「白糸の滝」

　ＮＨＫ朝ドラ終了後、突然映し出された美しい風景。そこは、軽井沢、白糸の滝。連日の蒸し暑さを吹き飛ばしてくれるような清涼感。花でない、木や枝そして葉の何と美しいことか。風が、木を通り抜けていく音色まできこえてきそうな風流な映像。こんな素敵な映像を見せられたら、じっとしていられない。早速、ドライブをかねて出発。
　軽井沢から白糸ハイランドウェイの途中に「竜返しの滝」があったが、これは次回のお楽しみにして、今回は「白糸の滝」をめざす。2時間30分ほどで駐車場。そこからマイナスイオンをたっぷり吸うこと徒歩5分弱。前回は2月の寒い冬だったが、景色は一変。用意されたステージのようなところから水が落ち、それが川に流れ込み、美しい緑色の苔、そして木の葉・・心があらわれるような風景だ。
「湯川の水源にあたるこの滝は、高さ3ｍ、幅70ｍの岩肌より、数百条の地下水が白糸のごとく流れ、実に美しい滝です。浅間に降った雨が地下浸透し、湧き出るまで6年程度かかる」というような内容が、案内板に記されていた。今、見ている水は、6年もの歳月がかかっているかと思うと、感慨深い。そっと、水に手をつけると、かなり冷たい。けれど心地よい温度だ。「映像はね、プロが撮るから美しいよ。夢を撮るからね」と同行者。かなり意味深い‥です。