啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

番外編「レブンアツモリソウ」

2010-08-20 11:29:03 | 山野草

春の北海道「礼文島」にこの花を見るためのツアーまで組まれると言う。
私が撮ったものではなく、友人のHさんがキャンピングカーによる長期旅行(ビジネスをか兼ねた)の旅先から、送ってきたもの。写真のデータ容量が大きすぎ、データの縮小方法が判らず掲載のタイミングを失っていた。

私も是非とも、見てみたい花の一つ。いつか礼文島を訪ねたいと思っている。私の中では
この「レブンアツモリソウ」とピンクの花が印象的な「アツモリソウ」。敦盛を討った武将
を冠する「クマガヤソウ」がワンセット。いずれも、自生する個体を見るのは難しくなっていると言う貴重な種。ただ、レブンタイプを除き、山野草展などではお目にかかるのが不思議なところ。撮影者によるとレブンの地でもしっかりとガードされた中で咲いていたという。群馬の浅間隠山近くの自然公園で見たアツモリソウは、この山で咲いていたのを、移植
栽培しているのだが、熊の檻に近い状態の中で、育っていた。
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美ヶ原のトモエソウとコウリンカ

2010-08-19 16:12:34 | 山野草
※お詫び   8月11日に「番外編」の掲載と「お盆休み」のお知らせをしたつもり
でしたが、投稿できていませんでした。また、ポツポツと再開します。よろしくお願い
します。

木曾駒ケ岳の帰りに寄ってみたのが美ヶ原。時間が少なく、素通り程度だったのですが
色々な花が咲いていました。特に印象に残ったのが、初めて見た「トモエソウ」でした。
西上州の御鉾山辺りに咲いているというが、実際に見るのはこれが初めて。「コウリンカ」
とともに、花のピークは過ぎていたが見とれてしまうほどに、見事でした。

1、トモエソウ  オトギリソウの仲間だという。オトギリより背丈がずっと高いが、
  そういわれれば似ている。直径4㌢程の立派な花弁が、卍状になっているのが特徴。
  5弁で一日花のはかなさも素敵だ。


2、コウリンカ  花のピークを過ぎており、遊歩道沿いの撮影しやすいところにある
  モノはほとんどこのような状態だった。長野県の湯の丸山のどこかで見たことがある。
  キク科でキオンの仲間というと、もう少し背が高いのかと思っていたが、周囲の環境
  によるのだろうが、私の見た個体は2,30㌢ほどの小さなものが多い。舌状に下に
  伸びる花弁と鮮やかな橙色の花は、強烈な印象を与えてくれる。



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「ミヤマ」の黄色い花3種類

2010-08-10 08:12:28 | 山野草
黄色は植物の花の色の原点だと、判ったように解説する友人がいた。元・生物部だと
いうから信頼するとして、黄色の花は似たようなものが多くあり、特に小型のものは
区別しにくい。千畳敷カール付近にも、昨日掲載した黄花のスミレをはじめ一杯咲いて
いた。

1、ミヤマキンポウゲ  キンポウゲは平地の野原や川添いの土手などに咲いている。ミヤ  マタイプも見る限りでは、姿はほとんど変わらない。ただ、高山に咲くほうがフックラ  でユッタリしている感じがする。


2、ミヤマキンバイ  シナノキンバイとミヤマキンポウゲの中間の花弁の大きさ。環境に
  よって、花弁の大きさは変わるから、なかなか区別が難しい。よく見ると葉が全く異な  る。ミヤマキンバイはバラ科の植物。葉にキンポウゲ科独特の切れ込みが無い。


3、ミヤマダイコンソウ  こちらもバラ科で、最初に見たときはシナノキンバイの小型
  な個体と思っていた。よく見ると、葉に切れ込みが無く、ミヤマキンバイの仲間に
  近い。ネットで調べると、ミヤマタイプのダイコンソウだった。平地に咲くものとは
  花の色から大分異なっている。


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スミレの種類を見分けるのは大変

2010-08-09 10:28:29 | 山野草
スミレの種類を区別するのは大変だ。私がキチンと知っているのはオオバキスミレぐらい。
黄色のスミレが珍しかったのと、尾瀬で初めて見た印象が強かったからだ。ところが、
高山では黄色のスミレが珍しくないことなど、ブログ掲載のための調べごとで勉強した。

千畳敷カールで、団体客を案内していたガイドさんが黄色い花の名を聞かれ「○○のツメ
と言う名だと思う」と答えている。私も覗いてみたが、黄色のスミレにしか見えない。
以前求めた本で立山に咲く花として「タカネスミレ」が紹介されており、これだと思った。
乗越浄土に上がり、中岳のあたりに着くと、似たような黄色のスミレ。よく見ると、葉の
緑が濃く、これがタカネスミレと思われた。そして「やっぱりガイドさんはガイド」と
感服した次第。

何とかのツメの名前が判らない。帰ってから、ネットで調べてみると・・ありました。
「キバナコマノツメ」という名が撮ってきた写真と合致している。スミレの仲間で、唯一
名にスミレのつかない種類だと言うこと。何だか可愛くなってきた。

1、キバナコマノツメ  高山には黄色のスミレの方が多いと言う。黄色い花で、葉?が
  馬の蹄に似ていることから名がついたと紹介している画像もあった。葉の部分の緑色
  がやや薄く、黄緑色に近く光沢も無い。


2、タカネスミレ  風当たりの強そうな砂礫地の岩陰にへばりつくように咲いている。
  見るからにスミレで、高山に住む黄色いスミレと単純な名が覚えやすい。葉の部分の
  緑色が濃く、光沢がある感じなのでタカネタイプと区別できる。

    
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タカネシオガマとチシマキキョウ

2010-08-08 09:05:03 | 山野草
千畳敷カールからの行程には、私にとって初めての花も多い。その一つがチシマキキョウ。
図鑑では知っていたが、現物に接すると感激する。紫色の花は、妖しさに目をひきつけられるが、私の好きな花のランキング上位には入ってこない。ところが、塩見岳のミヤマオダマキ、今回のチシマキキョウなどグラッときそうな種が増えてきた。同じ赤紫系の色をしたヨツバシオガマには呼称が難しい。

1、タカネシオガマ  最初に写真に撮ったときはヨツバシオガマと思った。ちょっと
  調べてみるとミヤマシオガマ、タカネシオガマの呼称も。いずれにせよヨツバシオ
  ガマの仲間なのだが、葉のクビレの形状や生殖する高度や湿生など環境などで科学的
  に解説しているから、余計に判らなくなってしまう。写真の個体は総合的にタカネ
  タイプとして掲載。


2、チシマキキョウ  低い丈に、大きな紫の花が目立つ。風当たりの強い登山道脇や
  ガレた岩場などに多い。初めて見る事の新鮮さもあるが、紫系の花としては珍しく
  好きな花の上位に飛び込んできそうな気がした。身の丈と比べサイズが大きい(3-4㌢)  と言ってもいい大きな花径は、厳しい環境で子孫を守る工夫だろう。

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ツメクサには{イワ}と「タカネ」タイプがあった

2010-08-07 08:39:53 | 山野草
「ツメクサ」は日本全国に、春から夏までずっと咲いている。庭の敷石の隙間や
コンクリートの割れ目などにしぶとく咲く小さな白い花。散歩道でほとんどの人が見
ているが、意識されないで、時には踏まれているような存在。これが、汗をかきなが
ら登る夏の高山では、イワツメクサやタカネツメクサと呼ばれ、存在感を高めている。
環境に順応し、平地タイプより研ぎ澄まされているが、、、。

 イワツメクサは今年に入って何回もみている。ほとんど似たような環境に咲いて
おり、離れて見るとほとんど変わらないが、じっくり見ると異なっているのがタカネ
ツメクサ。平地で踏まれても育つ?ツメクサはどちらかと言えば、タカネタイプ。
イワタイプの方が、ややシャープで高山の花という感じがする。タカネツメクサは
どこかで見たことはあったのかもしれないが、意識して写真に収めたのは今回が初めて
だった。(木曾駒ケ岳で)

1、イワツメクサ


2、タカネツメクサ


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クロユリ

2010-08-06 09:02:43 | 山野草

自生しているクロユリを初めてみた。予想していたより背が低いが、気高さに感激した。
南アルプスの塩見岳に行ったとき、クロユリがあるのではとひそかに期待したがダメ。
今回の千畳敷では事前にネット上で「(7月)22日に開花宣言」とあったので、写真
を撮ることを木曽駒に登ることと同じくらい重要なポイントに考えていた。

 ロープウェイ千畳敷の駅を降り、早速にカールの上部を通る道で、乗越浄土を目指す。
ポスターなどで見た千畳敷と違い、花の種類が予想外に少ない。ただ、一つひとつの花が
何となく、フックラとしているような気がした。蕾状のクルマユリを見つけ「クロユリではないの?」と聞く人。「昔見たことがあるが(遠くに見える)雪渓の下の辺りだった」と山
のベテラン風の人が冷たく答える。私も、もうじっくりと写真を撮れる範囲にクロユリは
咲いていないのかもしれないと考えてしまった。山頂まで、登山道脇を探しし続けたが一
輪も見なかった。

 歩くにつれ花の種類は徐々に増え、期待通りの展開となってきた。携帯が繋がる場所があり、先に千畳敷に降りていたカミさんに電話すると「クロユリがいっぱい咲いている」と興奮気味。初めて見る花、上りに撮ったのより綺麗に見える花などシャッターを押し続けながら山を降りた。

 クロユリは遊歩道の直ぐ脇にも咲いていた。周囲に合わせた背丈なのだろう。背が低い。
予想していた通りの妖艶さで気品がある。ユリの仲間に憑きものの派手さが無いのが良い。

 花言葉が「恋」「呪い」から「復讐」と何だか不気味。今更の話だが、アイヌの「恋の
花物語」や戦国の武将の佐々成政にまつわるクロユリの話は、呪いや復讐に繋がっている
ようだ。
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木曾駒ヶ岳と千畳敷カールのシナノキンバイ

2010-08-05 08:56:27 | 低山歩き
当家の念願の場所であった「千畳敷カール」に、カミさんとその妹と私の3人で訪ねた。
妙な組み合わせだが、友人の山の達人に「木曾駒は乗鞍岳の次に、3千㍍級まで行き易い
ところ」と聞いて、本格的な山登りは初めての2人を同行。2人残れば、途中で誰か
が嫌になっても私は山頂まで行けるから・・である。カミさんは憧れのお花畑=千畳敷に
大満足。クロユリも自生しているものは初めて見ることができた。また、標高29
00㍍を越す、中岳まで登り、中央アルプスからの絶景を楽しんでくれたようだ。

1、木曾駒ケ岳の山頂で  しらび平からロープウェイで約1千㍍を上がり、駅舎を出る
   とそこにはパンフレットなどで憧れた千畳敷そのもののパノラマ。険しい宝剣岳から
   伊那前岳に繋がる峻険な岩肌。乗越浄土から木曽駒へ向かう人が蟻のように小さい。
   千畳敷を横切り先ずは登山で木曾駒を目指す。お花畑は豊穣な黄のシナノキンバイが
   目立つが想定内。乗越浄土に向けた急登は、同行者も多く尻を押されながらも
   ほぼ標準時間で登った。ロープウェイ駅やアルプスの大展望に感激。中岳を目指す。
   2925㍍の中岳に二人を残し、私は木曽駒へ。30分程で山頂(2956㍍)に
   着き、宝剣岳など大展望をしばし楽しんだ。来年は宝剣から空木岳まで行こう!


2、シナノキンバイ  お花畑で一番目立っていたのが黄色のシナノキンバイ。ミヤマの
  キンポウゲやキンバイなど黄色の花はがいっぱいだが、ふくよかで温かい黄色の花弁
  についついシャッターを切ってしまった。
               
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レンゲショウマとフシグロセンノウ

2010-08-04 08:35:47 | 山野草
なかなか見られない山野草を確実に写真に撮ったり、じっくりと眺める場所がある。
自生しているものではなく、管理植栽されたものだが、ほぼ自然の状態で生えている。
赤城山麓にある「赤城自然園」。関越自動車道の赤城ICの北側で、ICより車で約20分。
民間の経営する有料の施設で、山野草とか昆虫などを自然の中で体験できる。

退職記念でカミさんにいただいた1眼レフカメラを私が持ち、従来からのコンパクトデ
ジカメをカミさんが持参。購入店の募集した招待ツアーに参加したもの。ちなみに、①の
レンゲショウマは1眼レフ。②のセンノウはカミさんがコンパクトデジカメで撮ったもの。
互いに0・5M弱で、このサイズでは比較できないが、是非とも比べてみてください。

写真の撮影コンテストもあり、42型のテレビまで当たるという。皆張り切っていた。
ところが、私は、今回が初めての撮影。途中で応募にはA4サイズにプリントする必要
があることが、応募用紙に書いてあった。「しまった。画像サイズの変更の仕方が
判らない。マニュアルは自宅だ」とあせったが、もう遅かった。

①レンゲショウマ   人気の山野草のひとつ。かつて、赤城山では随所で見られたという  が、今ではほとんど見ない。山中に自生する場所を知っていると言う人に桐生の山で
  あったが「教えません」ときっぱり断られた。赤城自然園の場所にも、かつては自生
  していたと言う。咲き始めたばかりだったが、気品のある姿が印象的だった。また、
  園内では随所に蕾を持った個体があった。


②フシグロセンノウ  園芸センターで販売されているのを見たことはあるが、植栽とは
  いえ事前の中で咲いているのを見るのは初めて。華やかな赤ではないが、落ち着いた朱  色が際立っている。

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ヤマブキとトリアシとチダケサシ

2010-08-03 17:14:41 | 山野草
花の名前を覚えるのは大変だ。2日に千畳敷カールで、カミさんに聞かれた
花を「タカネコウリンカの蕾」と答えたら、通りかかった女性に、即座に
否定され、大恥をかいてしまった。先日、塩見岳の花を調べていて偶然見つけ
自信があったのだが・・。

今日の3種類の花も自信が無いのを承知で紹介する。間違いや、正式名など是非とも
ご指摘いただきたい。また、正解だったらOkのサインでも???。

2年前の池の平(湯の丸)で、自然観察員の方に教えてもらったのがチダケサシ。
家に帰ってから、チダケサシとトリアシショウマの区別が判らなくなっていた。
今年、観察員の方に「判別の方法」を聞いたところ「池の平にはヤマブキショウマが
多い。葉の外形がギザギザで、葉脈がはっきり。ヤマブキの葉に似ている」!!。
その場では納得したのだが、ますます判らなくなった。

その結果「当家の分類方法として決めましょう」(カミさん)として、結論をだした
のが、次の3枚の写真。鳥の足のように見えるのがトリアシタイプ1、、花の部分が
細く葉がヤマブキに似ているのがヤマブキタイプ2、花の部分がふんわりしたのが
チダケサシ3と言うこと。それではよろしくお願いします。
1、トリアシショウマ

2、ヤマブキショウマ

3、チダケサシ

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