古~いお話。
時は1970年代の終わり。
3月某日。
まだ可愛かったみりこんは、当時交際中の彼とドライブに行きましたんよ。
目的地は山陰の海岸。
夕日を見ようと誘われて…。
でも案外遠くて、着いたら日暮れだった。
外泊はおろか、男の車に乗ったなんてことが家にばれたら殺害…
私は、気が気じゃなかったんどす。
帰りたい一心で、ひと気の無い砂浜をとりあえずササッと散策。
車に戻ろうと、きびすを返したら
そこに二人組の中年男性が立っていました。
「こんばんは。私たちは警察です。この海岸をパトロール中です」
ひ~~~!警察!
それでなくても後ろめたい気分の私の頭は
①補導②親に連絡③殺害…の図式がかけめぐり…。
マジでちびりそうで、固まっていました。
「そうですか。ご苦労様です」
彼は平然とそんなことを言ってます。
オトナねぇ。
「どこから来られましたか?」
「○○県です」 (えぇ~?そうなの?)
「お名前は?」
「○○○です」 (誰?おまえ?)
「職業は?」
「浪人です」 (なんですと?)
「体格が立派だけど、何かスポーツをしていますか?」
「ボクシングと空手を」 (野球と柔道じゃなかった?)
「免許証を見せてください」
「車に置いて来たので、今ありません」(も…持ってるじゃん!)
二人組は顔を見合わせると…
「タバコの火を貸していただけますか?」
「タバコは吸いませんので」 (ヘビースモーカーじゃろが!)
「そうですか。では、気をつけてお帰りください」
突然湧いて出たような現われかた。
暗闇でちらりと見せてすぐにしまった手帳。
正しすぎてかえって不自然な標準語。
きっちり分けた七三の髪型。
双生児のようにお揃いの、背広にジャンパー姿。
パトロール中にタバコを欲しがる警察官。
違和感満載じゃん。
その時思ったのは
「彼は大嘘つきだ…」
答えたことが、全部ウソだったから。
こんな男とつきあえねぇや!
でも、最終的には結婚してしまったんですがね。へへへ。
そのまま20年経過…。
心の底にちょこっと引っかかっていたその思い出は
報道によってはっきりした形を成してきました。
あの時、彼が真実を言ったら
完全に某国の住民になっていたと思います。
どっちが良かったかしら?…な~んて考えることもあります。
だから、人ごとじゃないんですよ。ほんと。
時は1970年代の終わり。
3月某日。
まだ可愛かったみりこんは、当時交際中の彼とドライブに行きましたんよ。
目的地は山陰の海岸。
夕日を見ようと誘われて…。
でも案外遠くて、着いたら日暮れだった。
外泊はおろか、男の車に乗ったなんてことが家にばれたら殺害…
私は、気が気じゃなかったんどす。
帰りたい一心で、ひと気の無い砂浜をとりあえずササッと散策。
車に戻ろうと、きびすを返したら
そこに二人組の中年男性が立っていました。
「こんばんは。私たちは警察です。この海岸をパトロール中です」
ひ~~~!警察!
それでなくても後ろめたい気分の私の頭は
①補導②親に連絡③殺害…の図式がかけめぐり…。
マジでちびりそうで、固まっていました。
「そうですか。ご苦労様です」
彼は平然とそんなことを言ってます。
オトナねぇ。
「どこから来られましたか?」
「○○県です」 (えぇ~?そうなの?)
「お名前は?」
「○○○です」 (誰?おまえ?)
「職業は?」
「浪人です」 (なんですと?)
「体格が立派だけど、何かスポーツをしていますか?」
「ボクシングと空手を」 (野球と柔道じゃなかった?)
「免許証を見せてください」
「車に置いて来たので、今ありません」(も…持ってるじゃん!)
二人組は顔を見合わせると…
「タバコの火を貸していただけますか?」
「タバコは吸いませんので」 (ヘビースモーカーじゃろが!)
「そうですか。では、気をつけてお帰りください」
突然湧いて出たような現われかた。
暗闇でちらりと見せてすぐにしまった手帳。
正しすぎてかえって不自然な標準語。
きっちり分けた七三の髪型。
双生児のようにお揃いの、背広にジャンパー姿。
パトロール中にタバコを欲しがる警察官。
違和感満載じゃん。
その時思ったのは
「彼は大嘘つきだ…」
答えたことが、全部ウソだったから。
こんな男とつきあえねぇや!
でも、最終的には結婚してしまったんですがね。へへへ。
そのまま20年経過…。
心の底にちょこっと引っかかっていたその思い出は
報道によってはっきりした形を成してきました。
あの時、彼が真実を言ったら
完全に某国の住民になっていたと思います。
どっちが良かったかしら?…な~んて考えることもあります。
だから、人ごとじゃないんですよ。ほんと。