すばるに恋して∞に堕ちて

新たに。また1から始めてみようかと。

妄想のゆくえ

2008-11-09 22:00:08 | 小説
STORY.9のあとがき、です。



お付き合いくださって、ありがとうございました。

「初めに」でも、触れた気がしますが、
これが最初のお話なので、ちょっとだけ、聞いていただけますか?

アイドルに恋をする。
降って沸いたような、この事態に、一番驚いていたのは、私自身でした。

期限のない、夫の単身赴任生活。
親の手を離れ始めた子供たちの、果てしない反抗期。
姑との、終わりの無い、深くなる一方の確執。
姑の、痴呆(今は認知症と呼びますが、言い方は代わっても、ことは同じです)からくる錯乱。

ツライ、という言葉だけでは、表しきれない私の状況を救ったのは、
一枚のCDでした。
「伝説のアルバム」と、すばる君が言った、あの一枚です。

そこから流れる、すばる君の声に、「いろは・・・」の歌いだしに、
私は、一気に、心奪われました。
あの声を聞くだけで、私の心は、高鳴りました。

あっというまの、恋心。

そう、それが恋だと気づいたときの驚きといったら。

夫は夫のまま、
変わらずに大好きって、
愛してるって、胸はっていえるのに。

どうして、今?

どうして、私は、すばる君にこんなにときめくんだろう?

理由は簡単でした。

私の現実は、私が思ってる以上に、私を追い込んでいました。

現実を忘れさせてくれる、唯一の、人。
彼の声を聞き、笑顔を見ていられるときだけが、
私の安らぐ時間だったからです。

だからこそ、
私の妄想の相手は、すばる君以外にありえないのです。

個人名が出ない表現方法をとっているのは、
私の中で、そこに個人が限定されているから、です。

他の方たちの妄想小説のように、
ノリがいいわけでも、
軽快なテンポや、
おしゃれな会話があるわけでもないのは、
自覚してますが、ムリは出来ません。
文体を変えることも、できないと思います。

私は、私のまま、
思い描いたものを言葉にして、
もう少し、夢の世界で遊びたいと思ってます。

許されるなら、
今後とも、よろしくお付き合いください。











STORY.9 たったひとつの真実 後編

2008-11-09 21:01:11 | 小説
前編の終わり。

「ちょっ・・・ちょっと待ってくれや」

の続きからです。

後編です。
今まで楽しそうにしていた彼女の、
突然の変わりように、
彼は少し、うろたえた。

「急に、何、言い出すかと思えば。
 待て、アカン、泣かんといてくれ。
 せっかく会えたのに、何、泣いてんねん。
 オレ、なんか、したんか?」

彼女の顔を覗き込み、彼は、
決して大きくはない、その手のひらで、
彼女の頬を、そっと、包み込んだ。

泣きじゃくる彼女は、
絞り出すように、たったひとこと、

「さ・・・びし・・・い・・・」

どう言えば、彼に伝わるのか。

ありきたりな言葉だけで、
とめどない涙の理由を、
彼に理解してもらえるのか。

伝えたい思いは、ひとつなのに。
伝わらないもどかしさ。

彼の想いすら、感じとれなくなって・・・

どこで、間違えたの?

会えただけで、嬉しかったのに。

そばにいられるだけで、
それだけで、幸せだと、思ってた。

彼の笑顔のそばで、
微笑んでいたかっただけなのに。





彼にとって、
彼女に泣かれることほど、シンドイことは、なかった。

どうしていいか、わからない。
女の涙からは、逃げ出したくなる。

これまでだって、
こんなふうに泣かれるたび、

     ああ、もう、アカンのか

と、
思い知らされて来たからだ。

泣かれても、
涙の理由に、解決の方法がないのは、
経験済み、だ。

     こいつの望みを叶えてやることは、
                   きっと、オレには、出来ん。

     伝えたいことは、山のようにあるけど・・・

彼は、必死に、言葉を飲み込んでいた。

『淋しいのは、お前だけと違う。
 オレだって、いっつも一緒におってやりたい。
 でも、この仕事続ける限り、それは無理なんや』

『不安がらせてるんは、わかってる。
 オレだって、お前の気持ちが離れて行かへんか、
 いつだって不安や』

『せやけど、いつも一緒におったら、わからんことだってある。
 離れてるから、見えてくるもんだって、あるんちゃうかなあ』

『待っててほしいと思うんは、勝手がすぎるか・・・?
 オレだけを見ててほしいと思うんは、我儘なんか』

『お前だけを好きやって気持ちに、
 嘘はないんやけどな。
 どうしたら伝わるんかが、わからん』

彼女の望む答えが、
彼にとっては、言い訳でしかないように思えた。

彼女が欲しい言葉も、
彼が伝えたい言葉も、同じだったのに。




彼は、言葉の代わりに、彼女を抱きしめる。

その細い腕の、どこに、そんな力があるのかと、思うほどに。

彼女は、その腕の中、
彼の呼吸と鼓動とに包まれて、
涙が涸れてしまうまで、
声を殺して泣き続けた。

泣くな、と、彼は言いながら、
彼女が泣く場所を与えてくれる。

彼の腕の中だけが、
彼女にとって、唯一の場所、だったのだ。

不安も、
淋しさも、
せつなさも、孤独も、すべて。

彼だけが、知っていてくれる。
彼だけが、癒してくれる。

だからこそ、
彼女は、笑顔になれる。

一人でいても、
一人でいるときこそ、

彼は、そばにいてくれる。
守ってくれる。

どんなに忙しくたって、
どんなに離れていたって、
二人のあいだの、距離も時間も、遠くはないと信じていたい。

今、
抱きしめられているみたいに。

こんな簡単なコト、
いまさら、
気がついた。
なんて、不器用なんだろう。



ふと、
彼の腕の力が優しくなって。


彼の額が、彼女の額に寄せられた。

「気ィ、落ち着いたか? 元気になったか?
 ごめんな、どんなん、言うていいか、わからんし。
 言葉、足らんよな・・・」

不器用なのは、彼も同じだ。

それに気づいたとき、
抱きしめられた温かさが、
手放したくない宝物に、変わった。


「アカン・・・がまん、出来ん」

     

せつなそうな声で、
彼女の耳元に、彼がささやく。

「したい。
 場所、替えよ。早よ、二人っきりになれるとこ、行こ」

彼女は、つい、吹き出しそうになる。

「やっと、笑ったな」

見上げた視線の先に、
子供のように、いたずらっぽい笑顔の彼がいた。

もしかしたら、
この先、何度でも、不安は押し寄せてくるのだろう。

そして、そのたびに、
この、彼の笑顔に救われるのだ。

彼の瞳に映る、
たったひとつの真実さえ、

それさえ、

見失わなければ。





FIN.

泥鰌が、蛙が、てんこもり

2008-11-09 12:02:14 | 日記
朝から、農家の嫁、してました。

田んぼ持ちが集まって、田の排水路の掃除を行う活動が、
年2回、強制的にあるわけですが、
男手のない我が家では、
必然、毎回、私が行くわけです。

今日は、南側地区でした。
来週は、北側です。

おっさんと、おばさんに混じって、
もくもくと、排水路の泥やら草やらを、撤去するんですけど、

中には、缶やら週刊誌やら、
小汚いごみも、あるわけで。

うんざり

泥の中から、

土色の蛙、飛び出てきます。

出来ればお目にかかりたくない、もろもろの、小さな虫たちも、ごにょごにょと。

今日は、泥鰌も、お出ましになってました。


くすん
ひなちゃんじゃないけど、苦手なのよ、私。

虫も蛙も、嫌いなんだってばっ!

続きで、のべ子さま、コメ返です。


三宅君の言葉は、ホントに、うれしかったです。
ソロコンを、見てくれたことにも、驚きだったんですけどね。
交流が少ないどころか、V6の若い方には嫌われてる、と、
勝手に思い込んでたものですから。
いや、なんで、そう思い込んでたかってのは、分からないんですけど。

ひなちゃんの舞台が決まって、
なんだか、取り残された感じのある、すばちゃん。
彼にも、なにか、嬉しいお知らせ、ないのかしら?

もう、すばる君不足で、死にそうなんですけど((笑