啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「シュウメイギク」

2013-10-09 09:07:43 | 庭の花木
「シュウメイギク」 キンポウゲ科

高さ50〜80cmの多年草。中国原産の帰化植物。花期は9月〜10月。我が家にも、ようやく咲いたシュウメイギク。リンゴの木の根元に植えられているが、やや高い木に負けまいと、頭を上へ、上へと向けて咲いている姿は、何ともけなげだ。半日蔭がお好みのようではあるが、それでも多少は光がほしいのでしょう。
咲いている姿から「菊」を想わせるので「秋明菊」とよばれている。でも、キクではない。キンポウゲ科である。花は直径5cm位。一重咲きのほか八重咲きもある。美しく気品の高さを感じる。何といっても、名の響きが耳に心地よい。別名、キブネギク(貴船菊)。京都の貴船で多くみられることに由来するという。茶花として利用しているが、難点は水揚げ。床の間には、この清楚な姿がすがすがしく、心が落ち着くが、せっかくの美しい花もうなだれてしまうとガッツリ。生けるには神経をつかう。
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「ハギ」

2013-10-07 17:54:35 | 庭の花木
「ハギ」 マメ科

秋の花の風情として、ハギを好んだ歌人は多いらしい。種類も多く、ヤマハギ、キハギ、マルバハギ、ミヤギノハギ・・・など。個体のものは、たぶん・・・ミヤギノハギ。宮城野萩は枝が地に届くほど長く垂れ下がり、群がって生え、花つきも良いので、公園や一般家庭に植えられる。ハギといえば思い出すのが東京、向島百花園。有名な「ハギのトンネル」である。長さ約20m位あったろうか。以前、Мさんに連れて行ってもらった。落ち着いた風情のある日本庭園で、ここは年間をとおし何らかの花が咲いている。歩き疲れて和菓子を頂き、お茶を一服。忘れられない秋の一日だ。もう一度訪れたい。ハギでもう一つ記憶に残る場所は、埼玉県長瀞にある七草寺の一つ洞昌院。ここは、多くの品種のハギが集められ、紅や白の見事な花を咲かせ、目を楽しませてくれる。「萩」という字は秋にくさかんむり。まさに、秋を代表する花だ。 
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「キバナアキギリ」

2013-10-05 11:11:21 | 庭の花木
「キバナアキギリ」 シソ科

本州から九州の山の木陰の湿った場所に生育。多年草。高さ20〜40cm位。開花期は8月〜10月。淡い黄色で唇形。茎は、見た目は丸く見えるが触れてみると四角い断面。葉は対生でギザギザがある。学名はサルビア・ニッポニカで日本のサルビアの名。サルビアといえば、赤い色のいわゆる外国産のサルビアは有名で、庭や公園などどこでも見かけ、それはそれなりに美しく、集団で咲いているとなかなかの存在感がある。一方、日本のサルビアであるキバナアキギリは、やや地味だけれど、山沿いで出会うと、ちょっと足を止めて、手で触れ、花に声をかけたくなるような気持ちにさせる。あまり目立たなく、色も淡く気持ちを寄せたいと思う花色だ。名の由来は、花の形がアキギリに似ていて、花の色が黄色のことからついた名だという。
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「秋果」

2013-10-03 11:03:22 | 庭の花木
秋の果物といえば、梨、葡萄、柿、林檎、無花果、柘榴、・・・桃もそうでしょうか?色とりどりの果物が秋を彩っている。春、花が咲いて養分をたっぷり蓄え、あの夏の暑さにもめげず、ようやく実り、そして収穫の時期を迎えている。当家でも袋かけしたブドウ(一応・・巨峰)がこんなにも立派になりました。色づきも良く、甘〜くみずみずしさが口いっぱいに広がり、幸せを感じる一瞬。林檎は、いつも数個しかならず、すぐサラダに変身!無花果は、それはもう食べきれないほど!!。とても甘く、トロ〜ととろける。「美容に良い」と風のたよりで聞いたことがあり、友人におすそわけ。とても喜んでいただいた。柿は不作。というより、ほとんど実がついていない。昨年はたわわに実ったのに。枝の切り方に問題点があるかもしれない。大好きな柿なので、今年は誰かさんからいただくことを期待しよう~とっ。
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「キンモクセイ」

2013-10-02 07:04:44 | 庭の花木
「キンモクセイ」 モクセイ科

もう10月。近くの保育園から、風にのってはこばれてくる運動会の練習の様子。元気な子供たちの歓声。和太鼓演奏。先生の吹く笛の音。庭に出てみれば、キンモクセイの甘い香り。でも、私の心は、なんだか最近せつなく泣けることばかり・・・・・。失った時間はなかなか取り戻せない。  気持ちを建て直し、近くの鮎川の土手に散歩に出かけた。花の写真を撮っていると、見知らぬ方から「それは何という花か」と声をかけられた。「花に目を向けられる人は、幸せな人の証拠だよ」とも言われたが、涙がこぼれそうになるのを必死にこらえた。
キンモクセイは、常緑小高木樹。中国原産。江戸時代に渡来した。小さなオレンジ色の花をたくさん咲かせる。香りが強く、そのかおりが風にのり漂ってくると、一段と秋の深まりを感じる。なお、モクセイは、静岡県の木に指定されている。
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