故チャウシェクス大統領が造らせたという「国民の館」に着きました。案内書通り、地上8階、地下5階、地下最下層は核シェルターになっていて、部屋数3,107にものぼるという、巨大な建物がドカンと横たわっていました。
道路を一本挟んだ所から撮った全体像
この国民の館は、10時から始まり、終了は16:00。館内は個人で見学できなくツアーを組んで回ります。いろいろなコースがあります。10時過ぎに行くと受付の女性がコースと料金、内容などいろいろ説明してくれました。地下室見学を含め一番グレードの高いツアーで回ろうと思っていました。地下室ツアー+テラスツアーは13:50からスタートするので、5分前に来ること。料金は45レイで必ずパスポートを持ってくるように、と。
入場口で日本人らしい3人グループの人たちに声をかけました。「日本人ですか?」、外れることもありますがたいてい当たります。彼らの一人が感動したように話はじめました。というのも、まず日本人と会うことがマレなのです。
ここは正面入り口です。
受付で「レストランのある所まで20分」と教えてもらい、そのレストランでランチタイム。昨日、ブカレストに無事着いた「安着祝い!」を一人で。そして、
見学ツアー開始
テラスツアー
テラスに出て周囲を見学
絨毯のデザイン各種
2回目のテラスからの見学
地下室ツアー
未完成のところもー
終了後近くの公園で一休み
日本円で1500憶円を投じて造ったという未完の宮殿。「国民のー」は名ばかりで、チャウシェスク大統領の私欲を満たすためだけのものでした。贅の限りが尽くされた陰で、国民が飢餓を強いられ、遂に革命が起きました。過去の負の遺産も、今となっては観光収入になっているのは複雑な気持ちでした。歴史上でも、現代もこのようなことは多々ある話ですがー。