にとどまった。捕獲したブラック
スやブルーギルは、ご当地バーガーや天ぷら料理の具
材に
使用。県内各地の飲食店や施設で、食材としての活
用が進
んでいる。 

外来水草種の除去・抑制・管理方法について、下記の
録を参考(
Aquatic Environments Inc, (AEI))。

【脚注及びリンク】 
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1.Official Lake Tahoe Visitor Bureaus
2. vimeo TAHOE, Filmed at Lake Tahoe in November 2011 

3. Lake Tahoe Region Aquatic Invasive Species Management
    Plan
, 2009.09.14

4. State ANS Management Plans

5. Lake Tahoe Aquatic Invasive Species Resources
6. Inventory of aquatic invasive species and water quality in
    lakes in the Lower Truckee River Region: 2012
 
7. Native vs. Invasive Aquatic Plant Identification Key
8. Effectiveness of Aquatic Invasive Plant Control in Emerald
    Bay, Lake Tahoe, California

9. Sahoo, G. B.; Schladow, S. G., & Reuter, J. E. (2010). "
    Effect of sediment and nutrient loading on Lake Tahoe opt-
    ical conditions and restoration opportunities using a newly
   developed lake clarity model". Water Resources Research 46
   (10). ANS Management Plans

10,Lake Tahoe Total Maximum Daily Load Report". California
    Regional Water Quality Control Board, Lahontan Region. 2010
.

11.Tahoe: State of the L ake Report 2011State
12.
Aquatic Environments Inc, (AEI)
13.Annual Report of Activities Conducted under the Cooperati-
  ve Aquatic Plant Control Program in Florida Public Waters
  for Fiscal Year 2012-2013

14.http://www.worldlakes.org/uploads/05_Lake_Biwa_27Febru
    ary2006.pdf

15.Japan’s Invasive Alien Species Act

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