白菜４玉、ほうれん草５把、大根３本

今日のお昼時でありました。

「いただきま～す」をした途端に、ピンポーンと、玄関でチャイムが。

出て見れば、近所に住む、御年９０歳をゆうに超える親戚のおじいさんが、
自転車の後ろかごに積んだ野菜を、
玄関先に下ろしている最中でした。

あれよあれよという間に、積まれていく野菜たち。

白菜４玉、ほうれんそう５把、大根３本。

「今、採ってきたとこだで。よかったら、食べとくんな」

にこやかに、
「ありがとうございますぅ、いつも、すいません」
と、お礼を言いつつ、

ちょっと、待て、じいさん。
こんなに、いっぺんには、食べられないだろ！

心の中で、ツッこんでみました。






「なあ、どないすんねん、こんだけの野菜」

「誰か、料理できる？」

「やれ、言うたらやらんこともないけど、やな」

「え～！　オレ、野菜とか、あんまり」

「好き嫌いが多すぎやん」

「ロールキャベツ、食べたいな、俺」

「どこにキャベツがあんねん！　よう見て見ろや」

「無い・・・、白菜やった」

「別に、白菜で作ったったら、ええんちゃうん
たいして、変わらんやろ」

「お出汁で大根さん、炊いたらどないかな」

「うまそう・・・」

「大根と白菜は、まあまあ、日持ちもするやろけど
問題は、ほうれん草やな」

「すぐに、パーン！　と」

「パーンはせんやろ。せいぜい、クタンとなるくらいやで」

「ベーコンと一緒に炒めて、パスタにしたら」

「お、パスタ、ええやん。それでいこ」

「あっさり、おひたしがええ。ゴマ醤油で」

「ええなあ、どれもこれも、うまそうやわ」

「で？　誰が作んねん」

「言うとくが、オレは出来ん」

「カレーなら、なんとか」

「白菜と大根で？」

「いやいや、そこは、せめて、ほうれん草で、グリーンカレーやろ」

「そんなん、作ったことないわあ」

「なら、言わんときよし」

「ああもう！　めんどくさい。鍋にしよ。
そしたら、全部、入れられるやろ」

「こんだけ話して、結局、それ？」

「鍋・・・・うまそうやなあ」

「おまえ、食えたらなんでもええんやろ」

ムフフ

「あかん、もうすっかり食う気、マンマンやん」

「ほな、しゃあない、鍋にしよか」



ということで、鍋にいたしました。

シンプルに、
ザク切りの白菜と、千切りのお大根、それに、安っすい豚コマさんと、
ゆでたほうれん草です。

昆布出汁で、ポン酢も良かったんですけど、

今日は、

中華だしと、お塩、それに、少量のおしょうゆをたらして、
片栗粉で、とろみをつけて、頂きました。

おいしかったです。

ごちそうさまでした