大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

今年のお茶は「安全」なのか?

2012-05-03 15:30:00 | 原子力関係
今年のお茶は「安全」なのか?より転載
答は、「わかりません」。というのも、検査方法が変わってしまったので、比べようがないのです。

まず、新しい検査の方式を、埼玉県の狭山茶を例に取って見てみましょう。読売新聞2012年4月25日の記事によると、3段階にわたって詳細に検査する、とのこと:

栽培段階: 摘み取った生葉の検査。100ベクレルを超えれば加工段階には回さない。

加工段階: 全荒茶工場で1検体以上を抽出し、湯で煎じて飲用状態にして検査。抽出液が10ベクレルを超えれば工場がある市町村全体が出荷制限。

流通・販売段階: スーパーなどで抜き打ち検査、加工段階同様の抽出液の検査で10ベクレルを超えれば回収を求める。

注意してお読みください。つまり、去年の検査とは違って、お茶の葉自体を測るのは栽培段階の生葉のみ。後段階では、荒茶、製茶となった乾燥状態の葉を検査していた去年とは違い、お茶を淹れた抽出液のセシウム含有量を測るのです

数々の疑問が沸いてきます。

1. 生葉が荒茶、製茶になると、セシウムはどれだけ濃縮されるのか?

2. 荒茶、製茶自体に入っているセシウムと、抽出液に入っているセシウムの割合は?

埼玉県の狭山茶の昨年の検査は製茶のみでした。そこで、不ぞろいではあるものの、生葉、荒茶、製茶、抽出液すべての検査を去年行っていた、静岡県の例で考えて見ることにします。

まず、生葉が乾燥されて荒茶、製茶になると、セシウムはどれだけ濃縮されるのか。

二番茶の放射能測定結果(6月10日~7月8日公表)に、生葉と荒茶の両方のデータが出ています。それを見ると、かなりばらつきがありますが、最低と最高を除外しても、生葉→荒茶でセシウムは2倍強から7倍強に濃縮されています。

狭山茶のセシウム濃縮の比率が静岡茶と同様だと仮定すると、生葉の段階でキロ100ベクレルあれば、それが荒茶、製茶になった時点でキロ200ベクレルから700ベクレルの放射性セシウムを含んでいる可能性があることになります。

次に、検査数は少ないのですが、製茶のベクレル数とその製茶を淹れた抽出液のベクレル数が出ている「自主検査に基づく追加調査(6月14日~16日公表、6月28日~29日公表、8月5日公表)」を見てみます。製茶の形態で、すべて今年3月までの暫定基準値キロ500ベクレルを超えていたお茶です:

製茶  飲用茶 (飲用茶/製茶)

614   5.8 (0.94%)

602   7.8 (1.30%)

604   7.8 (1.29%)

581   7.6 (1.31%)

654   7.3 (1.12%)

つまり、製茶の段階で旧暫定基準のキロ500ベクレルを超えるものでも、お茶として液体になると新基準キロ10ベクレルをらくらくクリアするのです。飲用茶/製茶の比率を見ると、製茶に含まれるセシウムのうち約1パーセントが湯に移行するようですので、飲用茶(抽出液)からキロ10ベクレル出たとすると製茶(おそらく荒茶も)にはキロ1000ベクレル以上入っている可能性があるわけです。生葉で100ベクレルははねる、と埼玉県は言っているので、荒茶、製茶の状態で1000ベクレルを超えるお茶はでないことと思いますが、1番茶と2番茶では濃縮度が違うのかも知れず、また、埼玉と静岡の土地の違いで濃縮度が違うのかも知れず、実際お茶になった時点でテストしないと分からないのですが、今年はテスト方式が異なる。

お茶に関しては、どうやら静岡知事の去年の言い分がそっくり通ったようですね。新基準と新基準のテスト方法は、お茶に関しては実質的基準緩和となりました。

お茶は淹れて飲むのだからかまわないじゃないか、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。個人的には、キロ10ベクレルの抽出液が出るお茶の茶がら(99%のセシウムが残っている)を家庭ごみに捨てていいものか、迷うでしょう。また、淹れたからといってお茶の葉が完全に抽出液に入っていないか、といえばそんなことはなく、私が愛飲する粉茶は湯飲み茶碗の底に緑の粉茶が汚泥のように溜まります。また、日本製の茶の粉末エキスは健康サプリメントにも使われています。

新基準、新テスト方法をこれ幸いと、静岡、埼玉などは今年の検査では抽出液のベクレル数しか出すつもりは無いようです。もし自治体が「風評被害」とやらを防ぎたいのなら、消費者が昨年のデータと比較が出来るよう、荒茶、製茶のベクレル数も出すべきだと思います。静岡のように、知事が安全宣言を出して安全イベントをやった後で民間の業者の検査で暫定基準値超えが見つかるような失態は、昨年だけで十分ではないんでしょうか?

浜岡原発、使用済み燃料に懸念=静岡県知事

2012-05-03 15:00:00 | 原子力関係
浜岡原発、使用済み燃料に懸念=静岡県知事より転載
2012年 4月 25日 20:56 JST ウォールストリートジャーナル

 【東京】菅直人前首相の要請によって、中部電力が浜岡原子力発電所の稼働を停止してから1年近くたった現在、同原発には依然9000本の使用中・使用済み燃料棒が保管されており、地震や津波があれば大規模な原子力事故が発生する可能性がある。川勝平太・静岡県知事がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の取材で明かした。


Mitsuru Obe
川勝平太・静岡県知事
 川勝知事は24日に行われたインタビューで、中部電力が講じた安全対策は「不十分」だとし、使用済み燃料の処理問題に対する解決策が見つかるまでは運転再開を認めるつもりはないと強調した。

 浜岡原発が位置する東京から約180キロの太平洋沿岸部は、地震と津波の危険性が高い地域とみられている。さらに周辺地域にはトヨタ自動車本社をはじめ、国内製造企業の拠点が多数点在している。

 川勝知事は、「浜岡発電所は危険な存在。廃炉にしても、永久停止にしても、そこに使用済み核燃料があるかぎり、地震とか津波で冷却機能が失われれば福島の二の舞になりかねない」と述べ、「(使用済み燃料を)処理しないかぎり安全ではない。他に持って行き場所もない。そこで処理するしかない」とした。

 また、東日本大震災のときのようなマグニチュード(M)9クラスの地震に見舞われた場合、沸騰水型軽水炉(BWR)を採用している浜岡原発がそれに耐えられるかどうかは「非常に疑問」だと述べた。

 内閣府の検討会は先月、M9クラスの地震が南海トラフ(東海沖から四国沖の海底に延びる溝状の地形)沿いで発生した場合、最大21メートルの津波が襲来する可能性があるとの予測を明らかにした。

 これを受け、中部電力は全冷却能力が失われた場合にメルトダウン(炉心溶融)が始まるまでの期間について、保守作業のために原子炉の運転を停止している場合は6日、原子炉が稼働中の場合はわずか3日との予測を明らかにした。

 菅首相(当時)は昨年5月6日、東京近辺で原発事故が発生し日本経済が大惨事に陥ることを警戒し、中部電力に浜岡原発の運転停止を要請した。政府独自の予測によると、今後30年以内に浜岡原発周辺地域でM8クラスの地震が発生する確率は87%だ。

 中部電力は年末までに海岸沿いに長さ1.6キロの防波壁を建設するなど、運転再開に向けた努力を続けているが、川勝知事が懸念を表明したことでその道のりは難航する可能性がある。

 さらに政府は、今夏電力不足に陥る危険が差し迫るなか、安全性に対する懸念から住民が強く反対しているにもかかわらず、関西電力大飯原発の運転再開に向けた手続きも進めている。

 国内第3位の電力会社である中部電力は、日本の主要電力会社の中で原発への依存度が最も低く、全発電量に占める原子力発電の割合はわずか10%程度。

 だが、浜岡原発の運転停止で中部電力の化石燃料費は年間3000億円増加し、その影響で2012年3月期決算は1000億円の赤字に陥る見通しだ。

記者: Mitsuru Obe

これだけは見過ごせない 原発再稼働の問題点とは

2012-05-03 14:00:00 | 原子力関係
特集ワイド:これだけは見過ごせない 原発再稼働の問題点とはより転載
2012年04月24日


大飯原発再稼働の前提条件

 考えたくはないが、万が一の備えは欠かせない。その筆頭が、事故収束作業の拠点となる免震重要棟だ。福島第1原発で、同棟が10年7月から運用開始されていたのは、「不幸中の幸い」とされている。ところが、大飯原発3、4号機など関西電力の原発にこの施設はない。また、原子炉内の圧力を下げるため、弁を開くベントを余儀なくされた場合、放射性物質の大気中への流出を防ぐフィルター付きベントの設置もない。ともに3年後の設置を目指す。リスクコミュニケーションの専門家で、原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会の委員を務めた土屋智子さんは「住民を守ることを真っ先に考えなくてはいけないのに、何も動いていない」と表情を曇らせる。

大飯原発:再稼働問題 安全性8提案 大阪と国、埋まらぬ溝 官房長官、再稼働妥当変えず

2012-05-03 13:00:00 | 原子力関係
福井・大飯原発:再稼働問題 安全性8提案 大阪と国、埋まらぬ溝 官房長官、再稼働妥当変えずより転載
毎日新聞 2012年04月25日 大阪朝刊


藤村修官房長官との会談を終え、記者の質問に答える橋下徹大阪市長。後方は松井一郎大阪府知事=東京都千代田区で2012月4月24日午前11時半、藤井太郎撮影

 関西電力の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり、大阪市の橋下徹市長と大阪府の松井一郎知事は24日、藤村修官房長官と首相官邸で会談し、原発の安全性に関する8提案を受け入れるよう直談判したが、藤村氏は「再稼働は妥当」との政府の判断に変更はないと伝えた。国政進出を狙う橋下氏は野田政権との対決姿勢を強め、政権側も態度を硬化させつつあり、両者の溝は埋まりそうにない。
 10分の予定だった会談は25分に及んだ。「政治家が安全宣言をしたのは絶対におかしい。原子力安全委員会に安全性のコメントを出させるべきだ」。再稼働の撤回を求める橋下氏に、藤村氏は「政治家が安全を宣言しているわけではない」と反論。議論は平行線に終わった。
 政府側は当初、橋下氏は再稼働に強硬に反対しないと見ていた。関西電力管内の電力需給が厳しいことから、再稼働を事実上容認するのではないかとの情報があったためだ。しかし、野田佳彦首相らが6日に「安全性に関する判断基準」をまとめてから、橋下氏は批判を強めていった。

橋下市長:「原発か節電か」住民に訴える考え 再稼働で

2012-05-03 12:00:00 | 原子力関係
橋下市長:「原発か節電か」住民に訴える考え 再稼働でより転載
毎日新聞 2012年04月27日 01時09分(最終更新 04月27日 07時20分)

 大阪市の橋下徹市長は26日、関西電力大飯原発3、4号機を再稼働しない場合の夏の電力需給について、「(需要の)ピーク時にみんなで我慢できるかどうか。府県民に厳しいライフスタイルの変更をお願いする。それが無理なら原発を再稼働するしかない」と述べ、「原発か節電か」の二者択一を住民に訴える考えを示した。
 政府は今夏、猛暑で原発再稼働がない場合、関西電力で最大約19%電力が不足するとの見通しを示している。橋下市長は「家庭に負担をお願いすることになる。安全はそこそこでも快適な生活を望むのか、不便な生活を受け入れるか、二つに一つだ」と話した。
 橋下市長はこれまで安全性を確認する手続きが不十分なことを理由に原発再稼働に反対してきたが、「理想論ばかり掲げてはだめ。生活に負担があることを示して府県民に判断してもらう」と強調した。【津久井達】

発電電力量の構成比率 /九州

2012-05-03 11:00:00 | 原子力関係
発電電力量の構成比率 /九州より転載
毎日新聞 2012年03月14日 地方版

 ◇発電電力量の構成比率
 経済産業省の「エネルギー白書」によると、国内の10年度の発電電力量(一般電気事業用)に占める各電源の割合は、火力(LNG、石炭、石油)58.3%▽原子力30.8%▽水力8.7%▽新エネルギー1.2%--となっている。停滞が目立つ新エネルギーのうち、地熱はわずか0.3%に過ぎない。ただし、全国の大半の原発が運転停止した11年度は比率が大きく変わるとみられる。

飯舘村のウグイス ラジオオートグラフで被曝を映像化 

2012-05-03 10:20:00 | 原子力関係
飯舘村のウグイス ラジオオートグラフで被曝を映像化より転載 

先日、森敏先生から以前お願いしていたラジオオートグラフの写真が届いた。
私が飯舘村で昨年12月に採取してきたウグイスの死骸だ。
やはりだいぶ被曝していた。

ウグイスの被曝の状況を映像化したものだ。
カラーはサンプルの写真。
モノクロのレントゲン写真のようなものがラジオオートグラフ。
黒い点々としたものがCs137の放射線がでているため黒くなった。
羽の部分は表面に付着したもの、腹の部分の黒くなったところはお腹の内部から放射線がでている。
汚染した虫などを食べたことで食物連鎖で濃縮されたものと思われる。
これはお腹側を羽を広げて撮影したものだ。
1枚の写真を撮影するために要した感光時間は一ヶ月。
提供;森敏先生
森先生のラジオオートグラフで映像化した飯舘村の植物の写真も衝撃的です。この写真はJVJA編集のオンラインマガジンfotgazet vol5に掲載されています。是非購入してご覧下さい。
http://fotgazet.com/








飯舘村の写真集
http://www.amazon.co.jp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E7%99%BA%E9%A2%A8%E4%B8%8B%E3%81%AE%E6%9D%91-%E6%A3%AE%E4%BD%8F%E5%8D%93%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%9B%86-%E6%A3%AE%E4%BD%8F-%E5%8D%93/dp/4594065120



原子力安全基盤機構:職員のパソコンがウイルス感染か

2012-05-03 10:00:00 | 原子力関係
毎日新聞 2012年05月02日 20時36分(最終更新 05月02日 23時37分)

 経済産業省原子力安全・保安院所管の独立行政法人で、原発関連施設の法定検査機関の「原子力安全基盤機構(JNES)」は2日、職員5人のパソコンから、内部文書などの情報がインターネットを通じて外部に漏えいした可能性があると発表した。ウイルス感染が原因とみられるが、まだ検知されておらず種類の特定もできていない。感染源も不明。ただ、漏えいしたとみられるパソコンには機密情報は含まれていないとしている。
 JNESによると1日午後6時ごろ、インターネットで流れている情報を監視している外部機関から連絡を受け、内部調査を開始。統括参事や技術顧問、原子力施設の検査部門など3部門の職員計5人のパソコンから、少なくとも4月11日以降、1回当たり200バイト(日本語で約100文字分)の情報が計約1000回にわたり、意図せず送られていたことが分かった。送信先は米国のサーバーだった。
 JNESは原因などについて外部の専門家と調査し、2~3週間で保安院に報告する予定。【岡田英】

電源:原発稼働年数での比率を公表 40年で13~15%

2012-05-03 09:00:00 | 原子力関係
電源:原発稼働年数での比率を公表 40年で13~15%より転載
毎日新聞 2012年04月26日 23時44分

 将来の電源構成を議論している総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の基本問題委員会は26日、原発の稼働年数を40~60年とした場合の2030年度の原発比率の試算を公表した。原発の新増設をせず、稼働年数を40年とした場合、発電電力量に占める原発比率は13~15%となる一方、60年に延長すると原発比率は28~32%になった。政府は原発の運転期間を原則40年とし、例外として最長20年の延長を認める法案を国会に提出している。
 基本問題委は将来の原発比率を0%、20%、25%、35%の4案から絞り込みを進めている。この日は多くの委員からの要望を受け、原発比率15%も加えることになった。10年度の発電電力量に占める原発の発電量の比率は26.4%だった。
 基本問題委はまた、再生可能エネルギー導入の費用の試算も公表した。30年に原発ゼロとする「脱原発」では、再生エネの比率を35%に高める必要があるため、合計21.1兆円の費用が発生。10年度の原発比率とほぼ同じ25%の場合は6.8兆円にとどまるとした。【丸山進】