今日の活動はくもり、気温21℃のなかでの活動となりました。蓮の見本園では水面から上に出ている葉の刈り取りを行いました。これで2021年の蓮の開花シーズンは終わりを告げることになります。
見本園では100種以上の蓮のうち、2021年6月9日に大賀蓮が最初に開花したのをはじめに次々と咲きつづけ、10月3日に天昇が最後の花をつけました(S氏の記録を参考にしています)。クラウドファンディングによる植え替えもあって、昨年に比べると、全ハス合計で約1.6倍の開花数でした! ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
今日は蓮の葉の葉柄(ようへい)をマスの高さに合わせて切り取りました。茎のように見える葉柄は、水中の泥の中の地下茎からぬうっと長く伸び上がり、高さ2メートルくらいになる品種もあります。
無数のトゲがある葉柄ですが、中にいくつも穴が空いていて、サクッと軽く切断できます。
刈り取った葉は一輪車にのせて奥の穴に運び集めて、大地に戻します。
とても広い見本園、今日一日では終わりませんでした。
刈り取りの終わったマスは整然としています。
見本園のまわりの木の枝も剪定しました。蓮の日当たりに影響する枝は切り落とします。
東屋の裏では、カリンの実がたくさん落ちていました!
いたるところに、イヌタデが小さな花を咲かせていました。
森の中ではツバキ科のチャノキが咲き始めています。
これからは来年の春まで、静かな見本園の姿に戻ることになります。
今日の活動報告は以上です。
(担当: れい)
ところで、大賀博士もご覧になった丸木舟が江戸東京博物館(両国)で12月5日まで展示されていまして、先日見てまいりました。
見本園の一般公開時のパネルに昭和22年11月撮影の写真が出ていましたが、それと同じ丸木舟です。
写真の中で丸木舟が置かれていたのがちょうど緑地植物実験所の入口辺りだったことを考えますと、
いろんな縁をその舟がつないできたのかと思われました。
大賀蓮の発掘のきっかけとなった丸木舟をご覧になったんですね! 私も見てみたいです。貴重な情報をありがとうございます。