すばるに恋して∞に堕ちて

新たに。また1から始めてみようかと。

40年後の青春・・・?

2008-11-25 20:22:28 | 妄想のカケラ・ショートショート(日記入)
夕方のローカルニュースを娘たちと、見ていたときのことです。

画面には、大量のおじさんおばさんが映し出されておりました。

先日行われた、GS(グループサウンズ)のコンサートの模様だったわけですが。

まあ、40年前に、モロ青春を謳歌していた方たちの熱気たるや、
もんの凄いものがありまして。

当時の切り抜きを、会場に持ってくる必要があるのか、とか、
当時流行っていたブランドの上着とか、
白い上着に、ご贔屓グループの名前を書くのに、まんま、黒マジックだとか、
他はみんな座ってる中、立ち上がって手拍子のおばさんとか、
(まあ、最後は、皆さん、立つ方も増えたみたいだけど)

いろいろ、つっこみどころ満載のニュースだったんです。

すると、おもむろに、三女。

「でも、母さんたちも一緒だよね」

はい?

「40年後に、今、好きなグループがコンサートやるって言ったら、行くでしょ?」

待って。40年後? 母はいくつだよ。
生きてるのか?

「行くよ。足腰立たなくて、車いすでも、這ってでも行く」

「婆さんでしょ? 大丈夫なの」

「なんでよ。コンサートの当人たちだって、そん時は60すぎのジジイだよ。
 60も80も、一緒だよ」


「60過ぎて、まさかエイトレンジャーはやらないよね」

「何と戦う? それでも、まだBAD団が悪さしてるわけ?」

「いい加減、フライングは出来ないでしょ」

「吊り上げたら、心臓発作とか?」

「危ない、危ない」

「前に、すばる君が、自分らの子供にレンジャーを引き継がせたい、
 みたいなこと、言ってたけど?」


「自分らの子供・・・? まず、大前提として、結婚しなきゃだめじゃん。
 他のメンバーはともかく、すばる、出来んの?」


「とある占いでは、40代とか・・・」

「そっから子供生まれたとしても、まだジュニアの段階じゃね?」

「レッドは、見習いだな」

「順調なら、他のメンバーの子供は、今の、おっさん組くらいの年齢か、
 もうちょい、上ってとこだね」」


「じゃあ、そこは世代交代で子供らがやるってことで」

「エイトは、伝説のレンジャーとして登場する、と」

「派手に爆音ならして」

「スモークたいて」

「どうする? バイクの代わりに手押し車だったりしたら」

「オレのだけ、手押し車があらへ~んって?」

「ああ、また、もの忘れがひどくなったわ、ブラック」

「グリーンは、今食べたことさえ忘れて、ひたすら食べてる、と」

「なすは? 誰彼かまわず、説教してる?」

「メールで説教は、無理やわ。老眼きてるし」

「イエローは忙しくて、まだ呆けられんでしょ」

「待って。まだ、NEWSは現役なの?」

「当然。ピンクとともに、さわやか~に全国を飛び回ってるよ」

「60過ぎてもさわやかって。浮世離れしすぎじゃん」

「じゃあ、オレンジは? まだ、なすに、邪魔!とか言われてんのかな」

「邪魔にされたのを苦にして、出家してたりして。
 数珠もって、いろんなもの、お払いしてるかも」


「いくら、寺が好きでも、そこまでは」

「じゃあ、ブルーは?」

「まさか、その年で、オレ、恋してんねん、とかはないよね」

「いやいや、あるかもよ?」

「老いらくのあたい鏡?」

「そんな色ボケじゃないもん!」

「まあ、色ボケっていうなら、一人しかいないよね」

「レッドレンジャー!!」
「レッドレンジャー!!」


見事に、オチがついた(?)会話でございました。

で、最初に話をふった三女といえば。

じっと、この会話を聞いていましたが。

「それだけの想像力を、なぜ、他に使わない?」

至極もっともな、ご意見を残し、
自らの部屋へ去って行きました、とさ。