啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ぐんま百名山・・子持山」

2022-11-06 20:16:16 | 登山
 泣きました。登るのが辛くて、泣きべそをかいたことはあったが、声をあげて本気で泣いたのは初めて。登山口の一番近い7号橋付近に駐車。沢にかかる木道を歩くと、目の前にそそり立つ屏風岩。それを見上げながら、沢沿いに登っていくコースが登山ガイドに書かれていたが、ガイドブックに書かれていないもう1つのマイナーコースを選択。とにかく急登。しかも、大きな岩には、クサリもロープもない。足がかかりそうな場所、つかめそうな岩を見つけ、それを頼りに一歩また一歩。怖い。下を見れば急斜面。途中で戻るわけにはいかない。息を、気持ちを整え、登りつめた瞬間、どっと涙が出てしまった。私たちを追い越した男性も「怖かったですね」と。
 涙で出た分量の水分を補給し、ここからはしばらく尾根歩き。アップダウンを繰り返し展望が開けた目の前に、ドド~ンと大きな獅子岩。高さ100mの岩体。ロッククライミングしている人が数名。見ているだけで、足がすくむ。それを横目でちらちら見ながら登り、「ここがてっぺんかな」と思ったところは、柳ケ峰。がっくり・・。疲れがどっと出る。またも段差の厳しい岩場を数度。足を、あっちにぶっつけ、こっちにぶっつけ・・あざだらけ。
 子持山は、今が紅葉の見ごろ。絵のような美しい景色。山頂は360°の展望とはいかないが、日光白根の山並みがきれいだ。
 下山は大タルミへ下るコース。杉の林の中を唐沢川沿いに歩く。厳しい岩場はなく、沢の水音が耳を、心を癒してくれる。 子持山は低山で、一般向きの山、とガイドブックに書かれていたが、正直、自身の体力でよく無事に下山したと思っている。今年度一番怖い思いをした山トップクラス。忘れられない山となった。

獅子岩
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