大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

アート=お金=信用

2011-03-10 10:00:00 | 日記
 一面的なアートの見方としてアート=お金=信用という図式が成り立つとしたら、これから紹介する2点の作品はとても対極的な状況を呈しています。ご紹介するウォーホルの作品はいつだったか、8桁を少し切るくらいの日本円で売却した記憶がありますが、原価だと一ドル紙幣がおそらく41枚、今日のレートで約83円ですから、3408円+フレーム代=約12000円が原価ですが、ウォーホルが1ドル紙幣を綺麗に並べて額装し、アート作品にすると1000万以上の価格で売買されるという笑い話が誕生します。あいだだいやの作品は、一万円札が100枚。アクリルケースに閉じ込められているので、銀行で換金することは不可能に近いと思うのですが、記憶に間違いがなければ、この作品は今から10年以上前に、ネットオークションで60数万円で落札されたと聞いています。ちょうど10年前に僕のギャラリーで展示したので懐かしく思い紹介します。おそらく日本とアメリカの現代アートのパワーバランスを見事に言い表していると自分は思います。アート=ゴミ=役に立たないものなんて言ってしまったらちょっと言い過ぎなのかもしれませんが、一考の余地がありますね。



アンディ・ウォーホルの一ドル紙幣のコラージュ作品

 
あいだだいや100万円作品


史上最悪の1京3,600兆パーセントのインフレに見舞われた 1946年のハンガリーで「ゴミより価値がなくなった」紙幣を集めて捨てている。この時の紙幣の額面は、 100,000,000,000,000,000,000 (1万京)だった。
in deep ハイパーインフレーションの2つの資料 より