プリゴジン氏率いるワグネルがモスクワへ向けて行軍するという「プリゴジンの変」は結局未遂に終わった。モスクワで戦闘しようと思っていたのかも怪しく、単なるポーズでロシア軍部の「反プリゴジン」を追い出そうとしていたのではないかと思われる。結局、プーチンは「裏切り者扱い」にして「反プリゴジン派」の意見を取ったのか、またはプリゴジンの要求を呑めば、今後のロシア軍の士気低下やロシア内政/外交に示しが付かなくなるために強気に出たのか、上記したことの大半を懸念して、プリゴジンをはねつけたのだろう。
気になるのはウクライナにある原発からロシア軍は職員を追い出したという話しである。ロシアから原発の専門家が来るのか、素人の軍が管理するのか解らないが、原発を盾にして戦うのは地球規模の危機になってしまう。ウクライナはロシア領内に侵攻しないということであるのでモスクワ進軍でロシア軍を引きつけることはできないから、ウクライナ軍の「原発奪取」は必須課題だ。欧州がどのように関わっていくかでウクライナ・ロシアどちらかが妥協しなければいけない。両国が建設的対話なくして戦争は終わらない。ウクライナ側は「秋頃に停戦協議を」という話も出ているがある程度プーチンに花を持たせてやらねばロシア国内の求心力が落ちてしまうので引けないところだろう。欧米も軍備を供与ばかりに精を出すのではなく「着地点」を目に見える形で提案していかないと長期化するばかりだ。第二のアフガン、ベトナムにし手はいけない。
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