先日は東京オペラシティギャラリーで6+アントワープファッション展のオープニングパーティに出席しました。会場にはファッション関係者はもちろんのこと、多くの美術関係者が詰め掛けてごったがえしていました。自分が興味というか関心のあるマルタンマルジェラ(多元国家ベルギーのアントワープ出身デザイナー)作品が展示されているのを見ることが第一番目の目的でした。展覧会場をわりとゆっくり丁寧に見て回りました。『奇抜』な衣装がたくさん展示されていて時代精神(ツァイトガイスト)がほんのちょっぴり読み取れる感じがしましたね。あくまでも『ド素人』の表面的な、というかうわっつらの「理解」です。展覧会場を何度かまわってみて、ちょっと気になる品のいいドレスが展示されているのをいくつかみつけました。会場で配られていたリーフレットのキャプションをみるとなるほどな、と納得したことがありました。自分の直感で割といいな!と思った作品は全てマルタンマルジェラだったんです。(やっぱりね。ほんとにおしゃれですね。エレガントで、品があり,センス抜群。)
展覧会場の出口近くでは1990年のパリのゲットーで行われたマルジェラのファッションショーの様子がビデオで放映されており興味深く拝見しました。そのキャプションには下記のように記されていました。
『マルタンマルジェラでのパリでのショーに居合わせた人々は、ユニークなイヴェントの目撃者であった。今から考えれば、場所の選択ー移民の住む荒れ果てたパリのゲットーーと脱構築主義者であるマルジェラのデザインにおける衝撃は、東欧の政治的、社会的秩序の崩壊と共鳴しているかのようだった。10月のあの夜、崩れかけた壁に腰をかけていたショーの目撃者たちは、11月に崩壊しつつある「壁」の上で踊る歓喜に満ちたベルリン市民を不気味に先取りしていたといえよう。マルジェラのイヴェントは今や歴史の一局面を象徴している。つまり、その時には誰も認める事も理解する事もできなかった、未知の世界の予告編だったのである。真の幻視者は、その理由や場所を知らなくても、自分の最も奥底にある情熱に到達することによって創造し、そしてごくまれにいまだ起こらざる出来事を感じ取るのである。』
私も時々マルタンマルジェラを着て街中をぶらつくことがあるのですが、じろじろ見られちゃいます。(自意識過剰かも?近日中に公開しますね。)マルジェラはDIESELに買収されたと風の噂で聞いたのですが、ちょっぴり残念です。急激な社会変動と個人的な懐具合の手元不如意もあいまって最近は恵比寿にあるマルジェラのショップにも足が向かなくなってしまいました(笑)けど、気になる存在ですね。やることなすこと格好良すぎますね、マルジェラさんて!個人的に私が好きなブランドはヨウジヤマモト(黒は敬遠、というかパスです)gorouta(京都のブランド)KATO(京都のブランド、太子堂のお店、”三軒茶屋 藍瑠 AIRU” (デニムは特にオススメです)の経営者はとっても気さくで良い方ですね。是非お出かけ下さい!)
最近マルジェラは『与えられた物を信じたりしてはいけない。そして常識を疑うこと。予想外の物を追い求めることが大切だ』と述べているファッション雑誌の記事を目にしました。当たり前のことですけど、やっぱり良い事言ってますよね。ほれぼれするぐらい優れたデザイナーであり、アーティストですね。
でもね、美輪明宏さんの「ほほえみの首飾り」(水書房)という本の中でファッションについていろいろ悩ましい事が書かれています。美輪さんが南無の会の講演でお話しされたことをまとめたすごく良い本です。人間の本質というか本性について特に深く考えさせられます。とくに”菩薩の心”というテーマの文章は感銘深く何度読んでもすごく為になります。
展覧会場の出口近くでは1990年のパリのゲットーで行われたマルジェラのファッションショーの様子がビデオで放映されており興味深く拝見しました。そのキャプションには下記のように記されていました。
『マルタンマルジェラでのパリでのショーに居合わせた人々は、ユニークなイヴェントの目撃者であった。今から考えれば、場所の選択ー移民の住む荒れ果てたパリのゲットーーと脱構築主義者であるマルジェラのデザインにおける衝撃は、東欧の政治的、社会的秩序の崩壊と共鳴しているかのようだった。10月のあの夜、崩れかけた壁に腰をかけていたショーの目撃者たちは、11月に崩壊しつつある「壁」の上で踊る歓喜に満ちたベルリン市民を不気味に先取りしていたといえよう。マルジェラのイヴェントは今や歴史の一局面を象徴している。つまり、その時には誰も認める事も理解する事もできなかった、未知の世界の予告編だったのである。真の幻視者は、その理由や場所を知らなくても、自分の最も奥底にある情熱に到達することによって創造し、そしてごくまれにいまだ起こらざる出来事を感じ取るのである。』
私も時々マルタンマルジェラを着て街中をぶらつくことがあるのですが、じろじろ見られちゃいます。(自意識過剰かも?近日中に公開しますね。)マルジェラはDIESELに買収されたと風の噂で聞いたのですが、ちょっぴり残念です。急激な社会変動と個人的な懐具合の手元不如意もあいまって最近は恵比寿にあるマルジェラのショップにも足が向かなくなってしまいました(笑)けど、気になる存在ですね。やることなすこと格好良すぎますね、マルジェラさんて!個人的に私が好きなブランドはヨウジヤマモト(黒は敬遠、というかパスです)gorouta(京都のブランド)KATO(京都のブランド、太子堂のお店、”三軒茶屋 藍瑠 AIRU” (デニムは特にオススメです)の経営者はとっても気さくで良い方ですね。是非お出かけ下さい!)
最近マルジェラは『与えられた物を信じたりしてはいけない。そして常識を疑うこと。予想外の物を追い求めることが大切だ』と述べているファッション雑誌の記事を目にしました。当たり前のことですけど、やっぱり良い事言ってますよね。ほれぼれするぐらい優れたデザイナーであり、アーティストですね。
でもね、美輪明宏さんの「ほほえみの首飾り」(水書房)という本の中でファッションについていろいろ悩ましい事が書かれています。美輪さんが南無の会の講演でお話しされたことをまとめたすごく良い本です。人間の本質というか本性について特に深く考えさせられます。とくに”菩薩の心”というテーマの文章は感銘深く何度読んでもすごく為になります。