先日の落ち椿の川、この滑川の源流でもある朝夷奈切通。
久しぶりに鎌倉側から朝夷奈切通を歩いた。
この切通の各所で道の両脇の山肌から滲み出る水は、滴り落ちた後に小さな水みちになっていく。
道の両脇にまるで側溝の様な姿で下へ下へと流れて行く。
この小さな水みちが鎌倉側ではこの先の冒頭の滑川へ、そして最後は相模湾。
横浜側では侍従川へ繋がり最後は東京湾へ注がれていく。
2019年の台風被害では大量の雨が土砂を運び、
この小川の側溝の役割を成していた部分を埋めてしまい、
行き場を失った水が切通全体に溢れた結果、一面が泥の堆積した道になってしまった。
数年掛かったここの整備作業は切通の堆積物の撤去は勿論、両脇の小川の復活が大命題だったと私は思う。
朝夷奈切通はいつも足元がぬかるんでいる。
靴は汚れるし、カメラ持参の身からしたら常に気を使って歩かねばならない。
でもこの水の滴る瑞々しい古道は、
いつも心と身体に充足感を与えてくれる。
横浜市境付近の整備はもう少しかかりそう。
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