私、総義歯にはお師匠様から免許皆伝を授かっておりますので、かなりの自信があります。
なので、写真で上げている状態での咬座印象を造り、それを元にして総義歯を仕上げて、写真で写っているように、シリコーンの適合確認材使うとスパッと抜ける、と言う仕上りを、私の患者さんには通常提供しております。
このような総義歯を造り上げて差し上げると、この義歯は10年はおろか、もっともっと長い年月使い続けることが出来る快適な義歯、となります。
余談ですが、ここまでのことが出来ても、体重の変化、体温の変化には追従出来ませんので、その場合には体重を出来る限り元に戻す、体温を下げる即ち風邪引いているならそれを治す、と言うことを患者さんいお願いしないといけません。
そうしないと、変化している簡単に言うと悪くなっている体の状態に合わせてせっかく合っている総義歯を狂わせることになってしまうので、身体が平常に戻るのを待つ、と言うことです。
で、本論なのですが、私は業界的に”即時荷重インプラント治療の鬼”と呼ばれたりしており、2000年以来、部分欠損であろうと全欠損であろうと即時荷重出来ること、することに血道をあげて来た孤高の変人DRです。
そして、何故私が即時荷重を成功させ続けることが出来たのか、部分欠損であろうと、全欠損であろうと乗り越えられて来た最大の理由は、総義歯を修得しているから、免許皆伝レベルの腕があるから、だ、と常々感じているのです。
お師匠様の教えで、総義歯の話ですが、動かさないように作ったら動かされないようにしろ、と言うのがあります。
これがそのまま即時荷重インプラント治療成功の極意になるんです。
総義歯の場合、顎堤との密着を最高レベルに追究し動かないように出来ること、がまず第一にに出来るようにならないといけません。
次に、お口を動かした時に、頬とか舌とか唇とかの動きによって動かされない状態、を造らないといけません。
そして、上下の歯の接触、食事の食べ物の接触があっても動かされない状態、と造れないといけないんです。
総義歯の極意は、このたった3つに集約されます。
それが出来るようになると、欠損している口腔内を診るだけで、その患者さんの歯が何処に来るべきなのか、頬、舌、唇に疎外されない位置が何処なのか?言葉では曰く言い難い感覚ですが、立体造形が見えて来るんです。
顔貌、頭蓋頸部、上半身通じて患者さんを診るだけで分かる、そう言う感覚です。
それがそのまま即時荷重インプラント治療に活きて来て、何処にどう植立すべきなのか?どう歯を並べるべきなのか?が分かるんです。
だから、総義歯の修得を、私はインプラント治療、特に即時荷重インプラントをやりたい、と思っている先生方には強くお勧めしたいのです。
抽象論だけだと分かり辛い、と思うので、具体的な話を書きます。
簡単に言うと、舌房を侵害するようなインプラント植立、歯冠補綴をしてはいけない、と言うことです。
植立位置、植立方向、歯冠を何処に持って行くのか?と言うことを見抜かないといけないんです。
勿論、各インプラント周囲にはちゃんとした角化歯肉、骨、顎堤が存在している状況に出来る歯周外科の手技を修得して置いての話であることは言うまでもありません。
このもっと具体的な答え、回答に関しては、それぞれの患者さんの状況で違って来るのでケースバイケースとしか言えないのが辛いのですが、アドバイスするとしたら、やはり歯牙排列をすること、そこからどうするのかを考え尽くすこと、としか申し上げられないです。
すみません。
そうすると、こう言う抜歯即時植立即時荷重インプラント治療が出来るようになります。
9年経っても変わらない、本当に変わって来ないんです。
これは立体造形を把握しているから、としか私には言えません。
そして、それには総義歯、なんです。
遠回りに見るようでも、一番近道です。
有志の先生、どうか総義歯修得を出来る限り早く、速やかに為さって下さい。
先生方の未来が開くこと、をお約束します。