早くも15年前。
早くも15年前。
お盆前の8日にさせていただいた、インプラント周囲炎を起こしているインプラント撤去、病巣除去直後、即時植立即時荷重インプラントして骨造成GBR、歯茎再生手術処置の患者さんが、今日術後経過処置の為にお越し下さいました。
幸いにして、とても上手く行っているようです。
良かったです。
私自身のインプラント治療の経験の中でもメモリアルな手術になりました。
この手術の事前準備としては、総計で60時間以上の時間を3DXCT立体画像の前で過ごしました。
実際の立体画像の中でシュミレーションのインプラントを嵌め込んで、色々と3次元的に動かして、ああでもない、こうでもない、とベストな解決方法を探して試行錯誤しました。
頭の中で術式を思い描き、現存している骨の状態からどうしたらインプラントを植立できるのか、即時荷重できて仮歯を装着することができるのか、とひたすら考えました。
そうして、これで行けるかな、と言う道を見つけ出すことができましたが、それでも安心し切ることはできないのでCTの立体画像を動かして何度も何度も確認しました。
だから、60時間以上の時間を費やすことになったんです。
私の症例報告を腕自慢と受け取られてる方も散見しますが、その実態はこんなもんです。
インプラントメーカーの提供のインプラント計画シュミレーションソフトなどは私は持っていません。
ですから、それに基づくガイドサージェリーのステントなども使っていません。
逆に、私はそう言うソフトの誤差の方が怖いし、即時荷重できるか否かの可能性が下がるだろう、と危惧しているからです。
私のやり方は古いやり方で、CT立体画像を頭の中に焼き付けて、そのイメージを元にしてやるやり方です。
なので、手術中に最初のインプラントホール、イニシャルホールを形成して3DXCTを撮影して、最終ホールを正確にできるように修整を加えてしているんです。
その為に、被曝量がと言われてしまうのでモリタの3DXCTしか私に選択肢がなかった、と言うことなんです。
細かいこだわりのことを書くと、終わりがない位たくさんたくさんあるんですが、これも自慢と取られかねないので書きません。
実例としてだけ上げて置きます。
麻酔の仕方、インプラント撤去の仕方、道具の選択、病巣の撤去、感染防止処置、インプラントホール形成、インプラント植立のノウハウ、植立方向、深度、初期固定を35N以上得る為の工夫、インプラント選択、仮のアバットメント選択、骨造成GBR、歯茎再生処置、審美的仮歯作成と装着、他にもありますが、代表例はこのようなモノです。
これら1つ1つ全てにこだわり、これで大丈夫、と言うのの積み重ねてしているだけ、のことです。
師匠のお言葉ですが、手術、治療は全て掛け算である、1つでもマイナスがあれば全てが壊れる、と言う意味です。
お師匠様は”鬼手仏心”と言う言葉を私に銘じられました。
細かな1つ1つ全てプラス、合格点を積み重ねる、これで良い、と安心出来るようにして進んで行くことだ、と私は理解しています。
腕自慢ではなく、突き詰めて頑張る、と言うことだけ、なんです。
余計なひと言を書き加えると、その時にできるようにするには、と考えることもとても大事だと思います。
できない、不可能だ、と考えては道は開けません。
できるようにするには、と一所懸命に考える、と言うことなんです。
私は、そうしてここまで来ました。
それだけです。
でも、そんな自分を自分で褒めてあげたい、と感じています。
まだ途上の者、としか思ってませんが・・・
先日のインプラント寺子屋2019第3回低侵襲外科編、多くの先生方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
次回は、いよいよ吉田松平先生の特別講演です。
7月18日木曜日15時から18時まで、田町駅徒歩5分ストローマン本社6F会議室。
参加費5000円です。
講演会の後、懇親会も和やかに楽しく開催します。
皆さん、是非ご参加下さい。
講演内容は、患者さんに優しい、辛くない骨造成GBRテクニックである、オープンバリアーメンブレンテクニックののお話、補綴、咬合のお話、患者さんカウンセリングのお話などです。
今でもなお、インプラントしたいけれど骨が不足している、と悩まれている患者さん向けに、骨が造れます、骨はできます、と宣伝しているHPがネット内では溢れています。
しかし、その実態をキチンと伝えている所は、殆どありません。
患者さんから見たら、骨が造れる、と言っている所は何処でも似たようなことをしている、と思われるかも知れませんが、実際にはかなり苦労をさせられている所も少なくないのです。
と言うよりも、殆どの所が、腫れたり痛んだり、青あざが出たり、でかなりの苦痛、苦労をさせる手術しかできていないのが現状です。
しかし、オープンバリアーメンブレンテクニックは、従来の骨造成GBRのやり方に比べて、患者さんが味わう苦痛、辛さはかなり小さくできるのです。
2000年代最初の頃は、そんなのできる筈がない、と否定的意見が多かったのですが、近年低侵襲外科への患者さん側からのご要望が強くなるに従って、このテクニックが評価されるようになって来ているのです。
世界最大のインプラント学会の一つであるAOでも、オープンバリアーメンブレンテクニックは高く評価され、吉田先生と私の恩師である船越先生が登壇して、ご講演されたほどです。
痛くない、辛くない骨造成GBRテクニックとして、今後益々オープンバリアーメンブレンテクニックは求められるようになる、と言えるでしょう。
そのオープンバリアーメンブレンテクニックを、日本で一番最初の頃から取り組んで来たのが、吉田先生です。
その臨床経験は、20年近くになります。
なので、オープンバリアーメンブレンテクニックのことに関しては、誰よりも知っている、裏も表も知っているのが吉田先生です。
そして、吉田先生は咬合、補綴、矯正にも造詣が深く、現在では講演会、セミナーのアシスタントとしても活躍されています。
更に、患者さんカウンセリングに関しても、長年取り組まれて来て、そのお話は素晴らしいモノです。
その他にも、3時間吉田先生がご自分の臨床から、皆さんにお役に立つ素晴らしいお話を沢山沢山して下さいます。
是非、沢山の先生方に聴いていただきたいです。
7月18日15時ストローマン本社6F会議室にお越し下されれば、どなたでも受講出来ます。
お友達の先生方お誘いの上、是非ご参加下さい。
何やらきな臭い北朝鮮とアメリカ情勢のようですが、第1回は現実にソウルに行って見たら、全然そんな雰囲気ではありませんでした。
ヨンセイ大の先生方も、韓国人の義務である軍隊経験をちゃんと務められている方々で、軍事力の衝突がもしあるにしても北に悪さはさせない、と言う自信がある、と言う感じでした。
実際、北と南では経済力が全然違いますし、韓国には日本と違い正式な軍隊が存在していますから、軍事力そのものでも上回ってる、と言う自信に満ち溢れている、ようです。
北は一所懸命に軍事力ばかりに注力し、核を持とうとしているようですが、多分国の根幹でもう支え続けられない状況だろう、と見ているようです。
なので、まともな頭、判断能力があれば戦闘はしかけて来る筈がない、と考えられているようです。
日本の報道機関の煽り方見ていると、今にも戦争が始まるんじゃないか、と言う受け止められ方をしてしてしまいますが、行って見て来た実態はそんなモノです。
生意気な言い方になりますが、幽霊の正体見たり、と言う感じなのでは、と思います。
そして、そう言う風に見られているからこそ、この時期に行ってヨンセイの先生方に学ぶのは、凄く友好関係を深めるのに良いと断言します。
間違いなく、ヨンセイ大のこの教授は世界を代表する歯周病、インプラントDRになる方です。
ヨーロッパからアメリカ広く学び、論文の数も100本以上も書いていて、臨床もしっかりと世界水準で競争するレベルで為さっています。
失礼ですが、ここまでの先生は世界見渡しても早々はいません。
そんな凄い方が、今世界中で話題の軟組織再生治療のセミナーをしてくだされるのです。
参加しないのが実に勿体無い、と明言します。
有志の先生、こう言う時だからこそ、私達と一緒に勉強しましょう!