被災地のがれき処理の受け入れを考えるより転載
<< 作成日時 : 2012/04/11 16:33 >>
今日、船橋市南部清掃工場に行ってきた。
放射能汚染のため最終処分場が確保できず、飛灰が敷地内に積んである。正確にはこの4月からの分は当面の受け入れ先がぎりぎり確保できたようだが、昨年来のものが積みあがっていた。



船橋市はごみを焼却した後の灰を市内では処分できずに市外へ運んで他市や他県の地域で埋め立てや溶融処理をしてもらってきた。
焼却灰のうち特に飛灰は重金属などが含まれるため滲出しないよう薬剤処理し封じ込めた後、管理型処分場に埋め立て処分されてきた。
さらに、政府の基準を下回ってはいるが、放射能汚染が加わった現在、受け入れてもらえる処分場確保が一層困難になった。
昨年11月から今年3月までに出た飛灰が南部清掃工場には4月10日現在860トン、北部清掃工場は274トンの飛灰が置かれている。
3月末の放射能測定では以下の結果が出ている。
南部清掃工場の主灰(152ベクレル)飛灰(1220ベクレル)
北部清掃工場の主灰(不検出)飛灰(1100ベクレル)リサイクル骨材(121ベクレル)
※セシウム134と137の合計値
これらの処分先は決まっていない。
南部清掃工場では1日6トンから9トンの飛灰がでる。1㎥のプレコンバック(土のうの袋見たいなもの)に入れたうえブルーシートで包んで2段重ねで積んである。1袋あたり0.5t。
清掃工場の敷地が広かったため、保管場所がなくて工場の操業を停止する事態にはならなかった。
しかし、処分場問題が解決しないとごみを燃やせなくなることだって起こりかねない。
政府は焼却灰の処分は8000ベクレルを基準にし、それ未満の焼却灰の処分場確保は自治体の責任とされている。
事故前や非汚染地域では検出されないものだ。
処分場のある自治体によって独自基準、500ベクレルとか4000ベクレルを設けている。徳島県は「事故前の100ベクレルという基準の80倍で、健康に被害を及ぼさない科学的根拠に基づく説明がない」と指摘している。
政府基準を超える自治体だけでなく、低線量の汚染地域でも焼却灰の処分に苦労しているのが実態だ。
政府の対応はお金を出すから受け入れ処分場をつくれというもの。
安全が確認され住民が安心して受け入れられる基準の処分場を政府の責任で整備すべきではないか。
がれき処理の問題。
広域的に協力体制は必要だと思う。
そのためには問題を一つずつ着実に解決していくべきだ。
<< 作成日時 : 2012/04/11 16:33 >>
今日、船橋市南部清掃工場に行ってきた。
放射能汚染のため最終処分場が確保できず、飛灰が敷地内に積んである。正確にはこの4月からの分は当面の受け入れ先がぎりぎり確保できたようだが、昨年来のものが積みあがっていた。



船橋市はごみを焼却した後の灰を市内では処分できずに市外へ運んで他市や他県の地域で埋め立てや溶融処理をしてもらってきた。
焼却灰のうち特に飛灰は重金属などが含まれるため滲出しないよう薬剤処理し封じ込めた後、管理型処分場に埋め立て処分されてきた。
さらに、政府の基準を下回ってはいるが、放射能汚染が加わった現在、受け入れてもらえる処分場確保が一層困難になった。
昨年11月から今年3月までに出た飛灰が南部清掃工場には4月10日現在860トン、北部清掃工場は274トンの飛灰が置かれている。
3月末の放射能測定では以下の結果が出ている。
南部清掃工場の主灰(152ベクレル)飛灰(1220ベクレル)
北部清掃工場の主灰(不検出)飛灰(1100ベクレル)リサイクル骨材(121ベクレル)
※セシウム134と137の合計値
これらの処分先は決まっていない。
南部清掃工場では1日6トンから9トンの飛灰がでる。1㎥のプレコンバック(土のうの袋見たいなもの)に入れたうえブルーシートで包んで2段重ねで積んである。1袋あたり0.5t。
清掃工場の敷地が広かったため、保管場所がなくて工場の操業を停止する事態にはならなかった。
しかし、処分場問題が解決しないとごみを燃やせなくなることだって起こりかねない。
政府は焼却灰の処分は8000ベクレルを基準にし、それ未満の焼却灰の処分場確保は自治体の責任とされている。
事故前や非汚染地域では検出されないものだ。
処分場のある自治体によって独自基準、500ベクレルとか4000ベクレルを設けている。徳島県は「事故前の100ベクレルという基準の80倍で、健康に被害を及ぼさない科学的根拠に基づく説明がない」と指摘している。
政府基準を超える自治体だけでなく、低線量の汚染地域でも焼却灰の処分に苦労しているのが実態だ。
政府の対応はお金を出すから受け入れ処分場をつくれというもの。
安全が確認され住民が安心して受け入れられる基準の処分場を政府の責任で整備すべきではないか。
がれき処理の問題。
広域的に協力体制は必要だと思う。
そのためには問題を一つずつ着実に解決していくべきだ。