大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

皆様へ

2009-04-03 18:45:34 | 日記
 静かな夜です。月明かりがとてもきれいです。夜空の星も美しく見えます(光害による錯覚?)。幸せな時間をひとりぼっちで過ごしています(人生に感謝、そして乾杯!)。今夜の夕食はクラッカー5枚と玉子酒です(もちろん勝山酒造)。

 今日は朝3時半に目が覚めてしまったので、シャルル・ミュンシュ著『指揮者という仕事』(春秋社)という本を読み始めました。1時間くらいページをめくっていました。頭がボーっとしていたので、いまいち飲み込みが悪く、布団の中で一番ラクな姿勢をとろうと体をいろいろ動かしながら読書しました(笑)。実を言うと今現在、10冊前後の書物を同時並行で読み進めているのですが、入学金も授業料も一切負担のない『大川原大学』で、もちろん先生もいないわけですが、ちょっとずつ学問をしているようなフリをしています(えへん)。

 木村泰司著『名画の言い分』(集英社)は、以前に一度読み終えていたのですが、著者の冴え渡るインテリジェンスには脱帽しちゃいます(木村先生の弟子として末席に座りたいなと勝手に決め込んでいます)。尊敬の念も込めて3冊買い込みました。
 副島隆彦氏と佐藤優氏の対談本で『暴走する国家 恐慌化する世界』(日本文芸社)は2、3度読みましたが、佐藤優は紛れもなく私の出身大学の後輩です。30年近く前の大学での記憶が、だんだん蘇ってきました。佐藤君は私と同じ教室で聖書の授業を受講していたと思うのです。確か私の斜め前で、教授に質問というよりは早口で盾突いていました(間違いなくアイツだ!)。もちろん副島隆彦さんは、私が注目している予言者ですので、ブログも毎日チェックしていますけどね。
 林望さんの「風姿花伝」をわかりやすく解説してくれている書物もあと10回は読み返したいですね(生まれてはじめての落丁している本でした。思いっきり線を引き、書き込みをしたのですが、近日中に出版社に新品と取り替えてもらおうと思っています)。
 中村天風著『成功の実現』(カバーが革製の本)は、昨年から3度ほどじっくり読み込んでいますが、あと最低97回は読みますよ(昨年の10月、ある裁判官に「大川原さんの推薦する本を何冊か教えてほしい」と言われたので、中村天風氏の『成功の実現』と副島隆彦氏の『歴史を見通す力』この2冊を薦めたのですけど・・・あの裁判官、読んだかな?)。毎朝のお風呂の中では、京都のKさんからいただいた『まんがで楽しむ能の名曲七〇番』という本を10分くらいですけど、ページをめくっています(Kさん、ためになっていますよ)。

 先月お彼岸の頃、とりあえず東京駅のホームから盛岡行きの新幹線に飛び乗りました。行き先は別にどこでも良かったのですが、車窓からの那須の残雪を見ながら、あれこれ、これからの我が身の行く末(人生)について考えていました。仙台駅を過ぎて、花巻で降りるか、終点の盛岡まで行くかちょっと迷ったんですが、一関で下車しました。本当は、かまど面でも探しに行こうかなと思ったのですが(かまど面は約20年間気になっていて、7、8個持っています)、急に『ジャズ喫茶ベイシー』に行ってみようと思い立ちました。十数年前から、この喫茶店は一度のぞいてみたいと思っていたので、てくてく一関の街中を散策しながら15分くらい歩いて、お店の看板を見つけました。その日は土曜の午後でした。ドアを開けようと思ったら、玄関に「本日貸切」の白い紙(美しく見えました)、思わず、エーーっというマイナス思考・・・(だめだめ)。コートを着込んだひとりの男の人が私をじぃっと、頭のてっぺんから足元まで一瞥して一言、
 「今日は都合で休みです。でもコーヒーだけなら飲めますよ。JRの企画で貸切なので店の中はライヴの準備でごった返しているけどよかったらどうぞ」
 私は、自分の都合で遥々、新幹線で一関まで来たのですから、内心プラス思考で“ラッキー!ついてるな”と思い込みました。コーヒーを一杯いただいて、マスターの著書『聴く鏡』(ステレオ・サウンド社)にサインと日付を入れていただいて、それをお土産に帰京しました。マスター菅原正二さんの音に対するこだわりは、音楽関係者の中でも私の知る限り世界最高峰の音(サウンド)を極限まで追求する求道者(禅僧)だと思います。

つづく・・・