大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

尹東柱(ユン・トンジュ)の詩

2009-04-28 18:55:00 | 日記
 序  詩

死ぬ日まで空を仰ぎ
一点の恥辱(はじ)なきことを

葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩みゆかねば。

今宵も星が風に吹きさらされる。

 1941年11月20日




 学生時代、この詩がとても好きでした。何度も何度も繰り返し読んで暗記しました。あれから、かなりの歳月が流れました。忙しさにかまけてすっかり序詞のことを忘れていたときもあります。尹東柱は私の大学の先輩です。ですから人一倍親しみやすさを覚えるというか、親近感があります。彼は1945年、ハングルで詩を書いたことが治安維持法違反になり、福岡刑務所で獄死したのです。満27歳でした。