啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

作品 「ポピー」

2016-08-27 11:23:45 | その他
 “これは、細川紙だから、ギュッとしぼっても破れることはないですよ」と先生。「和紙で作る一輪挿し」という催しに参加した時の事だ。和紙を花びらの形に数枚切り、ふわふわした柔らかい雰囲気を出すため、ギユッとしぼり、開くと、まるで本物のように柔らかい一枚の花びらができる。
 埼玉県、小川町は和紙で有名。以前、ここの伝統工芸館で紙すきの体験をしたことがある。見ている分には、簡単そうだけれど、実際はとても難しい。そして、この和紙を、細川紙とよぶ事を、初めて知った。何故、細川紙というのか?  江戸中期、紀州 細川村ですいた細川奉書という紙の技術が伝えられ、需要が多く、そのため生産量が増加し、紙の名産地として栄えたというのだ。細川紙は、国内産の“こうぞ”を原料として伝統的技術によりつくられる。こうぞ の内側にある長い繊維は強く、流れすきにより、楮の繊維が絡み合い、丈夫な紙になるという。しかも、この細川紙は、埼玉県小川町と東秩父村で継承されている、伝統的な手すき和紙とのこと。ずーと、小川紙と思っていたので、名の所以をを知り、納得した。なお、平成25年、日本手すき和紙技術として、ユネスコ無形文化遺産へ登録されたという。
 で、この催し、埼玉県内の中学校で行われたが、講師が友人でもある為、お誘いを頂き、当方、特別参加。下準備は先生がしてくださり、私たちは仕上げの部分のみ。ワイヤーに紙やテープを巻き付け、茎の厚みを出したり、花びら作り、蕾を作ったり、ボンドではったり・・・作業は単純なのだが、皆さん、きれいに作ろうと四苦八苦。あっちでも、こっちでも、生徒(40歳代?)のお声がかかり、先生は大忙し。貴重な体験をさせて頂きました。
 ところで、ポピーに見えます?
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