啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「あきらめ」

2020-08-09 11:05:25 | 庭の花木
「サギソウ」 ラン科
 コロナ、猛暑、熱中症のトリプルパンチ。ジリジリした日差しが、肌をさす。県では、不要不急の外出自粛に東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、福岡、宮崎、沖縄など9都道府県を対象とした。3連休、お盆帰省の是非について、各知事のコメントを読んでも、お考えは慎重だ。当家でも、日々感染者が拡大している報道を踏まえ、はやばやと帰省を見合わせる、との連絡が入っている。孫達に会えないのは極めて寂しいのだけれど、「どうしたらいいか」と迷ったら、アクションを起こさない方がよいと、自身も考えている。今年は、今年限りは、いつものビデオ通話で我慢するとしよう。
 そして、”特別な夏”になってしまったのは、義母の死。6年間の闘病生活。長男である夫が群馬に来てから、義父母2人だけの生活になって、およそ半世紀。料理が好きで、趣味は俳句。時々雑誌に投稿し、賞を頂いていた腕前。戦争を体験し、90年間の人生はいかばかりか。94歳の義父が心配だ。夫の誕生日に義母が逝くという不思議。義母はことのほか、夫を頼りにしていた。今頃は、一足飛びで夫の下にゆき、空白の時間を語り合っていることだろう。
 3月末の植え替え時には、ミズゴケの中から、1粒また1粒とやせた球根を拾うのは、哀れであったが、今年は自然の雨をたっぷり含んだ為か、美しく清らかな花をいくつか咲かせた。シラサギが翼を広げたように見えることが、名の由来であるが、このような花姿が存在するなんて不思議でならない。この花を義母に。
コメント
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