衆院選福島5区 原発事故有権者県内外に 陣営苦心大移動より転載
衆院選(16日投開票)で福島5区の候補者が福島県内外を飛び回っている。福島第1原発事故で避難区域に指定された双葉郡8町村を抱え、計約5万5000人の有権者が県内を含む全国に避難しているためだ。候補者は各地に分散する仮設住宅を中心に回って支持を訴える。有権者の所在地特定が難しく、ダイレクトメール(DM)、電話作戦もできず、各陣営は支持固めに苦心している。
「福島から来ました。皆さんの思いを聞かせてください」
みんなの党の新人候補は6日、東京都江東区の国家公務員宿舎東雲(しののめ)住宅を訪れた。約1000人の避難者が身を寄せる。入り口で住民が出て来るのを待ち構え、支持を訴えた。
早朝にいわき市からJR常磐線で上京した。東雲住宅の後、約650人の双葉町民が避難する埼玉県加須市を訪問。福島県に戻り、白河市や郡山市の仮設住宅を回った。この日の移動距離は約400キロに上る。
候補は「負担は大きいが、避難者の元を訪れることに意味がある。一人でも多くの人に訴えないといけない」と語る。
自民党元議員は公示日から4日間で県内56カ所の仮設住宅で演説した。仮設住宅は中通り、会津地方にも分散し、本来の選挙区の浜通り地方を飛び出して遊説する。9日までに双葉郡民が入居する全ての仮設住宅を回る予定だ。
陣営は候補を売り込むDMを有権者の避難前の住所に送っているが、転送されずに戻ってくることが多い。有権者の固定電話も不通で、電話での呼び掛けもできない。
選対関係者は「DM、電話作戦という定番の選挙運動が通用しない。候補が避難先に出向いて直接訴えるしかないので行ける所は全て行く」と話す。
共産党の新人候補は中通り、会津地方の仮設住宅に選挙カーを走らせず、選挙区内のいわき市を中心に支持を呼び掛けている。
候補は「双葉郡の有権者に政策を訴えたいが、移動に時間がかかって難しい。双葉郡民の暮らすいわき市内の仮設住宅の近くを通った時に街頭演説している」と語る。
衆院選(16日投開票)で福島5区の候補者が福島県内外を飛び回っている。福島第1原発事故で避難区域に指定された双葉郡8町村を抱え、計約5万5000人の有権者が県内を含む全国に避難しているためだ。候補者は各地に分散する仮設住宅を中心に回って支持を訴える。有権者の所在地特定が難しく、ダイレクトメール(DM)、電話作戦もできず、各陣営は支持固めに苦心している。
「福島から来ました。皆さんの思いを聞かせてください」
みんなの党の新人候補は6日、東京都江東区の国家公務員宿舎東雲(しののめ)住宅を訪れた。約1000人の避難者が身を寄せる。入り口で住民が出て来るのを待ち構え、支持を訴えた。
早朝にいわき市からJR常磐線で上京した。東雲住宅の後、約650人の双葉町民が避難する埼玉県加須市を訪問。福島県に戻り、白河市や郡山市の仮設住宅を回った。この日の移動距離は約400キロに上る。
候補は「負担は大きいが、避難者の元を訪れることに意味がある。一人でも多くの人に訴えないといけない」と語る。
自民党元議員は公示日から4日間で県内56カ所の仮設住宅で演説した。仮設住宅は中通り、会津地方にも分散し、本来の選挙区の浜通り地方を飛び出して遊説する。9日までに双葉郡民が入居する全ての仮設住宅を回る予定だ。
陣営は候補を売り込むDMを有権者の避難前の住所に送っているが、転送されずに戻ってくることが多い。有権者の固定電話も不通で、電話での呼び掛けもできない。
選対関係者は「DM、電話作戦という定番の選挙運動が通用しない。候補が避難先に出向いて直接訴えるしかないので行ける所は全て行く」と話す。
共産党の新人候補は中通り、会津地方の仮設住宅に選挙カーを走らせず、選挙区内のいわき市を中心に支持を呼び掛けている。
候補は「双葉郡の有権者に政策を訴えたいが、移動に時間がかかって難しい。双葉郡民の暮らすいわき市内の仮設住宅の近くを通った時に街頭演説している」と語る。