すばるに恋して∞に堕ちて

新たに。また1から始めてみようかと。

日々、是、妄想 「歯医者編」

2008-11-11 18:09:54 | 妄想のカケラ・ショートショート(日記入)
本日は、火曜日。
隔週の、歯医者の日。




「なあ、今日、歯医者の予約、何時?」

「確か、4時」

「一緒に行くよな?」

「は? なんで。 私、どっこも痛くないもん」

「ええやん、一緒に行こうや」

「いつもの、歯のお掃除だけでしょ?
歯医者さんとの会話、いらんよ?」


「それはそうなんやけど・・・、な? ええやん。付いてきて」

「一人で行ったらええのに。なに? 怖いの?」

「あほか、怖ないわ。キーンって音かて、平気やわ」

「じゃあ、なによ。理由があるの?」

「理由はあるけど、言いたない」

「言わないと、判らんでしょ?」

「でも、言いたないねんもん。・・・絶対、笑うし」

「笑わへんから、言うてごらん?」 

「絶対、やな。絶対、笑わへんな?」

「笑わないよ」

「絶対、やぞ。約束したからな。笑うなよ」

「くどい・・・。大丈夫、約束する」

「待合室・・・、一人でおられへん」

「は? なんて?」

「一人で、待合室におんの、淋しいって、言うてんねん。せやから、一緒に来て!
頼むから!!


   





なんて、会話があるわけでもなく、

フツーに、仏頂面の婆さんを、後部座席に乗せて、
隣町の歯医者まで、行きましたとさ。