ブリッジで繋がれて、全部グラグラで、更に噛み癖で、左奥歯も揺れてしまい、困り果ててご紹介で来てくださいました。
やはり、とても怖いと不安しかない状態で来られましたが、歯がなくなることと、一時的でも入れ歯になることはどうしても嫌、とのことで一大決算をして来られたそうです。
誰にもインプラントにしたことがばれないことを強く望まれ、何回も手術するのも嫌だ、と言われてました。
それを叶えるには、歯を抜いて直ぐにインプラントして、そのインプラントで歯を付けられるようにして差し上げるしかありません。
なので、写真のようにしっかりと骨に留まるネジ込み力35Nを超えられるように植立しなければなりません。
細心の注意を払い、レントゲンのように植立したインプラント全てで歯を付けられるようにできました。
手術直後の仕上がりがこの写真の状態です。
まずインプラント手術したことは分からない、歯の治療、小さな手術をしたかな程度に納められました。
そして、一番心配な手術の予後ですが、翌日にこやかに来られたことを良く覚えています。
お顔の状態は、写真のような状態で、大変な手術をしたとは思われない状態にできた、と思います。
怖くて不安で仕方なかったけど、して良かった、と言って下さいました。
私もこう言う難しい仕事の時には、経過を追わないと心配で仕方ありません。
仲間内では怖いもの知らずで難しい手術をこなして行くDRと思われてるようですが、そんなことは全くありません。
私を良く知る身内の仲間たちは、私が豆腐メンタルなのを知ってるので、良くやってるな、いやゲンちゃんがそれでもやるから、相当に慎重に細心の注意を払ってしてるんだろうな、と分かってくれます。
2000年から直ぐに歯を付けるインプラント手術、即時荷重インプラントを始め、もう1000を超える、多分1200症例以上して来ている経験則がありますので、それを厳守しています。
私自身怖がりですし、うまく行かないと本当に申し訳ないので、全力を尽くします。
やり残したこととか、もう少し頑張れたはずなのに、と言うのは嫌なんです。
そして、治りきるまでの経過に合わせての適時適切な処置も怠りません。
心配性だから、患者さんを守ることに一生懸命です。
この方も、今はメインテナンスでたまに来られるくらいです。
ちなみに、標準的なインプラント治療をしていたら、終わる時期がやっと今頃かな、と思います。
早く終われたのも、喜んでもらえました。
腫らさない痛がらせないから怖くない、そして早く治る。
そんな理想的なインプラント治療を、これからもできるように頑張ります。