殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

これって、アレよね…。

2009年01月28日 10時16分22秒 | みりこんぐらし
古~いお話。

時は1970年代の終わり。

3月某日。


まだ可愛かったみりこんは、当時交際中の彼とドライブに行きましたんよ。

目的地は山陰の海岸。

夕日を見ようと誘われて…。


でも案外遠くて、着いたら日暮れだった。

外泊はおろか、男の車に乗ったなんてことが家にばれたら殺害…

私は、気が気じゃなかったんどす。


帰りたい一心で、ひと気の無い砂浜をとりあえずササッと散策。

車に戻ろうと、きびすを返したら

そこに二人組の中年男性が立っていました。


「こんばんは。私たちは警察です。この海岸をパトロール中です」

       ひ~~~!警察!

それでなくても後ろめたい気分の私の頭は

①補導②親に連絡③殺害…の図式がかけめぐり…。

マジでちびりそうで、固まっていました。


   「そうですか。ご苦労様です」

彼は平然とそんなことを言ってます。

オトナねぇ。



「どこから来られましたか?」

    「○○県です」    (えぇ~?そうなの?)

「お名前は?」

    「○○○です」    (誰?おまえ?)

「職業は?」

    「浪人です」     (なんですと?)

「体格が立派だけど、何かスポーツをしていますか?」

    「ボクシングと空手を」 (野球と柔道じゃなかった?)

「免許証を見せてください」

    「車に置いて来たので、今ありません」(も…持ってるじゃん!)


二人組は顔を見合わせると…

「タバコの火を貸していただけますか?」

    「タバコは吸いませんので」    (ヘビースモーカーじゃろが!)

「そうですか。では、気をつけてお帰りください」


突然湧いて出たような現われかた。

暗闇でちらりと見せてすぐにしまった手帳。

正しすぎてかえって不自然な標準語。

きっちり分けた七三の髪型。

双生児のようにお揃いの、背広にジャンパー姿。

パトロール中にタバコを欲しがる警察官。


          違和感満載じゃん。


その時思ったのは

       「彼は大嘘つきだ…」


答えたことが、全部ウソだったから。

      こんな男とつきあえねぇや!


でも、最終的には結婚してしまったんですがね。へへへ。




そのまま20年経過…。

心の底にちょこっと引っかかっていたその思い出は

報道によってはっきりした形を成してきました。


あの時、彼が真実を言ったら

完全に某国の住民になっていたと思います。



どっちが良かったかしら?…な~んて考えることもあります。

だから、人ごとじゃないんですよ。ほんと。
コメント (12)
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