殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

受難

2009年09月11日 20時43分26秒 | みりこんぐらし
先日から、私の美貌!は存続の危機に瀕しておるのじゃ。

急に目の周りが腫れたのじゃ。

原因はわかっている…おとといつけたアイカラー。


私は今、シルバーとゴールドが組み合わせになってるやつを使っていて

色がつかずにラメだけがキラッとするシルバーの部分ばかりをつけていた。

なにしろ上品!で控えめ!な私であるから

あんまりお派手なのは嫌だけど、少しは流行も取り入れたいじゃない…。

ラメはメイク落としに一手間かかるけど、ボロがよく隠れるんじゃよ。


しかし、お気に入りのシルバーは当然減っていく。

底の見え始めたシルバーと、まったく手つかずのゴールドが

小さな容器の中でせめぎ合っている。


「フン!私はみりこんさんのお気に入りだもんね!」

「何言ってんのよ!私なんてね、処女よ!使い古されたあんたとは違うのよっ!」

「私らはね、使われてナンボよっ!」

「もうじき無くなるあんたに花を持たせてあげてんじゃないのっ!」


金さんと銀さんは、激しく争う…ように見える。

オーナー!である私としては、二人に仲良くしてもらいたい。

そこで、今後は金さんも平等に使用することにした。


使用感…銀さんより粒子が細かくてフワリとしており、なかなか良い。

ラメ感…粒子が細かい分おとなしく、むしろパール感に近いので発色が良い。

仕上がり…ここが問題…目の周りは輝く黄金色となりにけり。


…ま、彫りの浅いツタンカーメンってとこか。

やはり使えないという結論に至る。


異変は翌朝起こった。

上下のまぶたが真っ赤に腫れている。

「なんじゃこりゃ~!」


その時は「季節の変わり目」「老化」という慣れた理由で一応納得し

こういった万一の時におすがりする副腎皮質ホルモン配合の塗り薬を使用。

危険と言われる薬品だが、よく効くので

放置して触ったりかきむしったりするよりはダメージが少ない。

これで改善しなければ病院だ。


翌日…つまり昨日、少しマシになっていたので化粧をしてみる。

金さんは似合わないとわかったので見捨て、いつもの銀さん使用。

なんか、目の周りが時々かゆい。


そして夜…風呂上がりに自分の顔を見てぶったまげる。

メイク落としをした時もちょっとおかしかったが

風呂の熱で悪化したのであろう。

そうね…お岩さんが京劇に出演している感じかしらん。

やばいで…こりゃ。

得意満面で家族に見せびらかし、同情を欲しいままにする。


そして今朝…またおさまっていたので化粧をする。

アイカラーまで進んで、はたと気づいた。

もしかして原因は…金さん?


おとといはべったり塗ったから腫れた。

昨日は直接つけなかったけど、チップは同じものを使った。

アイカラーをつけた範囲そのまんまが腫れた。

またこのチップを使うと、京劇に逆戻りだ。

慌ててチップを捨てる。


金さん…長い間放置していた私を恨んでいたのかもしれない。

コメント (14)
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