“B級グルメ選手権”と印刷された紙を見せながら
知人の久代は言った。
「私ね、これ、チャンスだと思うの」
ゴールデンウィークに、遠い町で開催されるという“B級グルメ選手権”。
2日間行われ、売れた数を競う。
久代はこれに出場して、我が町の知名度を上げ
ひいては自身の経営する飲食店を宣伝したいともくろんでいる。
武器は「海辺焼き(うみべやき・仮名)」。
海産物を色々入れた、軽食めいたものと思ってもらいたい。
町を活性化するために、新しい名物を作ろうと
数店舗の庶民派飲食店が立ち上がり、共同で開発した。
その中の一人が、久代であった。
社運、いや店運をかけて売り出した「海辺焼き」だが
あんまり人気が出ないと言う。
そこで選手権に出場して、認知度アップを狙いたいらしい。
「どう思う?他の店はみんな出られないから
私だけ、返事を待ってもらってる状態」
「ふ~ん」
「7人ひと組でエントリーするんだけど
家族とパートさん連れて行っても、あと1人足りないの。
ねえ、どう思う?」
「じゃあ、出なきゃいいじゃん」
そうじゃなくて…と久代はもどかしげだ。
意味不明のやりとりがあって、鈍い私にもやっとわかった。
人数合わせに、私の自発的参加を促しているのだ。
用事がある…と呼び出されて、これだもんな。
「来て」と頼めば、日当がいる。
私から「行きたい」と言い出せば、タダである。
よっぽどヒマそうに見えるのだろう。
いくら出しゃばりな私でも、出しゃばる場所は選ぶぞ。
「やなこった!」
「2日だけだし」
「日焼けするじゃん!」
「困ってるのに…」
「しろうとじゃ、役に立たないわよ。
他の店の人に1日ずつでも協力してもらいなさいよ。
久代、こないだの産業祭の時も、1人だったじゃん。
雨降ったし、疲れて熱出したじゃん」
「あの日もね、みんな、どうしても無理だったの。
今回もちょうど法事や子供さんの帰省が重なって、残念がってるのよ」
「どの店も全員が全員、2日とも動けないはずないよ。
かき入れ時に店を閉めたくないのよ。
あんな遠くじゃ、産業祭よりもっと大変で効果が低いしさ」
「行きたいけど、本当に用があるのよ。
だから一番若手の私に、頑張ってほしいって」
「は~!やっぱ年寄りはえらいね~!さすが。
その日に私、町内を回ってみるよ。
店を開けてるか閉めてるか調べて、あんたにレポート出す」
「もういい!頼まない!」
いつ頼んだ…幼稚な計算高さで、人をタダでこき使おうとしたではないか。
出場できなくても、大丈夫…売れやしないさ。
すごくまずいのだ…海辺焼きは。
なぜかというと、ある食品の製造行程で出る
カス的なものを入れるからだ。
豆腐を作る時に出るおからみたいなものだと思ってほしい。
おからは無味無臭なので用途が広いが、こっちのカスは癖がある。
油と海産物のニオイをたっぷり吸ったカスは、とっても生臭いざます。
ナンボいやしい私でも、一度食べたらもうけっこう…というお味。
B級なんて言ったら、B級に失礼だぞよ。
C級、D級にエントリーするべきだ。
海辺焼きは、製造工程でカスを出す業者が
カスをお金に換えたくてもくろんだ企画であった。
それを使ったメニューを考案し、定期的に仕入れてくれれば
開発の経費を負担し、会社の季刊誌で店のPRをしてくれるという取引があった。
工場見学、勉強会などの名目で、さりげなく接待されつつ考案したものの
発売から半年…リピーターは少ない。
「売れないと、あんまり仕入れられないから、業者に悪くて…
だから選手権で頑張りを見せたいの」
久代は言うけど
「まずいもん出したら、客に悪い」とは思わないようである。
本当に繁盛させたいなら
店中にベタベタ貼りまくってる子供や家族旅行の写真はがせ。
ホコリかぶって変色した造花やはく製を捨てぃ。
入り口に宅配牛乳の箱、置くな。
客が来るたんびに、奥から仏頂面で店をのぞくガキをしつけろ。
…言わないけどさ。
知人の久代は言った。
「私ね、これ、チャンスだと思うの」
ゴールデンウィークに、遠い町で開催されるという“B級グルメ選手権”。
2日間行われ、売れた数を競う。
久代はこれに出場して、我が町の知名度を上げ
ひいては自身の経営する飲食店を宣伝したいともくろんでいる。
武器は「海辺焼き(うみべやき・仮名)」。
海産物を色々入れた、軽食めいたものと思ってもらいたい。
町を活性化するために、新しい名物を作ろうと
数店舗の庶民派飲食店が立ち上がり、共同で開発した。
その中の一人が、久代であった。
社運、いや店運をかけて売り出した「海辺焼き」だが
あんまり人気が出ないと言う。
そこで選手権に出場して、認知度アップを狙いたいらしい。
「どう思う?他の店はみんな出られないから
私だけ、返事を待ってもらってる状態」
「ふ~ん」
「7人ひと組でエントリーするんだけど
家族とパートさん連れて行っても、あと1人足りないの。
ねえ、どう思う?」
「じゃあ、出なきゃいいじゃん」
そうじゃなくて…と久代はもどかしげだ。
意味不明のやりとりがあって、鈍い私にもやっとわかった。
人数合わせに、私の自発的参加を促しているのだ。
用事がある…と呼び出されて、これだもんな。
「来て」と頼めば、日当がいる。
私から「行きたい」と言い出せば、タダである。
よっぽどヒマそうに見えるのだろう。
いくら出しゃばりな私でも、出しゃばる場所は選ぶぞ。
「やなこった!」
「2日だけだし」
「日焼けするじゃん!」
「困ってるのに…」
「しろうとじゃ、役に立たないわよ。
他の店の人に1日ずつでも協力してもらいなさいよ。
久代、こないだの産業祭の時も、1人だったじゃん。
雨降ったし、疲れて熱出したじゃん」
「あの日もね、みんな、どうしても無理だったの。
今回もちょうど法事や子供さんの帰省が重なって、残念がってるのよ」
「どの店も全員が全員、2日とも動けないはずないよ。
かき入れ時に店を閉めたくないのよ。
あんな遠くじゃ、産業祭よりもっと大変で効果が低いしさ」
「行きたいけど、本当に用があるのよ。
だから一番若手の私に、頑張ってほしいって」
「は~!やっぱ年寄りはえらいね~!さすが。
その日に私、町内を回ってみるよ。
店を開けてるか閉めてるか調べて、あんたにレポート出す」
「もういい!頼まない!」
いつ頼んだ…幼稚な計算高さで、人をタダでこき使おうとしたではないか。
出場できなくても、大丈夫…売れやしないさ。
すごくまずいのだ…海辺焼きは。
なぜかというと、ある食品の製造行程で出る
カス的なものを入れるからだ。
豆腐を作る時に出るおからみたいなものだと思ってほしい。
おからは無味無臭なので用途が広いが、こっちのカスは癖がある。
油と海産物のニオイをたっぷり吸ったカスは、とっても生臭いざます。
ナンボいやしい私でも、一度食べたらもうけっこう…というお味。
B級なんて言ったら、B級に失礼だぞよ。
C級、D級にエントリーするべきだ。
海辺焼きは、製造工程でカスを出す業者が
カスをお金に換えたくてもくろんだ企画であった。
それを使ったメニューを考案し、定期的に仕入れてくれれば
開発の経費を負担し、会社の季刊誌で店のPRをしてくれるという取引があった。
工場見学、勉強会などの名目で、さりげなく接待されつつ考案したものの
発売から半年…リピーターは少ない。
「売れないと、あんまり仕入れられないから、業者に悪くて…
だから選手権で頑張りを見せたいの」
久代は言うけど
「まずいもん出したら、客に悪い」とは思わないようである。
本当に繁盛させたいなら
店中にベタベタ貼りまくってる子供や家族旅行の写真はがせ。
ホコリかぶって変色した造花やはく製を捨てぃ。
入り口に宅配牛乳の箱、置くな。
客が来るたんびに、奥から仏頂面で店をのぞくガキをしつけろ。
…言わないけどさ。
売れても 売れなくても 絡まれそう。
平和な休日が一番ですね~
こんな時に、年老いた親と旦那に登場してもらわなくちゃね!
私も子供のご飯作りが大事なので 今は自宅待機!優先中です。
私から『行きたい』と言い出せばタダ...
そういう感覚の『知人』、ちょっと困りますね。
義父母がそれの十倍酷い感覚で...。
昨日は義父の転院予定のB病院の面接日でした。
現在入院しているA病院とは真逆の方向です。
時間もガソリンもバカになりません。
面接にいくだけの目的で車を出しているのに、義母は何やら紙袋を持参。...。
そしてB病院へ。面接終了後、帰路へ。
...。『何ですか?それ?』
『ああ、これ?お義父さんの着替え...。』
...。...。...。『A病院いきましょうか?』
『ええっ!いいの~~~??』
白々しい...。
いっつもそう。遠まわしに言って、結論を私に言わせる。(豚ヒレの時だってそう)
『私はな~にも言ってません。頼んでません。向こうから言ってきた。”勝手に”やってくれた。私は迷惑かけてませ~ん。なんの借りもないわよ~!』
って言われてるみたいで腹が立つんです。
だからそういうまどろっこしい言い方やめてくれます?結論を先に言ってもらえませんかー?
って言ったら、どうなるかな...。
って言ってみたいな...。
さっき 夫と電話で話しました。
今日は お給料日…。
いつも当たり前で使っていたお金は 当たり前ではないのにそこに気付けず 感謝も言っていませんでした。
言わなければ伝わらないこと 生活するためのテクニックだと自分に言い聞かせ
『いつもありがとう。今まで感謝も言わずごめんなさい。あなたのおかげで生活ができていることを忘れていました。本当にごめんなさい』
と伝えました。
夫は怒る事もなく
『子供たちのこれからの学費はいくらかかるんだ?』と聞いてきました。
また泣きながら話してしましたが 話せて良かったと思います。
スッキリしました(笑)
ありがとうございました!m(_ _)m
狭い町なので、つい行ったほうが早いみたいな会話に
なっちゃいますね。
出ても売れないと思います。
「グランプリを獲ろうなんて気はない…何でも
やってみることに意義がある」なんて行ってたけど
人にお金を出させて買ってもらう競技で、一番になる気が
無くてどうするんじゃ…ですよ(笑)
連休は、家でまったりが一番です。
1回くらいは、どこか行こうかな~♪
運転をしない人は、そういうとこ、あります。
気を付けている人もいますけど、少ないですね。
うちもそうですよ。
ついカッとなりますね(笑)
買物なんか行くと、経路をまったく無視で、思いつくままに
あっちの町、こっちの町…「出たついで、ついで」とか言ってごまかす(笑)
よそから電話で迎えを頼む時は「すいません…
来てもらえますでしょうか…」なんて弱々しく芝居すんの。
周りで「そんなにお嫁さんに気兼ねしなくても~」
とか、ギャラリーが言ってる。
人がいない時は「入り口まで、乗り付けてちょうだい!」だべ(笑)
毎回「なんの借りもないわよ~」まさにそれ(笑)
行く前に、言ってくれたら心構えも違うんですけどね。
あれ、老人には無理みたいですよ。
荷物と回る先が、頭の中で直結しないみたい。
最初に言うと、機嫌が悪くなるかな?っていう心配も
どこかにあるみたいです。
もう最近は、荷物なんか持ってたら「それ、何?どこへ行くの?」
って、こっちから聞きますね。
キリがないから。
時々は考えるんです。
「乗せてやってる…連れて行ってやってる」みたいな気に
つい自分がなってると。
だから腹が立つ。
昔は馬に乗ったお侍が、平民を見下ろしてましたよね。
今は、排気量の大きい車が、小さい車を見下すところがある。
運転する者は、運転しない者をどこかで見下してないかな…って
機嫌のいい時は考えたりもします。
そして思うのです…この気持ちは、江戸の名残だ…な~んてね(笑)
それくらい、精神的にきついことですよ…わかります。
ブツブツ言ってた時期、ありましたもん(笑)
やっぱりね~…ブーブー言ってたら、望みが叶っちゃう気はしてます。
望み…それは運転したくないという望み。
目や頭が早く衰えたりして、運転できなくなるの。
そうならないように、同じやるなら楽しくを目指し
お互い頑張りましょう(笑)
そこまで出来るとはね~!
よく頑張りましたね!
テクニック…本当に、そうですね。
私も負けずに、今日夫に、日頃のお礼を言おう(笑)
毎月言ってると、喜んで入金してくれるようになりますよ。
男は自分で言うのは苦手だけど、人から感謝されたり
耳心地の良いことを言われるのは、女が想像する以上に嬉しいのです。
金銭的不安を解消して、たらこさんが落ち着いて
子供さんを安心させることです。
子供を守るというのは、そういうことです。
強く立ち向かって、喧嘩することではありません。
学費を聞かれたら「たくさんかかるので、どうかよろしくお願いします」
とかわいく言って、たくさんいただいてくださいね(笑)
そして貯める(笑)
カチッときますよね!
その通りです。特に親類や他人の前では
『サキマさん悪いねんけどぉ…○○へ乗せてってもらわれへんやろかぁぁ…』
『ほんまに~、ほんま申し訳ないなあ…』
…悪いねんけどって
…申し訳ないなぁって
いやらしい!その言い方…。
親類らは、
『そんなに気を遣わな、あかんの?気の毒に…』という目でみてます。別にいいですけど。
そのくせ私だけの時は まず、
『今日、買い物行くの?』『今日、塾の送迎何時かいな?』
『…何か?』
『味噌と砂糖と○○…ついでに買ってきて』
『塾のついでにポスト入れてきて』
『ついでやねんから、アンタに迷惑かけてないやろ』みたいな感じです。
ついでがあるかどうかを必ず聞くところが嫌なんです。是が非でも、借りを作りたくないみたいな。
はじめっから、ストレートに言え!…と言いたい。
この辺の田舎の風潮で、私は長男の嫁だから、本来、義父母に平伏す存在でないといけないのでしょう。
でも、私は出来たお嫁さんじゃないので、顔や態度にビミョーに出るんでしょうね。
だから、それが義母のできる精一杯の頼み方なんでしょうかね…。
今回の感謝を継続するように心がけをしていきたいと思います。
夫と話をして思ったこと…。
最初にこちらが『ありがとう』を言ってしまうと文句が言えなくなる(笑)
これから夫と接する時は この方法を取り入れていこうと思います!
【強く立ち向かって、喧嘩することではありません】そうですね!私はそっちの方向に進んでいました…(苦笑)
進むべき道を修正する事が出来て良かったです。
そして 子供たちが安心して生活できるなら 女優になろうと思います♪
ヒロシさんに かわいくお礼を言ってあげてくださいね(^_-)-☆
ありがとうございました♪
『○○してやってる』みたいな見下しをしているのかも…。
これには、三男嫁に対する不満も乗っかっていると思います。
『私はこんなにやってるのに、三男嫁は無関心!ノータッチ!』
と、メラメラ怒ってますから。
私がどうしても駄目なときだけ、三男嫁に頼み、媚びへつらい…お土産いっぱい渡して良い姑です。
…なのに私には…。
その辺の不満が結構たまってきてます。
正月以来、実家にも行かず四苦八苦やってるのに、三男嫁はしょっちゅう実家へ帰るし、その上に三男嫁の母親が一週間単位で泊まっていったりもします。しかも三男宅は我が家・母屋と目と鼻の先なのに
その母親は最初から挨拶なしで勝手に来ては帰っていきます。合鍵を持って。『三男よ!それでいいのかよ!居場所はあるのかよ!』って感じです。
私の実家の家族が来たのははこの十年間で数回です。しかも短時間滞在。
三男嫁は何と…義父母を家に上がらせないんです。義父母が三男宅の草刈りしてても挨拶なし。ましてお茶もなし。(←義父母が愚痴こぼしてました)完全無視。ある意味凄いです。
私はどんなに嫌だったか…
着替えの途中で勝手にズカズカ…頂いたケーキを娘とこっそり食べようとした途端ズカズカ…
用も無いのにズカズカ…
…そうです。三男嫁はずる賢いです。最初が肝心とバリケードを張り…。
保育所代金を節約するために、あれだけ二人の子供を乳飲み子から何年も母屋に預けてたくせに。私だって、どれだけ手を貸したか…。
この恩知らず!
すみません。ついつい…
吐きすぎちゃった