歯科治療臨床に関わって32年。
数々のとんでもな治療方法を見て来ました。
インプラントだって、かつては飛んでも治療方法とされていたんです。
私は何度も書きますが、本家本元は義歯治療家、特に総義歯治療に長けている者です。
お師匠様に総義歯治療の免許皆伝を授かり、第一線でずっとやって来た専門家、と言う自負を持っています。
その判別眼で、これはいただけません。
3DR。
パッチンと手前の歯を抱え込む形で挟み込んで、後ろに義歯作り支える、と言う実に危ないとしか言いようのない義歯治療方法です。
これと似たようなアイディアの義歯治療方法は、昔に幾らでもありました。
皆んな消えました。
全部、手前の歯が次々とダメになって行く代物でしかなく、歯を治すどころか、歯を破壊する装置でしかない、と証明されてしあったからです。
それと全く同じ匂いがこの治療にはします。
だいたい、おいしいことばかりが書いてあります。
削らない、痛くない、しっかり噛める、治療期間が短い。
こんな夢のような治療方法が本当にできたなら革命です。
でも、全然聞きません。
話題にもなってません。
紹介であげている写真でも犬歯から小臼歯まで挟み込んで、大臼歯部に小臼歯サイズにして2本の歯を作ってるようですが、これだと噛めば噛むほど犬歯から小臼歯に後ろに引き倒される力が掛かり、グラグラになるでしょう。
そうなったら、小臼歯が回転中心になってるので、まずそこから失われます。
私には、時間掛けて小臼歯を抜歯する装置にしか見えません。
こんなトンデモな治療方法に騙されないで下さい。
心からのお願いです。