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劇症B型肝炎で死に掛けた経験から激白する、歯科の感染症リスク

2020年05月10日 | Weblog

海外からの情報で武漢コロナウィルスの感染リスクが危惧される職業のトップに歯科が指摘されてしまって、マスコミでも報道され、煽りとしか思えない状況になり、歯科受診が一気に減ってしまっています。

しかし、実際には5月10日現在でもそのような症例報告は、世界的に見ていても殆ど出てません。

 

 

実際の歯科の治療とか行われていることを知らないで、想像だけで書いて、専門家のチェックもされないで広報されたものだろう、と推測しています。

 

 

それでこの機会に、歯科での感染症の本当の話、私自身が患者になって死に掛けた、それも一番怖いと言われているB型劇症肝炎になって助かった時のお話を、以前にも書いてるんですが、再度書かせていただきます。

 

簡単に分かりやすくするために”チャイナ人事件”と書かせていただきます。

客観的に書くために、時系列だけを先に書いて、その後に付け加えて私見を書きます。

 

1990年の始まりにチャイナ人事件は起きました。

チャイナ人の若い女性が、虫歯が痛い、と言うことで新患で来ました。

口の中見たら、汚いことおびただしい状況で、歯垢は付いてるわ、虫歯があちこちにあるわ、それはそれは酷い口の中でした。

 

上顎の小臼歯を指して、痛い痛い、と言うので、そこの虫歯の治療をすることになりました。

とても深い虫歯で、歯髄まで行っていて、歯髄炎を起こしているから痛んでる、と判断されました。

 

局所麻酔をして、麻酔が効いているのを確認して、治療を始めました。

歯を削る道具、エアタービンにダイアモンドバーを付けて、虫歯を取り除き始めました。

最初は歯を削る治療は初めてだと言って、凄い怯えてる患者さんでしたが、何とか治療をできるかな、と言う感じで虫歯を除去することをできていました。

 

ところが、突然いきなり、この若い女性のチャイナ人ガブリと噛み付いたんです。

それもかなり強く。

虫歯を削ってる最中でしたから、左手の指とかは、口の中に入れて頬とかを守り、歯を見えるようにしてました。

 

そして、あろうことか、そのチャイナ人の若い女性、噛み付いたまま顔をイヤイヤするように左右に揺り動かしたんです。

次の瞬間、私の左手の人差し指に激痛が走りました。

 

一瞬の出来事でした。

 

エアタービンを直ぐに止めたのですが、間に合いませんでした。

 

当たり前です、噛み付かれて、顔左右に揺り動かされたらひとたまりもありません。

歯を削る道具ですから、とても鋭利ですし、切れ味も凄いものがあります。

指先なんて、あっというまに切り裂かれます。

 

うわっ、と私は驚いて、口開けて動かないで、と叫びました。

 

そうしたら、その患者は、びくっとして動きを止めて、口の力を緩めました。

直ぐに、治療中断して、水で一所懸命に洗い流し、絞り出すようにして血を出しました。

傷口はズキズキして、とても痛みました。

 

これは大変な大怪我を負った、と直感しました。

めちゃくちゃ痛みますが、水で洗い流しながら指先を見ました。

 

ザックリと抉られるように傷口ができていました。

一番深い所は、骨に達するんじゃないか、と言うくらい深く、長さは指先全部1㎝はあったと思います。

 

これだけの深い大きな傷ですから、血がどくどく出て来て、止まりません。

どれぐらい洗い流したか忘れましたが、かなり念入りに洗い流していたと思います。

 

因みに、その患者の治療は、待ってもらってました。

 

血が出てくるのですが、テッシュとかで押さえながら、傷口が合わさるように無理やりして、その上からバンドエイドとかして、更に指サックのゴムもして、無理くり血が出るのを止めながら、治療を再開しました。

 

で、患者に聴いたら、痛くはないけど怖かった、と言ってました。

貴方のせいで、私は大怪我をしてしまった。

 

治療中に動いたら、怖くて治療することできない、歯科治療受けるのが人生初めてで怖いのかも知れないけど、じっとしてないと治してあげられない、と説明をしました。

 

その後、治療をなんとかし続け、根管治療をして、痛みを止められるようにして終わりました。

 

そして、その後痛くなくなったからなんでしょう、その患者は来なくなりました。

根管治療して痛くなくなると来なくなる。

残念ですが、良くある患者さんの行動パターンです。

 

 

人差し指の傷口は、時間経過と共に治りました。

深かったせいで、痛みはしばらく続きました。

 

そして、春が来る頃、私は酷い風邪を引いた、と思いました。

熱が出て、とても辛い状態で、動くのがしんどいのが長く続きました。

 

たちの悪い風邪だな、と思い、休みの日にはずっと寝てましたが良くなりません。

2週間ぐらい頑張って仕事に行ってましたが、ついに月曜日の朝、もう駄目だと感じ、父の昔から懇意にしている先生に頼りました。

 

そうしたら、即入院で、その日から寝たきりの生活になりました。

検査の結果は直ぐに出ました。

B型の劇症肝炎でした。

 

実は、入院する前から、頭の方もおかしくなっていて、肝性毒が回り始めていたようで、記憶もとぎれとぎれでぼんやりとしてます。

そこから、毎夜毎日生きてるんだか死んでるんだか分からない、苦しい辛い日々でした。

自分の感じでは、死んだ、と言う感じで幽体脱離して自分を見下ろして、ベッドの上でうずくまってる自分を見て、ああ自分があそこにいる、と言うような経験もしています。

 

その直後、暗闇に吸い込まれて、地獄の経験をする、と言う出来事もありました。

地獄の話は、ここではこれ以上はしません。

 

そして、入院3ヶ月。

奇跡的に生還して、私は生き返りました。

 

寝たきり生活でしたので、足の力もなく、立ち上がるのもやっと、と言う状態でした。

入院寝たきりで、初めてお風呂を許されたのも2か月半?くらいだったかと思います。

何とかお湯に浸かって、足の裏の垢を爪で掻いたら、なんと溝ができるくらい溜まってたことを良く覚えていて、ああ生還したんだな、と感じたことを覚えています。

 

以上が、私のB型劇症肝炎の顛末です。

その後、労災を勝ち取る苦労話もあるのですが、ここでは触れません。

 

 

ここでは今皆さんが恐れている感染のこと、特に武漢コロナウィルスについて私自身の上の経験と絡めて、書かせていただきます。

 

B型肝炎ウィルスは、武漢コロナよりも感染力が強く、針の一刺し、患者さんのほんの少しの血が飛んだのが目に入って、と言うようなことでも、1990年当時医療人の死亡事故が起きています。

私のように指先をザックリと切って、患者さんの唾液、浸出液、血液がそれらに侵されたら、もろに移ってしまいます。

 

怪我の大きさで言ったら、私のは死亡事故の医療人の怪我の何倍もの大きな怪我ですから、死んでもちっともおかしくない、と言う酷い感染状態であった、と言えます。

 

しかし、私は本当に倒れる前まで何とか仕事をしていました。

キャリアそのものだった自分が、歯科医として患者さんを診ていた筈です。

それでも、患者さんに感染の事故は起こってません。

 

歯科の感染は、主に私の事故でも分かるように、患者さんから医療人が貰う、と言うものばかりです。

ハッキリ書きますが、患者さんがどんな感染源のウィルス、バクテリアに侵されているのか、我々に把握しきることはほぼ不可能なんです。

 

ですから、我々は感染防御、予防に一所懸命に努めていますし、働いてくれているスタッフも守らないといけません。

疑わしいのは、患者さんなんです。

 

特に、私の事故の原因となったチャイナ人の若い女性のように、汚くて虫歯だらけ、歯垢プラークが付着しまくっていて、歯茎も腫れまくってて出血、排膿とかもしている状態の患者さんからは、感染の危険性が高まります。

歯も磨かない、悪くなったら治せば良い、と言う感じで歯医者に治して貰えば良い、と言う患者さんは、歯科医療人を感染の危険に晒しているのです。

 

ですから、悪くなるのは仕方がなかったにしろ、治療を受けることになったのなら、お口の中をできる限り綺麗にすること、はマナーとして厳守していただきたいことなんです。

そうすることで、今回マスコミが煽っている歯科医院で感染する、と言うのは、患者さんから他の患者さんと言う感染の心配を煽っていますし、それは我々歯科医療人が媒介する、と言うまず絶対に起きない、起こさないだろう危険性を、我々の本当の仕事内容も勉強全くしないで報道している、と腹立たしく感じています。

 

現に、今でもそう言う事例は一つも起きてません。

 

中部地方で、歯科医とスタッフが感染者になりましたが、患者さんからは感染者は出ていません。

 

これが事実です。

 

何も知らない、勉強すらしようとしないマスコミの頭の中の想像力で、感染が起こりやすいと言う汚名を着せられましたが、世界的にもそう言う事例は殆どないです。

 

全く逆です。

歯科医療は、元々感染防御、予防に一所懸命にしている仕事なので、感染防御、予防には強いんです。

 

そのことを、事実は事実としてマスコミはきちんと事後報告して欲しいものです。

でも、常に彼らは騒ぐだけ騒いで、後は責任も取らないで知らぬ顔です。

 

私個人の話を書けば、私は自分自身が事故被害者になり、感染発病して苦しみましたから、二度とそう言うことがあってはならない、とスタッフは勿論、患者さん間さんに対しても感染防御、予防にはきちんと取り組んでいます。

 

忘れないで下さい。

患者さんは、自分が被害者になることばかりを想定し、医療人から感染することばかりを恐れるようにマスコミに間違った誘導をされていますが、医療人が感染するとしたら、それは患者さんからなんです。

 

自分も感染源になりかねないこと、そうしないように行動をすること、がとても大事です。

 

普段の日常生活でも、感染を広げないようにするためには、と勧められている行動規範がありますが、それを厳守して下さい。

 

そうされることで、感染は防御され、やがて鎮静化して行きます。

 

完全に鎮静化するまでは、油断しないで、感染予防の行動を取る。

 

多分、マスコミの関心が薄れ、さして報道もされなくなったころ、政府の方から鎮静化してると宣言が出されることでしょう。

 

それでも、感染予防的な生活を続けること、をお勧めします。

 

何故なら、今年は例年に比べてインフルエンザの感染者、死亡者がとても少ないからです。

これは間違いなく武漢コロナウィルスの感染防御、予防に努めた二次効果です。

 

つまり例年今しているような感染予防生活をすれば、今後はインフルエンザになる方も、死亡する方も減る、と言うことなんです。

 

分かり易く言えば、今までここまでしなかったから、インフルエンザで万単位で亡くなる方がいたんです。

本来で言えば、今までのインフルエンザの方が怖いし、例年それこそ非常事態宣言しててもおかしくない状態だったんです。

 

今年の武漢コロナウィルスで亡くなった方は600超えたくらいです。

例年のインフルエンザは万超えてます。

 

今まで知らなかった病気だから、治療法がない病気だから、で怖がり過ぎになっているだけです。

インフルエンザだって、確立した治療法、タミフルとかがまあ効くと言うレベルで、実は患者さんの自己免疫力で治癒する時間稼ぎでしかなかったんです。

 

冷静に考えれば、どちらが怖いと見れば、後世の人は圧倒的にインフルエンザ、と答えることでしょうね。

この武漢コロナウィルス騒動は、マスコミがでっち上げたものだし、出所がチャイナと言う怪しげな所から、と言う不安感が増強されたもの、と言えるでしょう。

 

私自身が感染力の強いウィルスに侵され、死線を彷徨った経験者ですから、本当に何が怖いのか、を見定めるべきだ、と明言します。

 

感染予防生活を送るなら、余程のことがない限り、感染することはまず起こりません。

 

手洗い、うがい、歯磨き、舌清掃をしっかりとやる。

マスクをする。

人の触れる所は触れない。

人との距離を保つ。

毎日お風呂に入って、しっかり温まって、清潔にする。

 

歯科治療の話をすると、歯科に通って口腔内の炎症を起きないようにすることは、ウィルスとかの感染防御効果を高めることになり、誤嚥性肺炎はじめとする全身疾患の予防になる、と分かっています。

ですから、いたずらに怖がって歯科治療をしないでいる方が怖い、と言うことになるんです。

 

ちゃんとした歯科医院なら、感染予防に努めて、患者さんの予約コントロールとかもしてくれていることでしょう。

 

マスコミが煽るほど心配する必要はない、と言うことなんです。

 

多分今、マスコミは餌食となる事例を血眼で探しているでしょうが、出て来ませんから。

そのうち諦めて、触れなくなることでしょう。

 

その時に自分たちが煽ってことは間違いだった、歯科は感染予防に努めていて凄かった、と報道してくれれば良いのですが、自分たちのミスリードは知らぬ顔ですからね・・・

困ったもんです・・・

 

以上、長くなりましたが、本当の話をちゃんと伝えて置きたいと思って、ここに書き記しました。

 

PS:ちなみに私のB型肝炎は、完治していますので、人に移すことはありませんし、移されることもありません。キャリアではありませんので、誤解のないようにお願いします。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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