にゃんこちゃんち☆

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時々ねこ。

にゃんこが来た頃

2007-09-04 22:56:16 | にゃんこぷりん
にゃんこは、私に相談なく、夫が 仕事帰りに 連れてきた。
ダンボール箱に入れられて かよわくみゃーみゃー鳴いていた。
私の心は複雑だった。

私は実家で猫を飼っていた。
職場の先輩のところで、野良猫が産んだ子猫だった。2匹いたが 2匹とも引き取った。
まだ生まれたばかりで、ミルクは哺乳ビンであげ、おしっこも親猫がなめるようにティッシュで拭いた。
そうやってようやく自立できる頃、1匹は友人に引き取ってもらった。
我が家の猫は「みぃ~」と名づけた。
1匹になったみぃ~は、一晩中鳴いた。
そんな小さなときから かわいがった猫だった。

3年後、当時 転勤族だった夫と結婚。
マンションでは飼えないし、この先部屋を探すのに、猫がネックになる・・・と、みぃ~は捨ててきた
実家においてきたのだが、私にとっては、捨てたも同然だった。
これを書いている今も、涙が出てくる。
「ごめんね」と何回心の中で言っただろう。
もちろん、両親がちゃんと面倒は見てくれていた。
私のみぃ~は うちを出て行く私を なにか言いたげな顔でじっと見ていた。
私たちが福井に住んでいたときに、何度か実家に行ったが、そのたびに じっと見られた。
私は後ろ髪をひかれる思いだった。

マンションやアパートでは猫は飼えない、引越しが大変になる、と泣く泣くみぃ~をおいてきたのに。
住んでた部屋はペット可ではなかったのに。 
夫はかわいい子猫を買って来た。

猫好きな私が喜ぶだろうと思ったかもしれない。
自分が欲しかっただけかもしれない。
しかし私は手放しで喜べなかった。正直、びっくりした。
夫の前では わ~!かわいい と喜んだが、お風呂に入りながら、声を殺して泣いた。
捨てたみぃ~のことを思うと、涙が止まらなかった。
しかし目の前のにゃんこには、そんなことは関係ない。
にゃんこはにゃんこでかわいがりながら、お風呂で泣いた。
今でも そのことを思うと 悲しくなる。
でも、みぃ~は福井のあの家にいて、幸せだっただろう。
私には捨てられたけど、私についてくるより、あの家にいたほうが幸せだったんだ。

そう考えて、納得しようと思う。