2023年3月15日、気温15℃の春らしい陽気のなか「大賀ハスのふるさとの会」は千葉市立花園中学校を訪れ、ハス池の管理を行いました。
正門を入って右手に進むとハス池が見えてきます。ハス池は3つに分かれていて、向かって右に「大賀ハス」、左手前に「知里の曙」、そして左奥には睡蓮が植えられています。
花園中学校の先生方にご挨拶をしたあとに作業スタートです。池の右側に「大賀ハス」の新しい蓮根を植え付けました。この蓮根は今年の2月25日に花園公民館で掘り起こした「大賀ハス」の分根で、元気な大賀ハスの花が咲くことが期待されます。
池の角から中心に向かって大賀ハスの蓮根を植え付けていきます。
泥の中に手を入れて大きめの穴を開け、まわりの固くなった泥をほぐし、そこに新しい蓮根をそうっと水平に入れて沈めます。
四隅だけでなく、縁に沿ってすべての蓮根の植え付けが終わったら、肥料を与えます。有機の鶏糞と化成肥料8-8-8を撒きました。8−8−8とは肥料の三要素である窒素、リン酸、カリが等分に入った粒状肥料のことです。
大賀ハスの蓮根の植え付けは、水を足して完成です。
左奥のコンクリート枡には、用意してきた赤い睡蓮の入った鉢を沈めました。すでに葉が出ているので、夏の初めには美しい睡蓮の花が咲くことでしょう。
花園中学校のハス池は交差点の角にあります。今年の夏も、多くの通りがかりの人たちが足を止めて大賀ハスを鑑賞してくれますように。手前右には、大賀ハスをモチーフにしたマンホールがありました。
古代蓮を蘇らせて「ハス博士」と呼ばれた大賀一郎博士は、花園中学校について「この学校は、わたしくにとってほんとうに思い出深い学校でございます」とのちに語っています(『大賀一郎』、日本図書センター、1999年より)。というのも、1951年に大賀ハスの実の最初の一粒を探しあてたのが花園中学校の3年生の女子生徒だったからです!
(下の写真は2021年6月18日の大賀ハスです)
作業が終わり、米倉秀明教頭先生とハス池の前で大賀ハスのお話をしました。今までに集めた大賀ハスの実の新しい利用法などについて楽しく語っておられました。
活動報告は以上です。
ボランティア団体「大賀ハスのふるさとの会」が『千葉市まちづくり応援寄附金(まち寄附)』に登録されました! 大賀ハスを守り、その普及活動を応援してくださる皆さま、この「まち寄附」を通じてのご支援をよろしくお願いいたします。
(担当: れい)