草加市議・佐藤のりかず公式ブログ

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「ゆう杉並」を調査しました

2012年04月28日 | 市政・議会・活動など
佐藤のりかずは4月27日(金)に、杉並区立児童青少年ホーム(ゆう杉並)の先進地調査をおこないました。

草加市では松原団地の建て替えに併せて、松原児童館の移転がおこなわれます。先進的な施設を調査し、利用者の立場に立ったより良い児童館についての認識を深めることが目的です。

調査の流れは、ゆう杉並の担当職員から聞き取りをおこない、施設見学をしました。
同施設は平成9年9月1日に開設。青少年ホームと男女平等推進センターが併設した複合施設です。敷地面積は3,593.50㎡で、松原児童館の予定地とほぼ同規模。地上2階、地下1階の鉄筋造で、延べ床面積は2,895.71㎡。
「ゆう杉並」の由来は、区民から公募した中から、とくに中高校生から多く寄せられた「ゆう」を採用。友情や融和、遊び、優しさなどの意味が込められているとのことです。

同施設の建設以前は、小学校区に合わせて41の児童館がありましたが、青少年をターゲットに絞った施設はありませんでした。しかしながら、当時、中高生の非行が社会問題化し、「青少年の居場所づくり」を求める声が高まる中で、平成5年に杉並区の実施計画で青少年センターの建設計画が浮上しました。
翌年の平成6年に、識者と区職員の建設に向けた会議がそれぞれスタートしました。その後、中高生のみの会議を設置し、中高生委員43人が6グループに分かれて8回の定例会を開催。対象となる青少年向けのアンケートを実施し、設計を担当した建築家の六角鬼丈氏と何度も協議をおこなうなど、利用者が主体となって建設計画が進められました。

開設直後は、施設内での喫煙やけんかなどが度々発生していたとのことですが、中高校生運営委員会の活動が大きな効果を発揮し、年々減り続けて今ではほとんど無くなったとのことです。
中高校生運営委員会では、利用者である中高生が委員となり、①利用のルールや定例事業、設備等についての意見表明、②「アクティブフェスタ」ほか各種事業の実施、③広報活動を自分たちでおこなっています。現在、19人(代15期)。
そのため、「同世代の先輩たちが代々築いてきたルールだから守らなきゃ」との意識が芽生えているようです。
施設の利用方法や設備の変更についても、同運営委員会の許可が必要となっており、青少年の声に沿ったわくわくするような施設環境となっていました。

平成23年度の利用者数は61,130人で、1日平均199.8人。
内訳は、約57%が高校生、約24%が中学生。高校生は5割が杉並高校など近隣校の生徒で、中学生は近隣校の生徒がほとんどとのことでした。

視察を通して、これだけ青少年の声に沿った施設が円滑に運営されていることに驚きました。その背景には、専門的な知識をもった職員を数多く配置している職員体制があるのだと感じました。

同施設の職員体制は、事業係18人、管理係12人(うち嘱託員2人)、児童館運営係5人、青少年係6人(うち嘱託員1人)です。事業係18人のうち、常勤職員(児童指導員)が11人、嘱託員(月16日勤務)が7人です。全員が児童厚生員であり、関連する資格を有しているとのことです。青少年係は区全域の青少年事業を担当するなど、同施設は区の児童館行政の本部ともなっています。また、職員の年齢構成についても、青少年が身近に感じるよう若手の職員を配置するなどの努力も図られていました。
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